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公開番号2025083900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197561
出願日2023-11-21
発明の名称触媒の劣化診断装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類F01N 3/20 20060101AFI20250526BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】エアフローセンサで検出される吸入空気量が実吸入空気量とずれている場合であっても触媒の劣化診断を実施できる触媒の劣化診断装置を提供すること。
【解決手段】エンジン2が吸入する吸入空気量を検出するエアフローセンサ32と、触媒42に流入する排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ41と、触媒42から流出する排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを検出可能な排気ガスセンサ43と、吸入空気量と、触媒42に流入する排気ガスの空燃比とに基づき、触媒42が吸蔵した酸素の量である酸素吸蔵量を検出する酸素吸蔵量検出部101と、触媒42の劣化診断時に、アクティブ空燃比制御を実施し、エアフローセンサ32の検出する吸入空気量が実吸入空気量に対して多いと判定した場合、アクティブ空燃比制御の実行時にリッチ側目標値を実吸入空気量に合うように増加させる補正を行なうアクティブ空燃比制御部102と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の排気通路に配置される触媒の劣化を診断する触媒の劣化診断装置であって、
前記内燃機関が吸入する吸入空気量を検出するエアフローセンサと、
前記触媒に流入する排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、
前記触媒から流出する排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを検出可能な排気ガスセンサと、
吸入空気量と、前記触媒に流入する排気ガスの空燃比とに基づき、前記触媒が吸蔵した酸素の量である酸素吸蔵量を検出する酸素吸蔵量検出部と、
前記触媒の劣化診断時に、前記触媒に流入する排気ガスの空燃比をリッチ及びリーンに交互に切り替え、前記酸素吸蔵量がリッチ側目標値に到達すると、空燃比をリーンに反転させ、前記酸素吸蔵量がリーン側目標値に到達すると空燃比をリッチに反転させるアクティブ空燃比制御を実施するアクティブ空燃比制御部と、を備え、
前記アクティブ空燃比制御部は、前記エアフローセンサの検出する吸入空気量が実吸入空気量に対して多いと判定した場合、アクティブ空燃比制御の実行時に前記リッチ側目標値を実吸入空気量に合うように増加させる補正を行なう触媒の劣化診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、触媒の劣化診断装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、触媒の酸素ストレージ能力の特性を考慮して正確な触媒の劣化判定を行なうことが記載されている。
【0003】
ところで、触媒の劣化診断時には、触媒に流入する排気ガスの空燃比をリッチ及びリーンに交互に切り替えるアクティブ空燃比制御を実施し、触媒の酸素吸蔵量がリッチ側目標値に到達したら空燃比をリッチからリーンに反転させ、触媒の酸素吸蔵量がリーン側目標値に到達したら空燃比をリーンからリッチに反転させる。
【0004】
触媒の酸素吸蔵量は、エアフローセンサで検出される内燃機関の吸入空気量と、触媒に流入する排気ガスの空燃比と、目標空燃比とに基づいて算出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-106493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
エアフローセンサの劣化や検出誤差により、エアフローセンサの検出する吸入空気量が実際の吸入空気量よりも多い場合、触媒の酸素吸蔵量がリッチ側目標値に到達する時間が減少し、リーンとリッチの反転周期が短くなる。これにより、触媒下流側の排気ガスセンサの出力が所定の状態とならず、触媒の劣化診断が実施できなくなるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、エアフローセンサで検出される吸入空気量が実吸入空気量とずれている場合であっても触媒の劣化診断を実施できる触媒の劣化診断装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明は、内燃機関の排気通路に配置される触媒の劣化を診断する触媒の劣化診断装置であって、前記内燃機関が吸入する吸入空気量を検出するエアフローセンサと、前記触媒に流入する排気ガスの空燃比を検出する空燃比センサと、前記触媒から流出する排気ガスの空燃比がリッチかリーンかを検出可能な排気ガスセンサと、吸入空気量と、前記触媒に流入する排気ガスの空燃比とに基づき、前記触媒が吸蔵した酸素の量である酸素吸蔵量を検出する酸素吸蔵量検出部と、前記触媒の劣化診断時に、前記触媒に流入する排気ガスの空燃比をリッチ及びリーンに交互に切り替え、前記酸素吸蔵量がリッチ側目標値に到達すると、空燃比をリーンに反転させ、前記酸素吸蔵量がリーン側目標値に到達すると空燃比をリッチに反転させるアクティブ空燃比制御を実施するアクティブ空燃比制御部と、を備え、前記アクティブ空燃比制御部は、前記エアフローセンサの検出する吸入空気量が実吸入空気量に対して多いと判定した場合、アクティブ空燃比制御の実行時に前記リッチ側目標値を実吸入空気量に合うように増加させる補正を行なうものである。
【発明の効果】
【0009】
このように、本発明によれば、エアフローセンサで検出される吸入空気量が実吸入空気量とずれている場合であっても触媒の劣化診断を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施例に係る触媒の劣化診断装置を備えた車両の概略構成図である。
図2は、本発明の一実施例に係る触媒の劣化診断装置の触媒劣化診断処理の手順を示すフローチャートである。
図3は、本発明の一実施例に係る触媒の劣化診断装置の触媒劣化診断処理によるエアフローセンサの検出値にずれが無い場合の劣化触媒使用時の動作を示すタイムチャートである。
図4は、従来の触媒劣化診断処理によるエアフローセンサの検出値にずれが有る場合の劣化触媒使用時の動作を示すタイムチャートである。
図5は、本発明の一実施例に係る触媒の劣化診断装置の触媒劣化診断処理によるエアフローセンサの検出値にずれが有る場合の劣化触媒使用時の動作を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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