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公開番号2025112265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024204994
出願日2024-11-25
発明の名称混合液ポンプ
出願人大洋技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F01M 3/00 20060101AFI20250724BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】適切な比率で混合した液体を流出させることのできる混合液ポンプを提供する。
【解決手段】外部の脈動を、パルス室に受けて、ダイヤフラムを利用して混合ポンプ室の容積変動に変換する。混合ポンプ室の容積変動に応じて、第1液体が第1液体供給通路から供給され、且つ、第2液体が第2液体供給通路から単一の混合ポンプ室に供給される。混合ポンプ室と第2液体入口通路との間に拡散口、拡散室、第2液体制限機構を配置している。第2液体制限機構によって制限された量の第2液体が拡散室に流入して、拡散室内で第2液体が第1液体中に拡散する。そして、第2液体が拡散した混合液が拡散口より混合ポンプ室内に流入する。次いで、第2液体が拡散した混合液は、混合ポンプ室で更に第1液体と混合し、混合ポンプ室で混合した混合液を混合液出口通路より外部に流出させる。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
外部からの脈動を受けて内部圧力が変動するパルス室(120)と、
このパルス室を閉塞して、前記パルス室の圧力変動に応じて変位するダイヤフラム(170)と、
このダイヤフラムを挟んで前記パルス室と対向配置されて、前記ダイヤフラムの変位に応じて内部容積が変動する混合ポンプ室(160)と、
この混合ポンプ室に第1液体を流入する第1液体入口通路(162)と、
この第1入口通路に配置され、第1液体が前記混合ポンプ室へ流入する流れのみを許容して、前記混合ポンプ室からの逆流を阻止する入口逆止弁(180)と、
前記混合ポンプ室に第2液体を供給する第2液体供給通路(163)と、
この第2液体供給通路の前記混合ポンプ室側の端部に形成され、その開口面積が前記第1液体入口通路の開口面積より狭い拡散口(161)と、
この拡散口の前記第2液体供給通路側に形成され、第1液体中に第2液体を拡散させる拡散室(164)と、
この拡散室の前記第2液体供給通路側に配置され、前記第2液体供給通路から前記拡散室に向かう第2液体の量を制限する第2液体制限機構(130)と、
前記混合ポンプ室より第1液体と第2液体の混合液を流出する混合液出口通路(165)と、
この混合液出口通路に配置され、混合液が前記混合ポンプ室より流出する流れのみを許容して、前記混合ポンプ室への逆流を阻止する出口逆止弁(181)と、
を備えることを特徴とする混合液ポンプ(100)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第2液体制限機構は、前記拡散室と前記第2液体供給通路との間に形成される第2液体制限通路(131)と、この第2液体制限通路内に微小間隙を介して配置され、前記第2液体制限通路内を往復移動可能な第2液体制限ピストン(132)とを備え、
前記拡散室内の圧力は前記混合ポンプ室の容積変動に応じて変動し、前記第2液体制限ピストンは前記拡散室内の圧力変動を受けて往復移動し、
前記第2液体供給通路からのオイルが、前記第2液体制限ピストンの往復移動に応じて、前記第2液体制限ピストンと前記第2液体制限通路との微小間隙を介して前記拡散室に供給される
ことを特徴とする請求項1に記載の混合液ポンプ。
【請求項3】
前記第2液体制限機構は、前記第2液体制限ピストンの往復移動を支持する制限機構支持バネ(133)を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の混合液ポンプ。
【請求項4】
前記拡散口の開口面積は、前記第1液体入口通路の開口面積の20パーセントより小さい
ことを特徴とする請求項1に記載の混合液ポンプ。
【請求項5】
前記第1液体はガソリンであり、前記第2液体はオイルであって、
前記パルス室は、エンジンのクランク室に連通して、クランク室内の圧力脈動を受け、
前記混合液出口通路から、ガソリンとオイルとの混合液が前記エンジンに供給される
ことを特徴とする請求項1に記載の混合液ポンプ。
【請求項6】
前記パルス室及び前記混合ポンプ室には、前記ダイヤフラムを支持するダイヤフラム支持バネ(112、152)が配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の混合液ポンプ。
【請求項7】
前記混合ポンプ室を形成する面の内、前記ダイヤフラムの配置される面以外の面に補助ダイヤフラム(190)が配置され、
この補助ダイヤフラムは、その一面に前記混合ポンプ室の圧力を受けると共に他面は大気圧を受け、前記補助ダイヤフラムは、前記混合ポンプ室内の圧力変動に応じて変位する
ことを特徴とする請求項1に記載の混合液ポンプ。
【請求項8】
前記補助ダイヤフラムは、前記ダイヤフラムと平行に配置され、前記ダイヤフラムの変位に応じて変位する
ことを特徴とする請求項7に記載の混合液ポンプ。
【請求項9】
前記ダイヤフラムは、屈曲部を備える円盤形状をしており、前記補助ダイヤフラムは、屈曲部を備えない平板状の円形をしており、
前記ダイヤフラムの変位量に比して、前記補助ダイヤフラムの変位量の方が小さい
ことを特徴とする請求項7に記載の混合液ポンプ。
【請求項10】
前記入口逆止弁及び出口逆止弁は、逆止弁座(184)と、この逆止弁座を開閉する逆止弁体(182、185、187)と、この逆止弁体を前記逆止弁座側に付勢する逆止弁バネ(183)を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の混合液ポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二種類の液体を吸入して混合し、混合液を流出する混合液ポンプに関する。本開示の混合液ポンプは、例えば2サイクルエンジンのガソリンとオイルとの混合に用いて好適である。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
混合液ポンプとして、2サイクルエンジンにガソリンとオイルとを供給するポンプは、例えば特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-42094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のポンプは、燃料ポンプとオイルポンプとを一体化させているが、ガソリンは燃料ポンプから燃料出口通路を通ってエンジンに供給され、オイルはオイルポンプからオイル送りラインを通ってエンジンに供給される。
【0005】
本開示は、単に2種類の液体のポンプを一体化させるのみではなく、2種類の液体を適切な比率で混合させることができるようにすることを課題とする。その上で、適切な比率で混合した液体を流出させることのできる混合液ポンプの提供を課題とする。例えば、燃料ポンプとオイルポンプとを一体化させた場合には、混合液ポンプ内部でガソリンとオイルを所定比率に混合し、混合した液体を2サイクルエンジンに供給することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一は、外部からの脈動を受けて内部圧力が変動するパルス室(120)と、このパルス室を閉塞してパルス室の圧力変動に応じて変位するダイヤフラム(170)と、このダイヤフラムを挟んでパルス室と対向配置されてダイヤフラムの変位に応じて内部容積が変動する混合ポンプ室(160)とを備える。本開示の一は、外部の脈動を、ダイヤフラムを利用して混合ポンプ室の容積変動に変換する混合液ポンプである。
【0007】
本開示の一は、この混合ポンプ室に第1液体を流入する第1液体入口通路(162)と、この第1入口通路に配置され、第1液体が混合ポンプ室へ流入する流れのみを許容して、混合ポンプ室からの逆流を阻止する入口逆止弁(180)と、混合ポンプ室に第2液体を供給する第2液体供給通路(163)とを備える。本開示の一は、単一の混合ポンプ室に、第1液体と第2液体とが供給される混合液ポンプである。
【0008】
本開示の一は、第2液体供給通路の混合ポンプ室側の端部に形成されその開口面積が第1液体入口通路の開口面積より狭い拡散口(161)と、この拡散口の第2液体供給通路側に形成され第1液体中に第2液体を拡散させる拡散室(164)と、この拡散室の第2液体供給通路側に配置され第2液体供給通路から拡散室に向かう第2液体の量を制限する第2液体制限機構(130)とを備える。本開示の一は、混合ポンプ室と第2液体入口通路との間に拡散口、拡散室、第2液体制限機構を配置している。第2液体制限機構によって制限された量の第2液体が拡散室に流入して、拡散室内で第2液体が第1液体中に拡散する。そして、第2液体が拡散した混合液が拡散口より混合ポンプ室内に流入する。
【0009】
本開示の一は、混合ポンプ室より第1液体と第2液体の混合液を流出する混合液出口通路(165)と、この混合液出口通路に配置され混合液が混合ポンプ室より流出する流れのみを許容して、混合ポンプ室への逆流を阻止する出口逆止弁(181)とを備えている。本開示の一では、混合ポンプ室で混合した第1液体と第2液体との混合液を流出させる。
【0010】
本開示の他では、第2液体制限機構は、拡散室と第2液体供給通路との間に形成される第2液体制限通路(131)と、この第2液体制限通路内に微小間隙を介して配置され第2液体制限通路内を往復移動可能な第2液体制限ピストン(132)とを備えている。そして、拡散室内の圧力は混合ポンプ室の容積変動に応じて変動し、第2液体制限ピストンは拡散室内の圧力変動を受けて往復移動する。第2液体供給通路からのオイルは、第2液体制限ピストンの往復移動に応じて、第2液体制限ピストンと第2液体制限通路との微小間隙を介して拡散室に供給される。本開示の他では、第2液体制限ピストンと第2液体制限通路との微小間隙を利用して第2液体の供給を制限することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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