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公開番号
2025115526
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010024
出願日
2024-01-26
発明の名称
冷却水の排水構造
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F01P
5/10 20060101AFI20250731BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】冷却水の析出物の付着によるエンジン外観の悪化を抑える。
【解決手段】冷却水の排水構造には、クランクケース(31)に取り付けられたエンジンカバー(42)と、エンジンカバーに取り付けられたウォータポンプ(43)と、が設けられている。ウォータポンプには、ポンプ室(55)を封止するシール部材(56)が装着されると共に、当該シール部材から漏れた冷却水を排出する水抜き穴(65)が形成されている。エンジンカバーには、水抜き穴からエンジンカバーの下面に冷却水を導くドレン通路(66)と、エンジンカバーの下面から延出してドレン通路の出口(67)の下方空間を覆う被覆部(71)と、が形成されている。被覆部は、下方空間を車幅方向外側から覆う側壁(72)と、下方空間を下側から覆う底壁(73)と、を有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
クランクケースに取り付けられたエンジンカバーと、前記エンジンカバーに取り付けられたウォータポンプと、を備えた冷却水の排水構造であって、
前記ウォータポンプには、ポンプ室を封止するシール部材が装着されると共に、当該シール部材から漏れた冷却水を排出する水抜き穴が形成され、
前記エンジンカバーには、前記水抜き穴から前記エンジンカバーの下面に冷却水を導くドレン通路と、前記エンジンカバーの下面から延出して前記ドレン通路の出口の下方空間を覆う被覆部と、が形成され、
前記被覆部は、前記下方空間を車幅方向外側から覆う側壁と、前記下方空間を下側から覆う底壁と、を有していることを特徴とする冷却水の排水構造。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記被覆部は、前記下方空間を前側から覆う前壁と、前記下方空間を後側から覆う後壁と、を有し、
前記被覆部の前壁と後壁の間隔が前記ドレン通路の出口の直径よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却水の排水構造。
【請求項3】
前記被覆部が車幅方向に延びて、前記被覆部の車幅方向内側の端面が前記クランクケースに対する前記エンジンカバーの合わせ面に面一になるように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却水の排水構造。
【請求項4】
前記クランクケースにガスケットを介して前記エンジンカバーが取り付けられ、
前記下方空間が前記ガスケットに車幅方向内側から塞がれるように前記被覆部に前記ガスケットが押さえ付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却水の排水構造。
【請求項5】
前記被覆部の底壁にはドレン穴が形成され、前記ドレン通路の出口と前記ドレン穴が一直線上に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却水の排水構造。
【請求項6】
前記被覆部の底壁を高位側と低位側に分けたときに、前記ドレン穴が前記被覆部の底壁の高位側に開口していることを特徴とする請求項5に記載の冷却水の排水構造。
【請求項7】
車体を傾けて自立させるサイドスタンドとは車幅方向逆側に前記被覆部が位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却水の排水構造。
【請求項8】
前記クランクケースにガスケットを介して前記エンジンカバーが取り付けられ、
前記ガスケットが折り曲げられて前記被覆部の内側を上下に仕切る隔壁が形成され、前記ガスケットの隔壁に前記ドレン通路の出口が下側から覆われていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却水の排水構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却水の排水構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に水冷式のエンジンには、ウォータポンプからの冷却水がシリンダ内のウォータジャケット及びラジエータを経由してウォータポンプに戻る循環流路が形成されている。ウォータポンプにはメカニカルシールが装着されているが、メカニカルシールだけではウォータポンプからの水漏れを完全に防ぐことが困難である。このため、ウォータポンプにはメカニカルシールから漏れた冷却水の排水構造が設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のウォータポンプのポンプケースには水抜き穴が形成され、メカニカルシールから漏れた冷却水が水抜き穴を通じてケース外に排出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3558164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のウォータポンプでは、水抜き穴から冷却水が排出されてエンジンケースやカバーに付着し、冷却水の析出物によってエンジン外観が悪化するという問題があった。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、冷却水の析出物の付着によるエンジン外観の悪化を抑えることができる冷却水の排水構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の冷却水の排水構造は、クランクケースに取り付けられたエンジンカバーと、前記エンジンカバーに取り付けられたウォータポンプと、を備えた冷却水の排水構造であって、前記ウォータポンプには、ポンプ室を封止するシール部材が装着されると共に、当該シール部材から漏れた冷却水を排出する水抜き穴が形成され、前記エンジンカバーには、前記水抜き穴から前記エンジンカバーの下面に冷却水を導くドレン通路と、前記エンジンカバーの下面から延出して前記ドレン通路の出口の下方空間を覆う被覆部と、が形成され、前記被覆部は、前記下方空間を車幅方向外側から覆う側壁と、前記下方空間を下側から覆う底壁と、を有していることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の冷却水の排水構造によれば、ウォータポンプのシール部材で水漏れが生じると、ウォータポンプの水抜き穴からドレン通路の出口に冷却水が導かれる。ドレン通路の出口から冷却水が排出されるが、冷却水が被覆部の側壁や底壁で受け止められ、エンジンカバーの外側を伝って冷却水が広がり難くなっている。エンジン運転時にはエンジンの熱によって被覆部内の冷却水が蒸発し易くなっている。このため、エンジンカバーにウォータポンプが取り付けられても、ウォータポンプからの水漏れが被覆部に隠されてエンジンの外観性が悪化することがない。また、エンジンカバーの下面から被覆部が延出しているため、被覆部が目立ち難くなると共に他部品に冷却水が付着し難い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例の鞍乗型車両の右側面図である。
本実施例のエンジンの右側面図である。
本実施例のエンジンの前面図である。
図2のエンジンをA-A線に沿って切断した断面図である。
図3のエンジンをB-B線に沿って切断した断面図である。
本実施例の被覆部周辺の拡大図である。
本実施例の排水経路の説明図である。
比較例の冷却水の排水構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様のエンジンでは、クランクケースにエンジンカバーが取り付けられ、前記エンジンカバーにウォータポンプが取り付けられている。冷却水の排水構造では、ウォータポンプにシール部材が装着されてポンプ室が封止され、シール部材から漏れた冷却水がウォータポンプの水抜き穴から排出される。エンジンカバーのドレン通路によって水抜き穴からエンジンカバーの下面に冷却水が導かれ、エンジンカバーの下面から延出した被覆部によってドレン通路の出口の下方空間が覆われている。被覆部の側壁によって下方空間が車幅方向外側から覆われ、被覆部の底壁によって下方空間が下側から覆われている。ウォータポンプのシール部材で水漏れが生じると、ウォータポンプの水抜き穴からドレン通路の出口に冷却水が導かれる。ドレン通路の出口から冷却水が排出されるが、冷却水が被覆部の側壁や底壁で受け止められ、エンジンカバーの外側を伝って冷却水が広がり難くなっている。エンジン運転時にはエンジンの熱によって被覆部内の冷却水が蒸発し易くなっている。このため、エンジンカバーにウォータポンプが取り付けられても、ウォータポンプからの水漏れが被覆部に隠されてエンジンの外観性が悪化することがない。また、エンジンカバーの下面から被覆部が延出しているため、被覆部が目立ち難くなると共に他部品に冷却水が付着し難い。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の冷却水の排水構造が設けられた鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の鞍乗型車両の右側面図である。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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