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公開番号
2025054902
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023164120
出願日
2023-09-27
発明の名称
リザーバタンク
出願人
タイガースポリマー株式会社
代理人
主分類
F01P
11/00 20060101AFI20250401BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】 複数の冷却系統に接続されるリザーバタンクにおいて、冷却水への空気の巻き込みを抑制する。
【解決手段】 電気自動車用の冷却システムにリザーバタンク10が使用される。リザーバタンク10は、隔壁15により隔てられる第1室11と第2室12、および第3室13を有し、第1室11は、第1冷却系統に接続される第1流入口と第1流出口を有し、第2室12は、第2冷却系統に接続される第2流入口と第2流出口を有する。第3室13を通じて第1室11と第2室12の間で、冷却水が移動可能である。前記隔壁15には、冷却水の水位の上限よりも高い位置に貫通穴16が設けられている。第1流入口21から第1室11に流入した冷却水が、第3室13次いで第2室12を経て、第2流出口24から流出するような運転モードでは、第1室11の冷却水の水位が上昇し、前記貫通穴16からも第1室11から第2室12に冷却水が流れる。
【選択図】 図7
特許請求の範囲
【請求項1】
第1冷却系統と第2冷却系統とを含む電気自動車用の冷却システムに使用されるリザーバタンクであって、
リザーバタンクは、第1室と第2室を有し、
第1室は、第1冷却系統からの冷却水を第1室内に導く第1流入口と、第1室内の冷却水を第1冷却系統に戻す第1流出口を有し、
第2室は、第2冷却系統からの冷却水を第2室内に導く第2流入口と、第2室内の冷却水を第2冷却系統に戻す第2流出口を有し、
第1室と第2室は水平方向に隣接するよう隔壁により隔てられており、
リザーバタンクは、さらに第3室を有し、第3室を通じて第1室と第2室の間で、冷却水および空気が移動可能に構成されており、
リザーバタンクでは、冷却水の水位の上限と下限が定められていて、
前記隔壁には、冷却水の水位の上限よりも高い位置に貫通穴が設けられており、
第1流出口からの冷却水の流出と第2流入口からの冷却水の流入を停止させて、第1冷却系統から第1流入口を通じて第1室に流入した冷却水が、第3室次いで第2室を経て、第2流出口を通じて第2冷却系統へと流出するような冷却水流れが実現される際に、
第1室の冷却水の水位が上昇して、前記貫通穴からも第1室から第2室に冷却水が流れる、
リザーバタンク。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
第2室内には、第2室の天面から鉛直方向下側に向かって突出するように、制御板が設けられており、
制御板は、隔壁の面直方向から見て、少なくとも貫通穴を覆うように設けられている、
請求項1に記載のリザーバタンク。
【請求項3】
制御板は、少なくとも、第2室の天面から冷却水の水位の下限まで延在している、
請求項2に記載のリザーバタンク。
【請求項4】
貫通穴を通じて第1室から第2室に冷却水が流れる際に、第2室の水位が低下しても、制御板は、少なくとも、第2室の天面から第2室の水位まで延在している、
請求項2のいずれかに記載のリザーバタンク。
【請求項5】
リザーバタンクは、さらに第4室を有し、第3室と第4室を通じて第1室と第2室の間で、冷却水および空気が移動可能に構成されている。
請求項1に記載のリザーバタンク。
【請求項6】
請求項1に記載のリザーバタンクを備える電気自動車用の冷却システムの運転方法であって、
運転方法は、第1運転モードと、第2運転モードを含み、
第1運転モードでは、
第1冷却系統からの冷却水を第1流入口から第1室内に導き、第1室内の冷却水を第1流出口から第1冷却系統に戻す冷却水流れと、
第2冷却系統からの冷却水を第2流入口から第2室内に導き、第2室内の冷却水を第2流出口から第2冷却系統に戻す冷却水流れとが、
互いに実質的に独立した流れとなるように実現され、
第2運転モードでは、
第1冷却系統からの冷却水を第1流入口から第1室内に導き、第1室から第3室次いで第2室を経て第2流出口を通じて第2冷却系統へと冷却水が流出するような冷却水流れに加え、
運転条件に応じて、第1室から貫通穴を経て第2室に冷却水が流れ込む冷却水流れが実現される、
冷却システムの運転方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リザーバタンク、特に複数の冷却系統に接続されるリザーバタンクに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
リザーバタンクは例えば車両等の冷却システムに使用されている。冷却システムの冷却系統(以下、「冷却回路」もしくは「冷却経路」とも記載する)に接続されたリザーバタンクは、冷却水の温度による体積変化を吸収したり、冷却水中に含まれる気泡を分離させたり、といった機能を果たす。典型的には、リザーバタンクにキャップが設けられて、冷却水の充填や補充がリザーバタンクを通じて行われる。
【0003】
電気自動車やハイブリッド自動車が実用化されるに従って、こうした車両の冷却システムも高性能化し、冷却システムが複数の冷却系統を有し、複数の冷却系統が1つのリザーバタンクに接続された冷却システムが実用化されている。
例えば特許文献1には、内部に複数系統の冷媒を流すことが可能で、内部で冷媒の流れを切り替えることが可能なリザーバタンクが記載されている。当該リザーバタンクによれば、異なる系統の冷媒同士が混ざり合うことが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-134587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のリザーバタンクでは、図9(特許文献1の図2)に示すように、図の左側の低温側の冷却系統と、図の右側の高温側の冷却系統とに、それぞれ、独立して冷却水を流すことができる。温度の異なる冷却系統が複数設けられることにより、冷却対象機器の特性に応じた冷却を行いつつ、冷却の総合効率を高めることができる。
また、特許文献1のリザーバタンクでは、図10(特許文献1の図7)に示すように、図の右側の高温側の冷却系統の冷却水を、図の左側の低温側の冷却系統へと冷却水を流すことができる。このようなモードでは、寒冷時に電池を温めることができる。なお、図9及び図10の番号は特許文献1での番号のままであって、本明細書で開示される技術説明における番号とは異なっている。
【0006】
しかしながら、特許文献1のリザーバタンクにより実現される冷却システムにおいて発明者らが検討を行ったところ、図10の運転モードにおいて、左側の低温側の冷却系統への冷却水流出口(図10の要素64)付近で、タンク内水位が低下しやすいことが判明した。タンク内水位が低下すると、低温側の冷却系統へ供給される冷却水に空気が巻き込まれやすくなり、好ましくない。
【0007】
本発明の目的は、複数の冷却系統に接続されるリザーバタンクにおいて、冷却水への空気の巻き込みを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
特許文献1の技術では、異なる冷却系統に接続される第1室と第2室とは、互いに隔壁により隔てられて、温度の異なる冷却水が混じり合わないようにされていた。
発明者は、鋭意検討の結果、第1室と第2室を隔てる隔壁に特定の貫通穴を設けると、特定の運転モードで貫通穴を通じて第1室と第2室に冷却水が流れ、上記課題が解決されることを知見し、本発明を完成させた。
【0009】
本発明は、第1冷却系統と第2冷却系統とを含む電気自動車用の冷却システムに使用されるリザーバタンクであって、リザーバタンクは、第1室と第2室を有し、第1室は、第1冷却系統からの冷却水を第1室内に導く第1流入口と、第1室内の冷却水を第1冷却系統に戻す第1流出口を有し、第2室は、第2冷却系統からの冷却水を第2室内に導く第2流入口と、第2室内の冷却水を第2冷却系統に戻す第2流出口を有し、第1室と第2室は水平方向に隣接するよう隔壁により隔てられており、リザーバタンクは、さらに第3室を有し、第3室を通じて第1室と第2室の間で、冷却水および空気が移動可能に構成されており、リザーバタンクでは、冷却水の水位の上限と下限が定められていて、前記隔壁には、冷却水の水位の上限よりも高い位置に貫通穴が設けられており、第1流出口からの冷却水の流出と第2流入口からの冷却水の流入を停止させて、第1冷却系統から第1流入口を通じて第1室に流入した冷却水が、第3室次いで第2室を経て、第2流出口を通じて第2冷却系統へと流出するような冷却水流れが実現される際に、第1室の冷却水の水位が上昇して、前記貫通穴からも第1室から第2室に冷却水が流れる、リザーバタンクである(第1発明)。
【0010】
第1発明において、好ましくは、第2室内には、第2室の天面から鉛直方向下側に向かって突出するように、制御板が設けられており、制御板は、隔壁の面直方向から見て、少なくとも貫通穴を覆うように設けられている(第2発明)。さらに、第2発明において、好ましくは、制御板は、少なくとも、第2室の天面から冷却水の水位の下限まで延在している(第3発明)。また、さらに、第2発明において、好ましくは、貫通穴を通じて第1室から第2室に冷却水が流れる際に、第2室の水位が低下しても、制御板は、少なくとも、第2室の天面から第2室の水位まで延在している(第4発明)。また、第1発明において、好ましくは、リザーバタンクは、さらに第4室を有し、第3室と第4室を通じて第1室と第2室の間で、冷却水および空気が移動可能に構成されている(第5発明)。
(【0011】以降は省略されています)
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