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公開番号2025110845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004914
出願日2024-01-16
発明の名称噛合クラッチ式自動変速機の変速制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20250722BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ダウン変速時に車両の急減速状態であっても噛合歯の抜けが容易である噛合クラッチ式自動変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】ダウン変速開始の車両の減速度Gが大きいほど低下するブリッピング量ΔTEを算出するブリッピング量算出部72を含み、ブリッピング量算出部72により算出されたブリッピング量ΔTEでブリッピング制御部70がブリッピング制御を実行する。これにより、ダウン変速時に車両10の急減速状態であっても噛合歯の抜けが容易となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シフトアクチュエータによりそれぞれ作動させられる複数の噛合クラッチを有し、それまでの変速段を成立させていた一方の噛合クラッチの噛合歯が抜ける一方で、新たな変速段を成立させる他方の噛合クラッチの噛合歯が係合させられることでダウン変速が行なわれるとともに、前記一方の噛合クラッチの噛合歯が抜ける過程でエンジンの出力トルクを一時的に増加させるブリッピング制御を行なう噛合クラッチ式自動変速機の制御装置であって、
前記ダウン変速開始の車両の減速度が大きいほど低下するブリッピング量を算出するブリッピング量算出部を含み、前記ブリッピング量算出部により算出されたブリッピング量で前記ブリッピング制御を行なう
ことを特徴とする噛合クラッチ式自動変速機の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、噛合クラッチの係合が択一的に切り替えられることで変速段が成立させられる噛合クラッチ式自動変速機の変速制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動変速機のダウン変速中にエンジントルクを増加させるようにエンジンの出力を一時的に増加させるブリッピング制御を自動的に行なう自動変速機の変速制御装置が知られている。たとえば、特許文献1に記載の噛合クラッチ式自動変速機の制御装置がそれである。通常、ダウン変速ではアクセル全閉状態から開始されるため、エンジンの引き摺りトルクにより解放側噛合クラッチの噛合歯が非駆動側に押しつけられており、それを解くために予め定められたブリッピング制御を行なって噛合歯を抑える力を減少させて噛合歯の引き抜きを行い、変速を実行する。
【0003】
そして、このような従来の噛合クラッチ式自動変速機の制御装置では、現在の車両減速度が予め設定された判定閾値(ダウンシフト要求時の初期値)以下の場合に、ダウンシフトが許可される。一方で、車両減速度が上記判定閾値を超える場合には、ダウンシフト要求からダウンシフト実施までの間にも車両が減速することを考慮して、前記判定閾値を初期値から上昇させる上昇処理が行なわれる。この判定閾値上昇処理が行なわれた場合において、現時点の減速度がダウンシフト要求時の車両減速度未満に変化する場合には、ブリッピング量を通常値よりも低下側に変更し、ブリッピングが実行されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-007491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、解放側噛合クラッチの噛み合いの解放と係合側噛合クラッチの噛み合いとで変速段が成立させられる噛合クラッチ式自動変速機を搭載した車両においては、車両の減速度が大きい急減速の場合にダウン変速を実行するための解放側噛合クラッチの噛合歯が駆動側に強く押しつけられる。この状態でブリッピングを実施すると、噛合歯がさらに駆動側へ押しつけられ、噛合歯の抜けが困難となる。このため、ダウン変速要求時から車両減速度が変化しない場合であっても、噛合歯の抜けが難しく、変速が困難となるという問題があった。車両の急減速時のように噛合歯が駆動側へ強く押しつけられる場合には、ダウン変速要求時から車両減速度が変化しない場合でも、噛合歯の抜けを容易にするためにブリッピング量を調整すべきであるが、従来技術では、そのような急減速時をブリッピング量の調整を全く考慮していない。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ダウン変速時に車両の急減速状態であっても噛合歯の抜けが容易である噛合クラッチ式自動変速機の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、(a)シフトアクチュエータによりそれぞれ作動させられる複数の噛合クラッチを有し、それまでの変速段を成立させていた一方の噛合クラッチの噛合歯が抜ける一方で、新たな変速段を成立させる他方の噛合クラッチの噛合歯が係合させられることでダウン変速が行なわれるとともに、前記一方の噛合クラッチの噛合歯が抜ける過程でエンジンの出力トルクを一時的に増加させるブリッピング制御を行なう噛合クラッチ式自動変速機の制御装置であって、(b)前記ダウン変速開始の車両の減速度が大きいほど低下するブリッピング量を算出するブリッピング量算出部を含み、前記ブリッピング量算出部により算出されたブリッピング量で前記ブリッピング制御を行なうことにある。
【発明の効果】
【0008】
本発明の噛合クラッチ式自動変速機の制御装置によれば、前記ダウン変速開始の車両の減速度が大きいほど低下するブリッピング量を算出するブリッピング量算出部を含み、前記ブリッピング量算出部により算出されたブリッピング量で前記ブリッピング制御が行なわれる。これにより、ダウン変速時に車両が急減速状態であっても噛合歯の抜けが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明が適用される噛合クラッチ式自動変速機を備える車両及びその制御装置の一例を説明する図である。
図1の変速制御装置に備えられたブリッピング量算出部の機能を説明するタイムチャートである。
図2の車両減速度とブリッピング量との関係を説明する図である。
図1の変速制御装置に備えられたブリッピング制御部の制御機能の要部を説明するタイムチャートである。
図1の変速制御に備えられたブリッピング制御部の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
図1の変速制御に備えられたブリッピング制御部の制御作動の他の例の要部を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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