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公開番号2025073673
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184653
出願日2023-10-27
発明の名称内燃機関
出願人三菱自動車工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20250502BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】燃焼サイクルで発生したガスを吸気側に還流させる還流ガス管内で凝縮水が凍結することに起因する不具合を防止した内燃機関を提供する。
【解決手段】燃焼サイクルにおいて発生したガスを吸気側に還流させる還流ガス管9を有する内燃機関1において、還流ガス管9が、その軸心に近い内層26と、内層26の外径側に配置される外層27と、を有する多層管であり、内層26と外層27の両方に前記ガスが流れ得るように構成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
燃焼サイクルにおいて発生したガスを吸気側に還流させる還流ガス管を有する内燃機関において、
前記還流ガス管が、その軸心に近い内層と、前記内層の外径側に配置される外層と、を有する多層管であり、前記内層と前記外層の両方に前記ガスが流れ得るように構成されていることを特徴とする内燃機関。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記還流ガス管が上下方向に延設され、前記外層の少なくとも一か所に、前記ガスが冷却されることで発生した凝縮水を貯留可能な貯留部が形成されている請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記ガスは、前記還流ガス管を上向きに流れ、前記貯留部が、前記還流ガス管内を上向きに流れる前記ガスの圧力によって上方に開放する逆止弁である請求項2に記載の内燃機関。
【請求項4】
前記貯留部が、前記外層の径方向一方側から径方向他方側に向かって延びる第一壁と、前記外層の前記第一壁より上側の前記径方向他方側から前記径方向一方向側に向かって延びる第二壁とを有し、前記第一壁の前記径方向他方側の端部が、前記第二壁の前記径方向一方側の端部よりも、前記径方向他方側かつ上側に位置している請求項2に記載の内燃機関。
【請求項5】
前記径方向一方側が前記外層の径方向外側で、前記径方向他方側が前記外層の径方向内側である請求項4に記載の内燃機関。
【請求項6】
前記外層を前記還流ガス管の管軸と垂直な平面で切断した通気断面積が、前記外層の下部側よりも上部側で大きくなっている請求項2から5のいずれか1項に記載の内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関においては、ブローバイガスや排気ガスなどの燃焼サイクルで発生したガスを吸気側に還流させる還流ガス管を設けた構成とされることがある。
【0003】
例えば、図6に示すように、燃焼サイクルで発生したブローバイガスを内燃機関100に設けられたバルブ101に接続された還流ガス管102(Positive Crankcase Ventilation)を経由して、吸気側(インテークマニホールド103側)に還流させる構成においては、還流ガス管102を流れるブローバイガスが比較的温かく水分を含んでいるため、低温の外気によって冷却された還流ガス管102の内部で凝縮水が発生することがある。この凝縮水がバルブ101内で凍結すると、還流ガス管102が閉塞した状態となる。
【0004】
還流ガス管102が閉塞すると、ブローバイガスがブリーザ経路(図示せず)を逆流し、ブリーザ経路内で発生した凝縮水が凍結してこのブリーザ経路も閉塞する。還流ガス管102とブリーザ経路の両方が閉塞すると、行き場を失ったブローバイガスは、シリンダブロックライナの隙間から燃焼室に流れ込んで燃焼不良を引き起こし、マフラーから白煙が発生するなどの不具合が生じることがある。
【0005】
そこで、例えば、下記特許文献1に係る内燃機関においては、新気をクランク室に送り込む空気導入通路内に、配管内で凝縮した凝縮水を保持する絞り部材を設けることによって、凝縮水に起因する不具合を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-2737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の内燃機関においては、内燃機関が低負荷状態で運転しているときにブローバイガスが流れるブローバイガス還流通路には、凝縮水を保持するための絞り部材は設けられていない。このため、低温の外気によって冷却されたブローバイガス還流通路内に生じた凝縮水がバルブ内で凍結して、ブローバイガス還流通路が閉塞するなどの不具合が生じるおそれがある。
【0008】
そこで、この発明は、燃焼サイクルで発生したガスを吸気側に還流させる還流ガス管内で凝縮水が凍結することに起因する不具合を防止した内燃機関を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明においては、
燃焼サイクルにおいて発生したガスを吸気側に還流させる還流ガス管を有する内燃機関において、
前記還流ガス管が、その軸心に近い内層と、前記内層の外径側に配置される外層と、を有する多層管であり、前記内層と前記外層の両方に前記ガスが流れ得るように構成されていることを特徴とする内燃機関を構成した。
【0010】
前記の構成においては、
前記還流ガス管が上下方向に延設され、前記外層の少なくとも一か所に、前記ガスが冷却されることで発生した凝縮水を貯留可能な貯留部が形成されている構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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