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公開番号2025115255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009713
出願日2024-01-25
発明の名称エンジン
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類F01N 3/00 20060101AFI20250730BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】リーン燃焼を行うとともに窒素酸化物を浄化する。
【解決手段】エンジンは、第1燃焼室に第1上流排気管を介して接続される第1三元触媒コンバータと、第2燃焼室に第2上流排気管を介して接続される第2三元触媒コンバータと、を有する。前記エンジンは、前記第1三元触媒コンバータおよび前記第2三元触媒コンバータに、下流排気管を介して接続される選択触媒還元コンバータを有する。前記エンジンが備える制御システムは、前記第1燃焼室内の空燃比を、前記第1三元触媒コンバータの浄化ウインドウからリーン側に外れた目標空燃比に制御する場合に、前記第2燃焼室内の空燃比を、理論空燃比以下の目標空燃比に制御する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
第1燃焼室および第2燃焼室を備えるエンジンであって、
前記第1燃焼室に設けられ、燃料を噴射する第1インジェクタと、
前記第2燃焼室に設けられ、燃料を噴射する第2インジェクタと、
前記第1燃焼室に連通する排気ポートに、第1上流排気管を介して接続される第1三元触媒コンバータと、
前記第2燃焼室に連通する排気ポートに、第2上流排気管を介して接続される第2三元触媒コンバータと、
前記第1三元触媒コンバータおよび前記第2三元触媒コンバータに、下流排気管を介して接続される選択触媒還元コンバータと、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記第1インジェクタおよび前記第2インジェクタを制御する制御システムと、
を有し、
前記制御システムは、
前記第1燃焼室内の空燃比を、前記第1三元触媒コンバータの浄化ウインドウからリーン側に外れた目標空燃比に制御する場合に、
前記第2燃焼室内の空燃比を、理論空燃比以下の目標空燃比に制御する、
エンジン。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジンにおいて、
前記制御システムは、
前記第1燃焼室内の空燃比を、前記第1三元触媒コンバータの浄化ウインドウからリーン側に外れた目標空燃比に制御する場合に、
前記第2燃焼室内の空燃比を、前記第2三元触媒コンバータの浄化ウインドウ内であり、かつ前記理論空燃比以下の目標空燃比に制御する、
エンジン。
【請求項3】
請求項1に記載のエンジンにおいて、
前記制御システムは、
前記第1燃焼室内の空燃比を、前記第1三元触媒コンバータの浄化ウインドウ内の目標空燃比に制御する場合に、
前記第2燃焼室内の空燃比を、前記第2三元触媒コンバータの浄化ウインドウ内の目標空燃比に制御する、
エンジン。
【請求項4】
請求項1に記載のエンジンにおいて、
前記制御システムは、
前記第1燃焼室内の空燃比を、前記第1三元触媒コンバータの浄化ウインドウからリーン側に外れた目標空燃比に制御する場合に、
前記第2燃焼室内の目標空燃比を、前記第2三元触媒コンバータの温度に基づいて設定する、
エンジン。
【請求項5】
請求項1に記載のエンジンにおいて、
クランク軸を挟んで互いに対向する第1シリンダバンクおよび第2シリンダバンクを備えており、
前記第1燃焼室は、前記第1シリンダバンクと前記第2シリンダバンクとの双方に設けられており、
前記第2燃焼室は、前記第1シリンダバンクと前記第2シリンダバンクとの双方に設けられている、
エンジン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジンに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンの排出ガスを浄化するため、エンジンの排気系には三元触媒コンバータが設けられている(特許文献1および2参照)。また、三元触媒コンバータを適切に機能させるためには、理論空燃比を含む所定の浄化ウインドウ内に空燃比を制御することが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-264341号公報
特開2017-223162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、エンジンの燃費性能を高めるためには混合気の希薄化が必要であるが、希薄な混合気を燃焼させるリーン燃焼は、排出ガス中の窒素酸化物(NO

)を増加させる要因である。つまり、リーン燃焼においては、三元触媒コンバータの浄化ウインドウからリーン側に空燃比が外れるため、三元触媒コンバータによって窒素酸化物を浄化することが困難となっていた。このため、リーン燃焼を行うとともに窒素酸化物を浄化することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、エンジンは、第1燃焼室および第2燃焼室を備えるエンジンである。前記エンジンは、前記第1燃焼室に設けられて燃料を噴射する第1インジェクタと、前記第2燃焼室に設けられて燃料を噴射する第2インジェクタと、を有する。前記エンジンは、前記第1燃焼室に連通する排気ポートに、第1上流排気管を介して接続される第1三元触媒コンバータを有する。前記エンジンは、前記第2燃焼室に連通する排気ポートに、第2上流排気管を介して接続される第2三元触媒コンバータを有する。前記エンジンは、前記第1三元触媒コンバータおよび前記第2三元触媒コンバータに、下流排気管を介して接続される選択触媒還元コンバータを有する。前記エンジンは、互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記第1インジェクタおよび前記第2インジェクタを制御する制御システムを有する。前記制御システムは、前記第1燃焼室内の空燃比を、前記第1三元触媒コンバータの浄化ウインドウからリーン側に外れた目標空燃比に制御する場合に、前記第2燃焼室内の空燃比を、理論空燃比以下の目標空燃比に制御する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、リーン燃焼を行うとともに窒素酸化物を浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示の一実施形態であるエンジンを備えた車両の一例を示す図である。
図2は、図1のA-A線に沿ってエンジンを示す図である。
図3は、電子制御ユニットの基本構造の一例を示す図である。
図4は、三元触媒コンバータの浄化率特性の一例を示す図である。
図5Aは、三元触媒コンバータにおける触媒温度およびアンモニア生成率の関係の一例を示す図である。
図5Bは、三元触媒コンバータにおける触媒温度、空気過剰率およびアンモニア生成量との関係の一例を示す図である。
図6は、ストイキ燃焼を実行した時の排出ガスの浄化状況を示す図である。
図7は、リーン燃焼とストイキ燃焼とを組み合わせて実行した時の排出ガスの浄化状況を示す図である。
図8は、目標空燃比設定制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。
【0009】
<パワーユニット>
図1は本開示の一実施形態であるエンジン10を備えた車両11の一例を示す図である。図1に示すように、車両11は、エンジン10およびトランスミッション12からなるパワーユニット13を有している。パワーユニット13の出力軸14は、プロペラ軸15およびデファレンシャル機構16を介して車輪17に連結されている。なお、図示するパワーユニット13は、後輪駆動用のパワーユニットであるが、これに限られることはなく、全輪駆動用または前輪駆動用のパワーユニットであっても良い。
【0010】
<エンジン>
図2は図1のA-A線に沿ってエンジン10を示す図である。図2に示すように、エンジン10は、シリンダブロック21およびシリンダヘッド22からなる第1シリンダバンク20と、シリンダブロック31およびシリンダヘッド32からなる第2シリンダバンク30と、を有している。また、エンジン10は、一対のシリンダブロック21,31によって支持されるクランク軸18を有している。つまり、エンジン10は、クランク軸18を挟んで互いに対向する第1シリンダバンク20および第2シリンダバンク30を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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