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公開番号
2025113668
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024007937
出願日
2024-01-23
発明の名称
積層体のリサイクル方法
出願人
スズキ株式会社
,
いその株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B29B
17/02 20060101AFI20250728BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】 煩雑な工程を経ることなく、強化材を含む積層体であっても容易にリサイクル材料として再利用することができる積層体のリサイクル方法を提供する。
【解決手段】 繊維強化熱可塑性樹脂シート3に熱可塑性樹脂シート2が積層された積層体1のリサイクル方法は、繊維強化熱可塑性樹脂シート3の母材である樹脂のメルトフローレート(MFR)よりも、熱可塑性樹脂シート2の樹脂のMFRが大きく、下型11と昇降可能な上型13とを有する金型を備えるプレス装置10に積層体1を投入し、熱可塑性樹脂シート2側に接する上型13のみを熱可塑性樹脂シート2の樹脂の軟化温度以上に加熱して下型11と上型13で積層体1をプレスすることで、熱可塑性樹脂シート2の樹脂を下型11の外周の受け皿12へと流動させて、繊維強化熱可塑性樹脂シート3から分離、回収する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維強化熱可塑性樹脂シートに熱可塑性樹脂シートが積層された積層体のリサイクル方法であって、前記繊維強化熱可塑性樹脂シートの母材である樹脂のメルトフローレートよりも、前記熱可塑性樹脂シートの樹脂のメルトフローレートが大きく、この方法が、
前記積層体が配置される下型と昇降可能な上型とを有する金型を備えるプレス装置に、前記積層体を投入する工程と、
前記積層体の前記熱可塑性樹脂シート側に接する金型のみを前記熱可塑性樹脂シートの樹脂の軟化温度以上に加熱してプレスし、前記熱可塑性樹脂シートの樹脂を前記積層体の周囲へと流動させて、前記繊維強化熱可塑性樹脂シートから前記熱可塑性樹脂シートの樹脂を分離、回収する工程と
を含む積層体のリサイクル方法。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記積層体の前記繊維強化熱可塑性樹脂シート側を前記下型に配置し、前記熱可塑性樹脂シート側に接する前記上型を前記加熱してプレスする請求項1に記載の積層体のリサイクル方法。
【請求項3】
前記繊維強化熱可塑性樹脂シートは、ポリプロピレンを母材として含み、JIS K 7210(230℃、2.16kg荷重)により測定されるメルトフローレートが0.5~10g/10minであり、
前記熱可塑性樹脂シートは、ポリプロピレンおよび塗膜片を含み、JIS K 7210(230℃、2.16kg荷重)により測定されるメルトフローレートが20~40g/10minである
請求項1又は2に記載の積層体のリサイクル方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体のリサイクル方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車用バンパーなどの材質には、ポリプロピレン(PP)が主に用いられており、これにポリウレタン塗料を吹き付けて塗装を施して製品としているものが一般的である。このようなバンパー等の製品を自動車に使用した後、リサイクル材料として再利用すると、製品を溶融した樹脂材料に塗膜片が混在するため流動性が悪化し、射出成形の際に成形不良などの不具合が生じたり、リサイクル成形品の外観に影響を与えるといった問題がある。
【0003】
そこで、特許文献1には、塗装された樹脂製品を粉砕後にさらに微粉砕し、この微粉を比重差によって樹脂母材と塗膜粉とに分離し、次いで、樹脂母材のみを再原料化し、その後に、再原料化した樹脂材料を用いて樹脂製品を成形するという樹脂製品の再利用方法が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、熱可塑性樹脂からなるマトリックス中にガラス繊維等の補強材を混入した第1の樹脂材料からなる基材に、補強材を含まない第2の熱可塑性樹脂材料が密着積層された自動車用外板パネルが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-309750号公報
特開平2-198840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような塗膜粉を樹脂母材から分離する手法では、作業工数がかかり、リサイクル成形品の製造コストが増大するという問題がある。また、特許文献2のようなガラス繊維等の補強材を含む製品をリサイクル材料として再利用する場合は、上記の塗膜に加え、ガラス繊維等の強化材が加わることになり、より一層、作業工数がかかり、リサイクル品の製造コストが増大するという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、煩雑な工程を経ることなく、強化材を含む積層体であっても容易にリサイクル材料として再利用することができる積層体のリサイクル方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、繊維強化熱可塑性樹脂シートに熱可塑性樹脂シートが積層された積層体のリサイクル方法であって、前記繊維強化熱可塑性樹脂シートの母材である樹脂のメルトフローレートよりも、前記熱可塑性樹脂シートの樹脂のメルトフローレートが大きく、この方法は、前記積層体が配置される下型と昇降可能な上型とを有する金型を備えるプレス装置に、前記積層体を投入する工程と、前記積層体の前記熱可塑性樹脂シート側に接する金型のみを前記熱可塑性樹脂シートの樹脂の軟化温度以上に加熱してプレスし、前記熱可塑性樹脂シートの樹脂を前記積層体の周囲へと流動させて、前記積層体から前記熱可塑性樹脂シートの樹脂を分離、回収する工程とを含む。
【発明の効果】
【0009】
このように本発明によれば、熱可塑性樹脂シートのみを加熱することから、積層体をプレスすることで、熱可塑性樹脂シートの樹脂のみを流動させることができ、熱可塑性樹脂シートの樹脂を積層体から効率的に分離、回収して、リサイクル材料として再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る積層体のリサイクル方法の対象となる積層体の一例を模式的に示す側面図である。
本発明に係る積層体のリサイクル方法の一実施の形態を説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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