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公開番号2025088807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203518
出願日2023-12-01
発明の名称可変動弁装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F01L 13/00 20060101AFI20250605BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】切替機構やロッカーアームの部品に適切に潤滑油を供給して各部品の潤滑性を向上させる。
【解決手段】可変動弁装置(40)には、所定方向に離間した一対のカムハウジング(42a、42b)と、一対のカムハウジングに支持された一対のロッカーシャフト(47、48)と、一対のロッカーシャフトに揺動可能に支持された複数のロッカーアーム(35a、35b、37)と、吸気用のアームを連結及び分離させる切替機構(50)と、一対のカムハウジング上の上部ハウジング(49)と、が設けられている。上部ハウジングには、切替機構に潤滑油を供給する第1の噴射穴と、複数のロッカーアームに潤滑油を供給する第2の噴射穴と、が形成されている。カムシャフト(41)の周囲の潤滑溝から第2の噴射穴までの通路長が潤滑溝から第1の噴射穴までの通路長よりも長い。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダヘッドにおいてバルブ動作を変更可能な可変動弁装置であって、
前記シリンダヘッド内にて所定方向に離間した一対のカムハウジングと、
前記シリンダヘッドと前記一対のカムハウジングに支持されたカムシャフトと、
前記一対のカムハウジングの対向箇所に支持された一対のロッカーシャフトと、
前記一対のロッカーシャフトに揺動可能に支持された複数のロッカーアームと、
前記複数のロッカーアームの吸気用のアームを連結及び分離させる切替機構と、
前記一対のカムハウジングの上面に両持ちで支持された上部ハウジングと、を備え、
前記上部ハウジングには、前記切替機構に潤滑油を供給する第1の噴射穴と、前記複数のロッカーアームに潤滑油を供給する第2の噴射穴と、が形成され、
前記カムシャフトの周囲の潤滑溝から前記第1、第2の噴射穴に向けて潤滑油が圧送され、前記潤滑溝から前記第2の噴射穴までの通路長が、前記潤滑溝から前記第1の噴射穴までの通路長よりも長いことを特徴とする可変動弁装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記一対のロッカーシャフトは吸気ロッカーシャフトと排気ロッカーシャフトであり、
前記第1の噴射穴には、前記潤滑溝から前記吸気ロッカーシャフト内を通って潤滑油が圧送され、
前記第2の噴射穴には、前記潤滑溝から前記カムシャフト内を通った後に前記排気ロッカーシャフト内を通って潤滑油が圧送されることを特徴とする請求項1に記載の可変動弁装置。
【請求項3】
前記上部ハウジングには、前記第1の噴射穴が前記第2の噴射穴よりも多く形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。
【請求項4】
前記上部ハウジングには、吸気バルブのステムエンドに潤滑油を供給する第3の噴射穴と、排気バルブのステムエンドに潤滑油を供給する第4の噴射穴と、が形成され、
前記第1の噴射穴及び前記第3の噴射穴が同一の潤滑通路に設けられ、前記第2の噴射穴よりも上流の潤滑通路に前記第4の噴射穴が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。
【請求項5】
前記第1、第2の噴射穴は同径に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。
【請求項6】
前記第1の噴射穴が前記第2の噴射穴よりも高く位置付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。
【請求項7】
前記一対のロッカーシャフトは吸気ロッカーシャフトと排気ロッカーシャフトであり、
前記上部ハウジングには、前記第1の噴射穴が設けられた第1の潤滑通路と、前記第2の噴射穴が設けられた第2の潤滑通路と、が形成され、
前記吸気ロッカーシャフトには、前記第1の潤滑通路に直列に連なる第3の潤滑通路が形成され、前記排気ロッカーシャフトには、前記第2の潤滑通路に直列に連なる第4の潤滑通路が形成されており、
前記第1の潤滑通路が前記第3の潤滑通路よりも上方に位置し、前記第2の潤滑通路が前記第4の潤滑通路よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可変動弁装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、可変動弁装置として複数のロッカーアームを連結させてバルブ動作を切り替えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の可変動弁装置には一対のロッカーアームが隣接して設置されており、一方のロッカーアームのピン穴に連結ピンが設置されている。連結ピンの一部が他方のロッカーアームのピン穴に押し込まれることで一対のロッカーアームが連結され、連結ピンの一部が他方のロッカーアームのピン穴から抜け出すことで一対のロッカーアームが分離される。一対のロッカーアームの連結及び分離が切り替わることでバルブリフト用のカムが切り替えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5907552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の可変動弁装置にも潤滑が必要になるが、潤滑先の部品が多くなると共に潤滑通路が複雑になる。潤滑先の部品増加や潤滑通路の複雑化によって各部品に適切に潤滑油を供給し難くなって耐久性が低下するおそれがある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、各部品に適切に潤滑油を供給して各部品の潤滑性を向上させることができる可変動弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の可変動弁装置は、シリンダヘッドにおいてバルブ動作を変更可能な可変動弁装置であって、前記シリンダヘッド内にて所定方向に離間した一対のカムハウジングと、前記シリンダヘッドと前記一対のカムハウジングに支持されたカムシャフトと、前記一対のカムハウジングの対向箇所に支持された一対のロッカーシャフトと、前記一対のロッカーシャフトに揺動可能に支持された複数のロッカーアームと、前記複数のロッカーアームの吸気用のアームを連結及び分離させる切替機構と、前記一対のカムハウジングの上面に両持ちで支持された上部ハウジングと、を備え、前記上部ハウジングには、前記切替機構に潤滑油を供給する第1の噴射穴と、前記複数のロッカーアームに潤滑油を供給する第2の噴射穴と、が形成され、前記カムシャフトの周囲の潤滑溝から前記第1、第2の噴射穴に向けて潤滑油が圧送され、前記潤滑溝から前記第2の噴射穴までの通路長が、前記潤滑溝から前記第1の噴射穴までの通路長よりも長くなっていることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の可変動弁装置によれば、カムシャフトの周囲の潤滑溝から第2の噴射穴までの通路長が潤滑溝から第1の噴射穴までの通路長よりも長いので、切替機構側の第1の噴射穴に連なる潤滑通路の油圧が高められている。切替機構によって潤滑先の部品が増えても、第1の噴射穴から切替機構に適量の潤滑油が供給され、第2の噴射穴から複数のロッカーアームに適量の潤滑油が供給される。よって、切替機構及び複数のロッカーアームの各部品が適切に潤滑される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例のエンジン及び車体フレームの右側面図である。
本実施例のシリンダヘッドカバーを取り外したエンジン上部の右側面図である。
本実施例のシリンダヘッドカバーを取り外したエンジン上部の斜視図である。
本実施例の可変動弁装置の上面模式図である。
本実施例の可変動弁装置の模式図である。
本実施例の上部ハウジングの上面図及び下面図である。
本実施例のシリンダヘッド内の上面図である。
図7のシリンダヘッドをA-A線に沿って切断した断面図である。
図8のシリンダヘッドをB-B線に沿って切断した断面図である。
図7のシリンダヘッドをC-C線に沿って切断した断面図である。
図7のシリンダヘッドをD-D線に沿って切断した断面図である。
図7のシリンダヘッドをE-E線に沿って切断した断面図である。
図8のシリンダヘッドをF-F線に沿って切断した断面図である。
図13のシリンダヘッドをG-G線に沿って切断した断面図である。
図7のシリンダヘッドをH-H線に沿って切断した断面図である。
図7のシリンダヘッドをI-I線に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の可変動弁装置は、シリンダヘッドでバルブ動作を変更している。シリンダヘッド内には一対のカムハウジングが所定方向に離間しており、シリンダヘッドと一対のカムハウジングにカムシャフトが支持されている。一対のカムハウジングの上面には両持ちで上部ハウジングが支持されている。一対のカムハウジングの対向部分にロッカーシャフトが支持されており、ロッカーシャフトには複数のロッカーアームが揺動可能に支持されている。複数のロッカーアームのうち吸気用アームが切替機構によって連結及び分離されている。上部ハウジングには切替機構に潤滑油を供給する第1の噴射穴と複数のロッカーアームに潤滑油を供給する第2の噴射穴が形成され、カムシャフトの周囲の潤滑溝から第1、第2の噴射穴に向けて潤滑油が圧送されている。カムシャフトの周囲の潤滑溝から2の噴射穴までの通路長が、この潤滑溝から第1の噴射穴までの通路長よりも長くなっており、切替機構側の第1の噴射穴に連なる潤滑通路の油圧が高められている。切替機構によって潤滑先の部品が増えても、第1の噴射穴から切替機構に適量の潤滑油が供給され、第2の噴射穴から複数のロッカーアームに適量の潤滑油が供給される。よって、切替機構及び複数のロッカーアームの各部品が適切に潤滑される。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例について詳細に説明する。図1は本実施例のエンジン及び車体フレームの右側面図である。図2は本実施例のシリンダヘッドカバーを取り外したエンジン上部の右側面図である。図3は本実施例のシリンダヘッドカバーを取り外したエンジン上部の斜視図である。図4は本実施例の可変動弁装置の上面模式図である。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。なお、図3ではオイルコントロールバルブを省略して記載している。
(【0011】以降は省略されています)

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