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公開番号
2025093309
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2024214297
出願日
2024-12-09
発明の名称
有機エレクトロルミネセントデバイス
出願人
デュポン スペシャルティ マテリアルズ コリア リミテッド
,
DUPONT SPECIALTY MATERIALS KOREA LTD.
代理人
弁理士法人センダ国際特許事務所
主分類
H10K
50/15 20230101AFI20250616BHJP()
要約
【課題】有機エレクトロルミネセントデバイスを提供する。
【解決手段】本開示は、有機エレクトロルミネセントデバイスに関する。本開示による有機エレクトロルミネセントデバイスは、電子輸送ゾーンに重水素化化合物を含むことにより、全デバイス安定性を有することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アノード、正孔輸送ゾーン、発光層、電子輸送ゾーン及びカソードを含む有機エレクトロルミネセントデバイスであって、前記正孔輸送ゾーン、前記発光層及び前記電子輸送ゾーンがそれぞれ重水素化化合物を含み、且つ前記化合物のそれぞれの構造が互いに同一又は異なる、有機エレクトロルミネセントデバイス。
続きを表示(約 3,900 文字)
【請求項2】
前記正孔輸送ゾーンが、前記アノード上に正孔注入層、1層又は複数層から構成される正孔輸送層、及び1層又は複数層から構成される正孔補助層又は電子阻止層を順次積層することによって構成され、且つ前記層の少なくとも1層が重水素化化合物を含む、請求項1に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項3】
前記電子輸送ゾーンが、前記発光層上に1層又は複数層から構成される電子緩衝層又は正孔阻止層、1層又は複数層から構成される電子輸送層、及び電子注入層を順次積層することによって構成され、且つ前記層の少なくとも1層が重水素化化合物を含む、請求項1に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項4】
前記発光層が1層又は複数層から構成され、且つ前記発光層中の少なくとも1層がホストとして1種又は複数の重水素化化合物を含む、請求項1に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項5】
前記発光層が燐光発光性化合物又は蛍光発光性化合物を含み、且つ前記化合物がイリジウム(Ir)原子、白金(Pt)原子又はホウ素(B)原子を含む、請求項1に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項6】
前記正孔輸送ゾーンの少なくとも1層が、以下の式1:
TIFF
2025093309000062.tif
60
159
によって表される化合物を含み、式(1)中、
Ar
1
~Ar
3
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、シアノ、置換若しくは未置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは未置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは未置換シリル、置換若しくは未置換(C6~C30)アリール、置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリール、置換若しくは未置換モノ-又はジ-(6~30員)アリールアミノ、モノ-又はジ-(C1~C30)アルキルアミノ、モノ-又はジ-(C2~C30)アルケニルアミノ、(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールアミノ、モノ-又はジ-(3~30員)ヘテロアリールアミノ、又は(C6~C30)アリール(3~30員)ヘテロアリールアミノを表すが、ただし、Ar
1
~Ar
3
のそれぞれは、置換若しくは未置換(C6~C30)アリール又は置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリールの少なくとも1種を含み、
L
1
及びL
3
は、それぞれ独立して、単結合、置換若しくは未置換(C6~C30)アリーレン、又は置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリーレンを表し;
D
n
は、n個の水素が重水素で置換されていることを表し、nは1以上の整数であり、重水素化されていない化合物中の水素原子の数の上限値である、
請求項2に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項7】
Ar
1
~Ar
3
の少なくとも1つが、置換若しくは未置換フェナントレニル、置換若しくは未置換カルバゾリル、置換若しくは未置換フルオレニル、置換若しくは未置換ベンゾフルオレニル、置換若しくは未置換トリフェニレニル、置換若しくは未置換ジベンゾフラニル又は置換若しくは未置換ジベンゾチオフェニルを含む、請求項6に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項8】
前記電子輸送ゾーンの少なくとも1層が、以下の式2又は式3:
TIFF
2025093309000063.tif
60
159
によって表される化合物を含み、式(2)中、
L
11
及びL
12
は、それぞれ独立して、単結合、置換若しくは未置換(C6~C30)アリーレン又は置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリーレンを表し;
Ar
11
及びAr
12
は、それぞれ独立して、置換若しくは未置換(C6~C30)アリール、又は置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリールを表し;
R
11
~R
18
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、シアノ、置換若しくは未置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは未置換(C6~C30)アリール、置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリール、置換若しくは未置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは未置換(C1~C30)アルコキシ、置換若しくは未置換トリ(C1~C30)アルキルシリル、置換若しくは未置換ジ(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールシリル、置換若しくは未置換(C1~C30)アルキルジ(C6~C30)アリールシリル、置換若しくは未置換トリ(C6~C30)アリールシリル、置換若しくは未置換モノ-若しくはジ-(C1~C30)アルキルアミノ、置換若しくは未置換モノ-若しくはジ-(C2~C30)アルケニルアミノ、置換若しくは未置換モノ-若しくはジ-(C6~C30)アリールアミノ、置換若しくは未置換モノ-若しくはジ-(3~30員)ヘテロアリールアミノ、置換若しくは未置換(C1~C30)アルキル(C2~C30)アルケニルアミノ、置換若しくは未置換(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールアミノ、置換若しくは未置換(C1~C30)アルキル(3~30員)ヘテロアリールアミノ、置換若しくは未置換(C2~C30)アルケニル(C6~C30)アリールアミノ、置換若しくは未置換(C2~C30)アルケニル(3~30員)ヘテロアリールアミノ又は置換若しくは未置換(C6~C30)アリール(3~30員)ヘテロアリールアミノを表し;
R
11
及びR
14
~R
16
の少なくとも1つは重水素を表し;且つ
D
n
は、n個の水素が重水素で置換されていることを表し、nは1以上の整数であり、非重水素化化合物中の水素原子の数の上限を有し;
TIFF
2025093309000064.tif
61
159
式(3)中、
X
21
~X
23
は、それぞれ独立して、CR’又はNを表すが、ただし、X
21
~X
23
の少なくとも2つはNを表し;
R’は、水素又は重水素を表し;
L
21
~L
23
は、それぞれ独立して、単結合、置換若しくは未置換(C6~C30)アリーレン、又は置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリーレンを表し;
Ar
21
~Ar
23
は、それぞれ独立して、置換若しくは未置換(C6~C30)アリール又は置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリールを表すが、ただし、Ar
21
~Ar
23
の少なくとも1つは重水素を含み;
p、q及びrは、それぞれ独立して、1~3の整数を表し、ここで、p、q及びrが2以上の整数を表す場合、L
21
~L
23
のそれぞれは、同一であっても又は異なってもよく;且つ
D
n
は、n個の水素が重水素で置換されていることを表し、nは1以上の整数であり、重水素化されていない化合物中の水素原子の数の上限値である、請求項3に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項9】
式2中のR
11
~R
18
、Ar
11
及びAr
12
の少なくとも1つが、以下の式2-1又は2-2:
TIFF
2025093309000065.tif
103
159
によって表され、式21及び22において、
L’1は、単結合、置換若しくは未置換(C6~C30)アリーレン又は置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリーレンを表し;且つ
R’
1
~R’
5
は、それぞれ独立して、置換若しくは未置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは未置換(C6~C30)アリール、又は置換若しくは未置換(3~30員)ヘテロアリールを表す、請求項8に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項10】
Ar
21
~Ar
23
の少なくとも1つは、置換若しくは未置換フェナントレニル、置換若しくは未置換カルバゾリル、置換若しくは未置換フルオレニル、置換若しくは未置換ベンゾフルオレニル、置換若しくは未置換トリフェニレニル、置換若しくは未置換ジベンゾフラニル又は置換若しくは未置換ジベンゾチオフェニルを含むが、ただし、Ar
21
~Ar
23
の少なくとも1つが重水素を含む、請求項8に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、重水素化化合物を含む有機エレクトロルミネセントデバイスに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
小分子緑色有機エレクトロルミネセントデバイス(OLED)は、発光層と電荷輸送層とからなるTPD/ALq3二層を使用することにより、1987年にEastman KodakのTangらによって最初に開発された。その後、OLEDの開発は急速に進み、商品化に至った。現在、OLEDは、パネル実装において優れた発光効率を有するリン光性物質を主に使用している。しかし、テレビ及び照明などの様々な用途において、OLEDの寿命が不十分な場合が多く、OLEDの高効率化が依然として求められている。一般に、OLEDの寿命は輝度が高くなるにつれて短くなる。したがって、高い発光効率及び/又は長い寿命を有するOLEDが長時間使用及び高解像度ディスプレイのためには必須である。
【0003】
電流効率及び/又は寿命を改善するために、有機エレクトロルミネセントデバイスの有機層に対して各種の材料又は概念が提案されてきたが、それらは、実際の使用において満足できるものではなかった。また、従来開示された特定の化合物の組み合わせと比較して、電流効率及び/又は寿命特性の向上などの性能が向上した有機エレクトロルミネセントデバイスの開発が継続的に求められている。
【0004】
一方、(特許文献1)、(特許文献2)及び(特許文献3)は、重水素化化合物を含む有機エレクトロルミネセントデバイスを開示している。それにもかかわらず、上記文献は、電子輸送ゾーンに重水素化化合物を含むことによるデバイス全体の安定性を有する有機エレクトロルミネセントデバイスを具体的に開示していない。また、従来開示されている特定の有機エレクトロルミネセントデバイスに比べて、寿命特性が改善されるなどの性能が向上した発光材料の開発が継続的に求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
韓国特許出願公開第2023-0046493号明細書
韓国特許出願公開第2022-0081251号明細書
韓国特許出願公開第2022-0147537号明細書
韓国特許公開第10-2283849号明細書
韓国特許公開第10-1427457号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、従来の有機エレクトロルミネセントデバイスと比較して、改善された電流効率及び/又は寿命特性を有する有機エレクトロルミネセントデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、このような技術的課題を解決するために鋭意検討した結果、アノード、正孔輸送ゾーン、発光層、電子輸送ゾーン及びカソードを含む有機エレクトロルミネセントデバイスであって、正孔輸送ゾーン、発光層及び電子輸送ゾーンのそれぞれが重水素化化合物を含み、且つそれぞれの化合物の構造が互いに同一又は異なる有機エレクトロルミネセントデバイスにより、上記目的を達成することができることを見出した。
【0008】
本開示の有機エレクトロルミネセントデバイスは、正孔輸送ゾーン、発光層及び電子輸送ゾーンのそれぞれに重水素化化合物を含むことにより、より高い電流効率及び/又は改善された寿命特性を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本開示を詳細に説明する。しかしながら、以下の記載は、本開示を説明することを意図し、本開示の範囲を限定することを決して意味しない。
【0010】
本開示における用語「有機エレクトロルミネセント化合物」は、有機エレクトロルミネセントデバイスに使用され得、且つ必要に応じて、有機エレクトロルミネセントデバイスを構成する任意の層中に組み込まれ得る化合物を指す。
(【0011】以降は省略されています)
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