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公開番号2025088883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203679
出願日2023-12-01
発明の名称バルブガイド、及び、バルブガイドの組付方法
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F01L 3/08 20060101AFI20250605BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】バルブガイドを圧入する際のシリンダヘッドの割れを防止でき、かつ、バルブガイドがシリンダヘッドから抜けることを防止することが可能なバルブガイドを提供する。
【解決手段】バルブガイド33は、略中央に設けられ、バルブガイド圧入孔21の内径よりも外径が大きい大径部331と、両端に設けられ、バルブガイド圧入孔21の内径よりも外径が小さい又は等しい小径部332と、大径部331の外周面に突設された複数のエッジ333と、大径部331の外周面に、エッジ333と対をなして、該エッジ333の近傍に形成された複数の窪み334とを備えている。バルブガイド33が、バルブガイド圧入孔21に圧入された後、回転された場合に、エッジ333によりバルブガイド圧入孔21の内周面が削られて発生する切粉が窪み334に入って凝着する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダヘッドに形成されたバルブガイド圧入孔に圧入され、バルブの往復動をガイドするバルブガイドであって、
略中央に設けられ、前記バルブガイド圧入孔の内径よりも外径が大きい大径部と、
両端に設けられ、前記バルブガイド圧入孔の内径よりも外径が小さい又は等しい小径部と、
前記大径部の外周面に突設された複数のエッジと、
前記大径部の外周面に形成された複数の窪みと、を備え、
前記エッジは、前記バルブガイドが、前記バルブガイド圧入孔に圧入された後、回転された場合に、前記バルブガイド圧入孔の内周面を削り、
前記窪みには、前記エッジにより削られて発生する切粉が入って凝着することを特徴とするバルブガイド。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記複数のエッジは、前記大径部の周方向に沿って等間隔に形成されており、
前記複数のエッジそれぞれは、径方向から見た場合に、軸方向に延びるように形成されており、かつ、軸方向の先端が尖っていることを特徴とする請求項1に記載のバルブガイド。
【請求項3】
前記複数の窪みは、前記複数のエッジと対をなして、前記複数のエッジの近傍に、かつ、前記大径部の周方向に沿って等間隔に形成されており、
前記複数の窪みそれぞれは、略半球形に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のバルブガイド。
【請求項4】
請求項1に記載されたバルブガイドを、前記シリンダヘッドに形成されたバルブガイド圧入孔に圧入する圧入工程と、
前記圧入工程において圧入された前記バルブガイドを回転させて、前記エッジにより前記バルブガイド圧入孔の内周面を削り、発生する切粉を前記窪みに入れて凝着させる回転工程と、を備えることを特徴とするバルブガイドの組付方法。
【請求項5】
前記回転工程における前記バルブガイドの回転角度は、隣り合う前記エッジの回転開始位置を越えないように、前記エッジとエッジとの周方向の間隔に応じて設定されることを特徴とする請求項4に記載のバルブガイドの組付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブガイド、及び、該バルブガイドの組付方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、主にアルミニウム合金製シリンダヘッドには、例えば、鉄系焼結合金などからなり、耐摩耗性・潤滑性を有し、バルブ(バルブステム)の往復動をガイドするバルブガイドが用いられている。バルブガイドは、バルブステムが内面を摺動できるように細い筒状に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-159023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バルブガイドは、略筒状に形成され、例えば、常温又は冷やし嵌め等の方法によりシリンダヘッドに規定の圧入代をもって圧入される。しかしながら、シリンダヘッド製造時の残留応力と、シリンダヘッドにバルブガイドを圧入する際に発生する応力とにより、バルブガイドを圧入する際に、シリンダヘッドに割れ(クラック)が生じるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、バルブガイドを圧入する際のシリンダヘッドの割れ(クラック)を防止でき、かつ、バルブガイドがシリンダヘッドから抜けることを防止することが可能なバルブガイド、及び、該バルブガイドの組付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るバルブガイドは、シリンダヘッドに形成されたバルブガイド圧入孔に圧入され、バルブの往復動をガイドするバルブガイドであって、略中央に設けられ、バルブガイド圧入孔の内径よりも外径が大きい大径部と、両端に設けられ、バルブガイド圧入孔の内径よりも外径が小さい又は等しい小径部と、大径部の外周面に突設された複数のエッジと、大径部の外周面に形成された複数の窪みと、を備え、バルブガイドが、バルブガイド圧入孔に圧入された後、回転された場合に、エッジが、バルブガイド圧入孔の内周面を削り、エッジにより削られて発生する切粉が窪みに入って凝着することを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様に係るバルブガイドによれば、略中央部分がバルブガイド圧入孔の内径よりも外径が大きい大径部とされ、両端部分がバルブガイド圧入孔の内径よりも外径が小さい又は等しい小径部とされているため、バルブガイドがシリンダヘッド(バルブガイド圧入孔)に圧入される際に、バルブガイドとシリンダヘッド(バルブガイド圧入孔)とが接触する面積を減らすことができる。そのため、圧入により生じる応力を抑制(低減)でき、シリンダヘッドの割れを防止できる。
【0008】
また、バルブガイドが、バルブガイド圧入孔に圧入された後、回転された場合に、エッジによりバルブガイド圧入孔の内周面が削られて発生する切粉が窪みに入って凝着する。そのため、バルブガイド(大径部の外周に形成された窪み)とシリンダヘッド(バルブガイド圧入孔の内周面)とが凹凸状に噛み合うこととなり、バルブガイドの抜けを防止できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、バルブガイドを圧入する際のシリンダヘッドの割れ(クラック)を防止でき、かつ、バルブガイドがシリンダヘッドから抜けることを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るバルブガイド、及び、該バルブガイドが適用されたバルブ機構を示す断面図である。
実施形態に係るバルブガイドを示す図である。
実施形態に係るバルブガイドの大径部に形成されたエッジと窪みの作用(機能)を説明するための図である。
変形例(他の例)に係るバルブガイドの大径部に形成されたエッジと窪みを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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