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公開番号
2025107555
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-18
出願番号
2024000929
出願日
2024-01-08
発明の名称
蒸発燃料処理システムの診断装置
出願人
株式会社SUBARU
代理人
個人
主分類
F02M
25/08 20060101AFI20250711BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】新たな(専用の)ハードウェアを追加することなく、切換バルブの異物の噛み込みを解消又は防止する(そして、誤診断を解消又は防止する)ことが可能な蒸発燃料処理システムの診断装置を提供する。
【解決手段】蒸発燃料処理システムの診断装置77は、負圧を生成するポンプ772と、ポンプ772の吸入口と連通されたポンプ通路776とキャニスタ71と連通されたエバポ通路775とを連通する状態と、ポンプ通路776に接続され基準オリフィス774が介装されたオリフィス通路777と一端が大気開放された大気通路778とを連通する状態とを切り換える切換バルブ771とを備え、ECU50が、所定のクリーニング制御実行条件が成立した場合に、エバポ通路775とポンプ通路776とを絞った状態で連通、又は、大気通路778とオリフィス通路777とを絞った状態で連通するように切換バルブ771を駆動するとともにポンプ772を駆動する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
負圧を生成するポンプと、
前記ポンプの吸入口と連通されたポンプ通路と蒸発燃料処理システムを構成するキャニスタと連通されたエバポ通路とを連通する状態と、前記ポンプ通路に接続され基準オリフィスが介装されたオリフィス通路と一端が大気開放された大気通路とを連通する状態とを切り換える切換バルブと、
前記切換バルブ及び前記ポンプの駆動を制御し、前記ポンプを駆動したときの前記エバポ通路の圧力と前記オリフィス通路の圧力とに基づいて、前記蒸発燃料処理システムの異常の有無を診断するコントロールユニットと、を備え、
前記コントロールユニットは、所定のクリーニング制御実行条件が成立した場合に、前記エバポ通路と前記ポンプ通路とを絞った状態で連通、又は、前記大気通路と前記オリフィス通路とを絞った状態で連通するように前記切換バルブを駆動するとともに、前記ポンプを駆動するクリーニング制御を実行することを特徴とする蒸発燃料処理システムの診断装置。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記切換バルブは、フルオン時には前記エバポ通路と前記ポンプ通路とを連通し、フルオフ時には前記大気通路と前記オリフィス通路とを連通することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理システムの診断装置。
【請求項3】
前記コントロールユニットは、前記クリーニング制御の実行時に、前記切換バルブに印加する電流又は電圧を周期的に変化させることを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理システムの診断装置。
【請求項4】
前記コントロールユニットは、前記蒸発燃料処理システムに異常が生じていると判断した場合に、前記所定のクリーニング制御実行条件が成立したと判断して、前記クリーニング制御を実行することを特徴とする請求項3に記載の蒸発燃料処理システムの診断装置。
【請求項5】
前記クリーニング制御の実行時に、前記大気通路と前記オリフィス通路とが絞られた状態で連通される際、又は、前記エバポ通路と前記ポンプ通路とが絞られた状態で連通される際における前記切換バルブのバルブ隙間は、前記切換バルブに噛み込まれる異物のサイズに基づいて設定されることを特徴とする請求項4に記載の蒸発燃料処理システムの診断装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をエンジンの吸気系に吸引させて燃焼させ処理する蒸発燃料処理システムの異常の有無を診断する診断装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、燃料タンク内で発生した蒸発燃料の環境(大気)への放出を防止するために、蒸発燃料を一時的にキャニスタ内の吸着剤(例えば活性炭等)に吸着させ、吸着させた蒸発燃料を所定の運転条件下でエンジンの吸気系に吸引させて燃焼させ処理する蒸発燃料処理システム(エバポパージシステム)が広く用いられている。
【0003】
ところで、北米のOBD2(On Board Diagnostics Second Generation)では、このような蒸発燃料処理システムの異常の有無を診断することが求められている。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、電動式の負圧ポンプと、基準孔(微小リーク孔に相当する所定孔径の孔)が形成された基準圧力検出部と、負圧ポンプで基準圧力検出部内に負圧を導入する経路と負圧ポンプでエバポ系内に負圧を導入する経路とを切り換える通路切換弁(切換バルブ)と、圧力センサとを備えたエバポガスパージシステムのリーク診断装置(ELCM:Evaporative Leak Check Module)が開示されている。
【0005】
この診断装置では、負圧ポンプで基準圧力検出部内に負圧を導入して基準圧力検出部内の圧力すなわち基準孔で規制された基準圧力を検出し、その後、通路切換弁でポンプの負圧導入経路を切り換えて、エバポ系内に負圧を導入してエバポ系内の圧力を検出し、基準圧力とエバポ系内の圧力とを比較することで、微小リークの有無を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-300997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、例えば、蒸発燃料処理システムのキャニスタからでる活性炭の微粒子や製造工程で混入した樹脂片などの異物が診断装置を構成する切換バルブ(通路切換弁)に噛み込むことがある。そして、切換バルブに対する活性炭粒子等の異物の噛み込みが生じると、シール不良により蒸発燃料処理システムの診断装置が誤診断(例えばスモールリークが生じていると誤診断)するおそれがある。なお、切換バルブの異物の噛み込みを防止するため、キャニスタにフィルタを設けたものも知られているが、フィルタによる圧力損失の増大を抑制(回避)する観点から、比較的目の粗いフィルタが用いられるため、微小な活性炭粒子等の噛み込みを完全に防止(回避)することが困難であった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、新たな(専用の)ハードウェアを追加することなく、切換バルブの異物の噛み込みを解消又は防止する(そして、誤診断を解消又は防止する)ことが可能な蒸発燃料処理システムの診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る蒸発燃料処理システムの診断装置は、負圧を生成するポンプと、ポンプの吸入口と連通されたポンプ通路と蒸発燃料処理システムを構成するキャニスタと連通されたエバポ通路とを連通する状態と、ポンプ通路に接続され基準オリフィスが介装されたオリフィス通路と一端が大気開放された大気通路とを連通する状態とを切り換える切換バルブと、切換バルブ及びポンプの駆動を制御し、ポンプを駆動したときのエバポ通路の圧力とオリフィス通路の圧力とに基づいて、蒸発燃料処理システムの異常の有無を診断するコントロールユニットとを備え、コントロールユニットが、所定のクリーニング制御実行条件が成立した場合に、エバポ通路とポンプ通路とを絞った状態で連通、又は、大気通路とオリフィス通路とを絞った状態で連通するように切換バルブを駆動するとともに、ポンプを駆動するクリーニング制御を実行する。
【0010】
本発明の一態様に係る蒸発燃料処理システムの診断装置によれば、所定のクリーニング制御実行条件が成立した場合に、エバポ通路とポンプ通路とを絞った状態で連通、又は、大気通路とオリフィス通路とを絞った状態で連通するように切換バルブが駆動されるとともに、ポンプが駆動される(クリーニング制御が実行される)。そのため、切換バルブでの流速を高めて、切換バルブに噛み込んだ異物を飛ばす(吹き飛ばす)ことができる。また、コントロールユニットによる制御により異物の噛み込みを解消又は防止でき、新たな(専用の)ハードウェアの追加は不要である。すなわち、新たな(専用の)ハードウェアを追加することなく異物の噛み込みの解消又は防止を実現することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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