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公開番号2025105148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223487
出願日2023-12-28
発明の名称消音器の製造方法
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F01N 13/18 20100101AFI20250703BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】パイプの組付け性を向上する。
【解決手段】消音器を製造するために、筐体の内部に第1パイプの第1端が配置される。第1パイプに、筐体の外側から第2パイプが挿入されることにより、筐体の内部に第2パイプが配置される。第1パイプの第1端とは反対側に位置する第1パイプの第2端から第2パイプが挿入される。このようにして、第2パイプと連結された第1パイプを筐体の端部の内側で保持する消音器が製造される。挿入によって、第2パイプの第1端は、少なくとも第1パイプの第1端を通過する位置まで移動される。第2パイプの第1端とは反対側に位置する第2パイプの第2端は、第1パイプの内側に配置される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
消音器の製造方法であって、
中央部と、前記中央部の両側に位置する、前記中央部よりも径の小さい筒状の端部である第1筒状端部及び第2筒状端部と、を備える筐体を用意することであって、第1パイプが前記第1筒状端部に挿入され、前記第1パイプの第1端が前記筐体の内部に配置された前記筐体を用意することと、
前記筐体に配置された前記第1パイプに、前記筐体の外側から第2パイプを挿入することにより、前記筐体の内部に前記第2パイプを配置することと、
を含み、
前記第2パイプを配置することは、前記第1パイプの前記第1端とは反対側に位置する前記第1パイプの第2端から前記第2パイプを挿入し、前記第2パイプの第1端を、少なくとも前記第1パイプの前記第1端を通過する位置であって、前記第2パイプの前記第1端とは反対側に位置する前記第2パイプの第2端が前記第1パイプの内側に配置される位置に移動させることを含み、
前記消音器は、前記第2パイプが連結された前記第1パイプを前記第1筒状端部の内側で保持するように構成される、
消音器の製造方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の消音器の製造方法であって、
前記第2パイプを配置することは、前記第2パイプが前記第1パイプに連結された状態で、前記第2パイプが前記第2筒状端部の内側で保持されるように、前記第1パイプの前記第2端から挿入された前記第2パイプの前記第1端を少なくとも前記第2筒状端部の内側まで移動させることを含む、
消音器の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の消音器の製造方法であって、
前記筐体は、筒状体の第1端及び前記筒状体の前記第1端とは反対側に位置する前記筒状体の第2端の縮径により形成され、
前記筐体を用意することは、
前記筒状体の前記第1端を縮径することにより、前記筒状体に前記第1筒状端部を設けることと、
前記第1筒状端部に前記第1パイプを挿入することにより、前記第1パイプの前記第1端を前記筐体の内部に配置することと、
前記第1筒状端部に前記第1パイプが挿入された状態で、前記筒状体の前記第2端を縮径することにより、前記筒状体に前記第2筒状端部を設けることと、
を含み、
前記第2パイプを配置することは、前記第2パイプが前記第1パイプに連結された状態で、前記第2パイプが前記第2筒状端部の内側で保持されるように、前記第1パイプの前記第2端から挿入された前記第2パイプの前記第1端を少なくとも前記第2筒状端部の内側まで移動させることを含む、
消音器の製造方法。
【請求項4】
消音器の製造方法であって、
第1パイプの内側に第2パイプを挿入することにより、前記第2パイプにおける第1端を前記第1パイプの外側に配置し、かつ、前記第2パイプの前記第1端とは反対側に位置する前記第2パイプの第2端を前記第1パイプの内側に配置するように、前記第1パイプと前記第2パイプとを連結することと、
筒状体の第1端に、前記筒状体よりも径の小さい第1筒状端部を設けることと、
前記筒状体の前記第1端とは反対側に位置する前記筒状体の第2端に、前記筒状体より
も径の小さい第2筒状端部を設けることと、
連結された前記第1パイプと前記第2パイプとを、少なくとも部分的に前記筒状体内に配置することと、
を含み、
前記配置することは、前記第1パイプに連結された前記第2パイプを、前記第2パイプの前記第1端から前記第1筒状端部に挿入することにより、前記第1パイプの少なくとも一部を前記第1筒状端部の内側に配置し、かつ、前記第2パイプの少なくとも一部を前記第2筒状端部の内側に配置し、かつ、前記第1パイプの第1端を前記筒状体の内部に配置することを含み、
前記消音器は、前記第1パイプを前記第1筒状端部の内側で保持し、前記第1パイプに連結された前記第2パイプを前記第2筒状端部の内側で保持するように構成される、
消音器の製造方法。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載の消音器の製造方法であって、
前記第2筒状端部を設けることは、前記第1筒状端部と略同軸上に前記第2筒状端部を設けることを含む、
消音器の製造方法。
【請求項6】
請求項3又は請求項4に記載の消音器の製造方法であって、
前記第2筒状端部を設けることは、前記筒状体における前記第2筒状端部に隣接する部分の内径が、前記第2筒状端部に近づくにつれて小さくなるように、前記第2筒状端部を設けることを含む、
消音器の製造方法。
【請求項7】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の消音器の製造方法であって、
前記第2パイプは、前記第2パイプの前記第2端の外周面に保持部材を備え、
前記第2パイプの前記第2端における前記保持部材を含めた外径は、前記第2パイプを前記第1パイプに挿入する前の状態において、前記第1パイプの内径以上である、
消音器の製造方法。
【請求項8】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の消音器の製造方法であって、
前記第1パイプは、前記第1パイプの前記第1端とは反対側に位置する前記第1パイプの第2端と前記第1パイプの前記第1端との間に位置する本体部と、前記本体部と前記第1パイプの前記第2端との間に位置する縮径部を有し、
前記第1パイプの前記第2端の内径は、前記本体部の内径よりも大きく、
前記縮径部の内径は、前記本体部に近づくにつれて小さくなるように形成されている、
消音器の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は消音器の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関の排気システムにて、排ガスを筐体内に導入するためのインレットパイプと、筐体内から排ガスを排出するためのアウトレットパイプと、の2本のパイプを備える消音器が用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1には、1本目のパイプが筐体の第1端の内部に挿入された状態において、筐体における第1端とは反対側の第2端をスピニング加工により縮径した後に、当該縮径した第2端から2本目のパイプを筐体内に挿入することによって、消音器のパイプのずれを抑制する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-105377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1で開示されているような従来技術において、筐体の縮径した部分を通して2本目のパイプを1本目のパイプに挿入する際の挿入性を確保するために、1本目のパイプの先端にフレア加工が施されていた。このフレア加工が行われない場合、2本のパイプの組付け性が低下する可能性がある。
【0006】
本開示の一局面は、パイプの組付け性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、消音器の製造方法であって、筐体を用意することと、第2パイプを配置することと、を備える。
筐体を用意することは、中央部と、中央部の両側に位置する、中央部よりも径の小さい筒状の端部である第1筒状端部及び第2筒状端部と、を備える筐体を用意することであって、第1パイプが第1筒状端部に挿入され、第1パイプの第1端が筐体の内部に配置された筐体を用意することを含む。
【0008】
第2パイプを配置することは、筐体に配置された第1パイプに、筐体の外側から第2パイプを挿入することにより、筐体の内部に第2パイプを配置することを含む。
第2パイプを配置することは、第1パイプの第1端とは反対側に位置する第1パイプの第2端から第2パイプを挿入し、第2パイプの第1端を、少なくとも第1パイプの第1端を通過する位置であって、第2パイプの第1端とは反対側に位置する第2パイプの第2端が第1パイプの内側に配置される位置に移動させることを含む。
【0009】
消音器は、第2パイプが連結された第1パイプを第1筒状端部の内側で保持するように構成される。
このような製造方法によれば、第1パイプの第1端にフレア加工等が施されていなくても、容易に第2パイプを第1パイプに挿入することができる。このため、第1パイプと第2パイプとの組付け性が向上する。
【0010】
本開示の一態様では、第2パイプを配置することは、第2パイプが第1パイプに連結された状態で、第2パイプが第2筒状端部の内側で保持されるように、第1パイプの第2端から挿入された第2パイプの第1端を少なくとも第2筒状端部の内側まで移動させることを含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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