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公開番号2025111185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005439
出願日2024-01-17
発明の名称車両の発進制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B60W 10/04 20060101AFI20250723BHJP(車両一般)
要約【課題】制動力保持制御の解除に伴うパワートレーンの損耗を抑制できる車両の発進制御装置を提供すること。
【解決手段】HCUは、アクセル操作が行われてから制動力保持制御を解除するまで、路面勾配に基づいて駆動力源の駆動力を制限する駆動力制限制御を実行する(ステップS7)。HCUは、車速が車速閾値未満であることを条件として(ステップS4でYES)、駆動力制限制御を実行する。HCUは、アクセル操作のアクセル開度が所定のアクセル開度閾値未満であることを条件として(ステップS5でYES)、駆動力制限制御を実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
走行用の駆動力を発生する駆動力源を備える車両に搭載され、
ドライバによりブレーキ操作が行われていなくても車両停車状態を維持するよう制動力を保持する制動力保持制御を実行し、ドライバによりアクセル操作が行われると前記制動力保持制御を解除して前記車両を発進させる制御部を備える車両の発進制御装置であって、
前記制御部は、
前記アクセル操作が行われてから前記制動力保持制御を解除するまで、路面勾配に基づいて前記駆動力源の駆動力を制限する駆動力制限制御を実行することを特徴とする車両の発進制御装置。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記制御部は、
車速が車速閾値未満であることを条件として、前記駆動力制限制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両の発進制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記アクセル操作のアクセル開度が所定のアクセル開度閾値未満であることを条件として、前記駆動力制限制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両の発進制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の発進制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ドライバによりブレーキ操作が行われていなくても車両停車状態を維持するよう制動力を保持するブレーキホールド制御を実行する車両として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の車両の制御装置は、停車中に、ブレーキペダルの操作の度合い(ブレーキペダルの操作量等)が予め定められた度合いより大きくなると、ブレーキペダルが操作されていなくても、ブレーキ力を保持する制御(ブレーキホールド制御)を実行する。この車両の制御装置は、ドライバによりアクセルペダルが操作されるとブレーキホールド制御を解除して車両を発進させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-112162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、ブレーキホールド制御の解除に伴ってパワートレーンが損耗するおそれがあった。すなわち、アクセルペダルの操作によりブレーキホールド制御が解除される過程で、アクセルペダルの操作により駆動力が上昇するが、この駆動力が制動力を上回るまで車両は停車状態を保持することになる。そのため、ブレーキホールド制御が解除される過程で駆動力と制動力との両方が同時に車両に作用することとなり、車両のパワートレーンを損耗させてしまう。
【0005】
例えば、AMT(Automated Manual Transmission)からなるトランスミッションを搭載する車両にあっては、ブレーキホールド制御が解除される過程で、半クラッチ状態が維持されることによりクラッチが過熱および摩耗するおそれがある。
【0006】
また、走行用の駆動力源としてのモータが車軸に直結されているハイブリッド車両にあっては、制動力によりモータの回転が停止された状態でモータトルクが出力され、高電圧部品に大電流が流れ、高電圧部品が破損するおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、制動力保持制御の解除に伴うパワートレーンの損耗を抑制できる車両の発進制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、走行用の駆動力を発生する駆動力源を備える車両に搭載され、ドライバによりブレーキ操作が行われていなくても車両停車状態を維持するよう制動力を保持する制動力保持制御を実行し、ドライバによりアクセル操作が行われると前記制動力保持制御を解除して前記車両を発進させる制御部を備える車両の発進制御装置であって、前記制御部は、前記アクセル操作が行われてから前記制動力保持制御を解除するまで、路面勾配に基づいて前記駆動力源の駆動力を制限する駆動力制限制御を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このように上記の本発明によれば、制動力保持制御の解除に伴うパワートレーンの損耗を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施例に係る車両の発進制御装置を搭載する車両の構成図である。
図2は、本発明の一実施例に係る車両の発進制御装置のHCUの制御内容を示すブロック図である。
図3は、本発明の一実施例に係る車両の発進制御装置における制限後のドライバ要求トルク値の算出動作を示す図である。
図4は、本発明の一実施例に係る車両の発進制御装置におけるトルク抑制動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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