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公開番号2025093750
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209582
出願日2023-12-12
発明の名称エンジン
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類F01M 11/03 20060101AFI20250617BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】エンジンオイルから水分を分離する。
【解決手段】エンジンは、クランク軸を備えるエンジン本体と、回転羽根を備えるオイルタンクと、前記クランク軸に連結される入力軸と前記回転羽根に連結される出力軸とを備える動力伝達機構と、を有する。前記動力伝達機構は、前記入力軸の回転速度が閾値を上回る場合に、前記入力軸から前記出力軸に回転力を伝達する駆動状態と、前記入力軸から前記出力軸に回転力を伝達しない非駆動状態と、を交互に繰り返す。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
クランク軸を備えるエンジン本体と、
回転羽根を備えるオイルタンクと、
前記クランク軸に連結される入力軸と、前記回転羽根に連結される出力軸と、を備える動力伝達機構と、
前記エンジン本体と前記オイルタンクとに接続され、前記エンジン本体から前記オイルタンクにエンジンオイルを供給する第1オイル流路と、
前記エンジン本体と前記オイルタンクとに接続され、前記オイルタンクから前記エンジン本体にエンジンオイルを供給する第2オイル流路と、
を有し、
前記動力伝達機構は、前記入力軸の回転速度が閾値を上回る場合に、前記入力軸から前記出力軸に回転力を伝達する駆動状態と、前記入力軸から前記出力軸に回転力を伝達しない非駆動状態と、を交互に繰り返す、
エンジン。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジンにおいて、
前記動力伝達機構は、
前記入力軸の径方向外側に配置され、前記出力軸に連結されるドラムと、
前記入力軸と前記ドラムとの間に配置され、周方向に配置される複数の円弧片と、前記複数の円弧片を互いに連結する複数のスプリングと、を備える環状回転体と、
を有し、
前記複数の円弧片は、前記入力軸の外周面に対向する内周接触面と、前記ドラムの内周面に対向する外周接触面と、を備え、
前記複数の円弧片は、前記内周接触面を前記外周面に接触させる内側位置と、前記外周接触面を前記内周面に接触させる外側位置と、に移動可能であり、
前記複数のスプリングは、前記複数の円弧片を前記内側位置に向けて付勢する、
エンジン。
【請求項3】
請求項2に記載のエンジンにおいて、
前記動力伝達機構は、前記入力軸の回転速度が前記閾値を上回る場合に、
前記環状回転体の遠心力の増加によって前記複数の円弧片が前記外側位置に移動し、前記環状回転体から前記ドラムに回転力を伝達する駆動状態と、
前記環状回転体の遠心力の減少によって前記複数の円弧片が前記内側位置に移動し、前記環状回転体から前記ドラムに回転力を伝達しない非駆動状態と、
を交互に繰り返す、
エンジン。
【請求項4】
請求項1に記載のエンジンにおいて、
前記オイルタンクにドレン流路を介して接続されるドレンタンクと、
前記第1オイル流路に設けられる電動ポンプと、
前記第2オイル流路に設けられる第1開閉バルブと、
前記ドレン流路に設けられる第2開閉バルブと、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備える制御システムと、
を有し、
前記制御システムは、
エンジン運転中に亘り、前記電動ポンプを停止状態に保持し、前記第1開閉バルブを遮断状態に保持し、前記第2開閉バルブを遮断状態に保持する、
エンジン。
【請求項5】
請求項4に記載のエンジンにおいて、
前記制御システムは、
運転手の操作によるエンジン停止後に、前記電動ポンプを停止状態に制御し、前記第1開閉バルブを遮断状態に制御し、前記第2開閉バルブを連通状態に制御する水排出モードを実行し、
前記水排出モードを実行した後に、前記電動ポンプを停止状態に制御し、前記第1開閉バルブを連通状態に制御し、前記第2開閉バルブを遮断状態に制御するオイル放出モードを実行し、
前記オイル放出モードを実行した後に、前記電動ポンプを駆動状態に制御し、前記第1開閉バルブを遮断状態に制御し、前記第2開閉バルブを遮断状態に制御するオイル注入モードを実行する、
エンジン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジンに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両には、内燃機関であるエンジンが搭載されている(特許文献1参照)。エンジンにおいては、ガソリンや水素等の燃料を燃焼させる際に水分が発生することから、エンジンオイルに水分が混ざってオイル性能を低下させる虞がある。そこで、クランク軸の回転力を利用してエンジンオイルを回転させ、エンジンオイルから水分を分離させるようにした技術が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭60-249740号公報
特開平2-267309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、エンジンオイルから水分を分離する方法として、タンク内に溜められたエンジンオイルを回転羽根によって流動させることが考えられる。このとき、クランク軸によって回転羽根を回転させようとすると、エンジン回転数の変動に伴って回転羽根の回転速度も大きく変動してしまう虞がある。このように、回転羽根の回転速度が大きく変動することは、エンジンオイルを撹拌してしまう要因であることから、回転羽根をほぼ一定の速度で回転させつつエンジンオイルを緩やかに流動させ、エンジンオイルから水分を分離することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、エンジンは、クランク軸を備えるエンジン本体と、回転羽根を備えるオイルタンクと、前記クランク軸に連結される入力軸と前記回転羽根に連結される出力軸とを備える動力伝達機構と、を有する。前記エンジンは、前記エンジン本体と前記オイルタンクとに接続され、前記エンジン本体から前記オイルタンクにエンジンオイルを供給する第1オイル流路、を有する。前記エンジンは、前記エンジン本体と前記オイルタンクとに接続され、前記オイルタンクから前記エンジン本体にエンジンオイルを供給する第2オイル流路、を有する。前記動力伝達機構は、前記入力軸の回転速度が閾値を上回る場合に、前記入力軸から前記出力軸に回転力を伝達する駆動状態と、前記入力軸から前記出力軸に回転力を伝達しない非駆動状態と、を交互に繰り返す。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、エンジンオイルから水分を分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の一実施形態に係るエンジンを備えた車両の一例を示す図である。
エンジンの一例を示す図である。
クラッチ機構の一例を示す部分断面図である。
図3Aの3B-3B線に沿う断面図である。
クラッチ機構の一例を示す部分断面図である。
図4Aの4B-4B線に沿う断面図である。
電子制御ユニットの基本構造の一例を示す図である。
クランク軸および回転羽根の回転状況とクラッチ機構の作動状況とを示すタイミングチャートである。
エンジン運転中における水分離システムの作動状況を示す図である。
オイル入替制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。
水排出モードの実行状況の一例を示す図である。
オイル放出モードの実行状況の一例を示す図である。
オイル注入モードの実行状況の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。
【0009】
<車両>
図1は本開示の一実施形態に係るエンジン10を備えた車両11の一例を示す図である。図1に示すように、車両11は、エンジン10およびトランスミッション12からなるパワーユニット13を有している。パワーユニット13の駆動軸14は、プロペラ軸15およびデファレンシャル機構16を介して車輪17に連結されている。なお、図示するパワーユニット13は、後輪駆動用のパワーユニットであるが、これに限られることはなく、前輪駆動用や全輪駆動用のパワーユニットであっても良い。
【0010】
<エンジン>
図2はエンジン10の一例を示す図である。図2に示すように、エンジン10は、エンジン本体20と、エンジン本体20に取り付けられる水分離システム40と、エンジン本体20および水分離システム40を制御する制御システム70と、を有している。以下、エンジン本体20、水分離システム40、制御システム70の順に、その構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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