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公開番号
2025117481
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024012354
出願日
2024-01-30
発明の名称
潤滑構造
出願人
株式会社SUBARU
代理人
弁理士法人青海国際特許事務所
主分類
F16H
57/04 20100101AFI20250804BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】シャフトの貫通孔から吐出されるオイル量の減少を抑制すること。
【解決手段】潤滑構造は、内部にオイル流路が形成される円筒状のシャフトと、シャフトの内周面から外周面までシャフトを貫通する第1貫通孔と、第1貫通孔よりもオイル流路の下流側に設けられ、シャフトの内周面から外周面までシャフトを貫通する第2貫通孔と、シャフトの内周面に形成され、シャフトの中心軸まわりに螺旋状に形成される少なくとも1つの螺旋溝と、を備え、第1貫通孔には、いずれの螺旋溝も通過せず、第2貫通孔には、いずれかの螺旋溝が通過する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内部にオイル流路が形成される円筒状のシャフトと、
前記シャフトの内周面から外周面まで前記シャフトを貫通する第1貫通孔と、
前記第1貫通孔よりも前記オイル流路の下流側に設けられ、前記シャフトの内周面から外周面まで前記シャフトを貫通する第2貫通孔と、
前記シャフトの内周面に形成され、前記シャフトの中心軸まわりに螺旋状に形成される少なくとも1つの螺旋溝と、
を備え、
前記第1貫通孔には、いずれの前記螺旋溝も通過せず、
前記第2貫通孔には、いずれかの前記螺旋溝が通過する、
潤滑構造。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記第2貫通孔よりも前記オイル流路の下流側に設けられ、前記シャフトの内周面から外周面まで前記シャフトを貫通する第3貫通孔
を備え、
前記螺旋溝は、
前記第2貫通孔を通過する第1螺旋溝と、
前記第3貫通孔を通過する第2螺旋溝と、
を含む、
請求項1に記載の潤滑構造。
【請求項3】
前記シャフトの径方向に見た場合の前記シャフトの中心軸に対する前記第1螺旋溝の傾斜角度は、前記シャフトの径方向に見た場合の前記シャフトの中心軸に対する前記第2螺旋溝の傾斜角度と異なる、
請求項2に記載の潤滑構造。
【請求項4】
前記第1螺旋溝の断面積は、前記第2螺旋溝の断面積と異なる、
請求項2に記載の潤滑構造。
【請求項5】
前記螺旋溝に設けられ、前記螺旋溝の内面から突出し、下流側に臨む面を有する突出部
を備える、
請求項1~4のいずれか1項に記載の潤滑構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の車両に搭載されるトランスミッションには、エンジンまたはモータ等の駆動源から出力された駆動力のトルク、回転数、回転方向を変えて、当該駆動力を伝達するために、さまざまな歯車やシャフトが含まれている。このトランスミッション内のシャフトと歯車との係合部分や、歯車同士の係合部分などといった潤滑対象部位を潤滑するため、シャフトの内部にオイル流路を形成し、当該オイル流路からシャフト外の潤滑対象部位にオイルを供給する潤滑構造が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、自動変速機内の円筒状のシャフトの内部にオイル流路を形成し、シャフトの内周面から外周面までシャフトを貫通する貫通孔を形成することについて開示がある。この貫通孔は、シャフトの中心軸に沿って複数形成される。シャフトが回転した際の遠心力により、オイル流路を流通するオイルが複数の貫通孔を介してシャフト外に吐出され、吐出されたオイルによりシャフト外の複数の潤滑対象部位を潤滑することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-115701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、オイル流路を流通するオイル量は、シャフトの貫通孔からオイルが吐出される量に応じて減少していく。したがって、オイル流路を流通するオイル量は、オイル流路の下流側に進むにつれ減少する。ゆえに、オイル流路の下流側に設けられた貫通孔ほど吐出するオイル量が減少する。
【0006】
また、シャフトの回転数が高くなるほど、オイルに働く遠心力が増大する。そのため、シャフトが高回転で回転する場合、オイル流路の上流側に設けられた貫通孔ほど吐出するオイル量が増大し、オイル流路の下流側に設けられた貫通孔ほど吐出するオイル量が減少する。そして、貫通孔から吐出されるオイル量が少なくなるほど、当該貫通孔に空気が流入し易くなる。貫通孔に流入した空気は、オイル流路に到達し、当該オイル流路の内部に空気層を形成する。オイル流路の内部に空気層が形成されると、空気層によりオイル流路内をオイルが流通し難くなる。そのため、空気層近傍に設けられた貫通孔から吐出されるオイル量が減少する。
【0007】
そこで、本発明は、シャフトの貫通孔から吐出されるオイル量の減少を抑制可能な潤滑構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る潤滑構造は、
内部にオイル流路が形成される円筒状のシャフトと、
前記シャフトの内周面から外周面まで前記シャフトを貫通する第1貫通孔と、
前記第1貫通孔よりも前記オイル流路の下流側に設けられ、前記シャフトの内周面から外周面まで前記シャフトを貫通する第2貫通孔と、
前記シャフトの内周面に形成され、前記シャフトの中心軸まわりに螺旋状に形成される少なくとも1つの螺旋溝と、
を備え、
前記第1貫通孔には、いずれの前記螺旋溝も通過せず、
前記第2貫通孔には、いずれかの前記螺旋溝が通過する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シャフトの貫通孔から吐出されるオイル量の減少を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態に係る車両を示す模式図である。
図2は、第1実施形態に係るトランスミッションの内部構造の一例を示す概略構成図である。
図3は、第1実施形態に係る複数の螺旋溝を説明するための概略構成図である。
図4は、第2実施形態に係る複数の螺旋溝を説明するための概略構成図である。
図5は、第3実施形態に係る複数の螺旋溝を説明するための概略構成図である。
図6は、第4実施形態に係る潤滑構造を説明するための概略構成図である。
図7は、第4実施形態に係る突出部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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