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公開番号2025095472
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211492
出願日2023-12-14
発明の名称車両
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類F02B 33/00 20060101AFI20250619BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】本発明の目的は、制御装置の制御を簡素化できる車両を提供することである。
【解決手段】本発明に係る車両は、内燃機関と、モーターと、ターボチャージャと、ウェイストゲートバルブと、吸気経路と、排気経路と、を備えている。モーターは、車両を走行させるための動力源である。内燃機関は、空気と燃料との混合気を着火させる点火プラグを備えており、かつ、モーターを駆動させる電力を発生させるための動力源である。タービンは、排気により回転させられる。コンプレッサは、タービンと共に回転することにより吸気経路の空気を圧縮する。ウェイストゲートバルブは、排気経路においてタービンより上流に位置する第1部分と、排気経路においてタービンより下流に位置する第2部分とに接続されている。吸気経路において、コンプレッサから内燃機関までの間にバルブが設けられていない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両は、内燃機関と、モーターと、ターボチャージャと、ウェイストゲートバルブと、吸気経路と、排気経路と、を備えており、
前記モーターは、前記車両を走行させるための動力源であり、
前記内燃機関は、空気と燃料との混合気を着火させる点火プラグを備えており、かつ、前記車両を走行させるための動力源、および/または、前記モーターを駆動させる電力を発生させるための動力源であり、
前記吸気経路は、前記内燃機関に接続されており、かつ、空気が流れる空間を形成しており、
前記排気経路は、前記内燃機関に接続されており、かつ、排気が流れる空間を形成しており、
前記ターボチャージャは、タービンおよびコンプレッサを含んでおり、
前記タービンは、前記排気経路に設けられており、かつ、前記排気により回転させられ、
前記コンプレッサは、前記吸気経路に設けられており、かつ、前記タービンと共に回転することにより前記吸気経路の空気を圧縮し、
前記ウェイストゲートバルブは、前記排気経路において前記タービンより上流に位置する第1部分と、前記排気経路において前記タービンより下流に位置する第2部分とに接続されており、かつ、前記タービンに流入する排気の量を調整し、
前記吸気経路において、前記コンプレッサから前記内燃機関までの間にバルブが設けられていない、
車両。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記車両は、排気再循環経路と、第1バルブと、第2バルブと、をさらに備えており、
前記排気再循環経路は、前記排気経路において前記タービンより下流に位置する第3部分と、前記吸気経路において前記コンプレッサより上流に位置する第4部分と、に接続されており、
前記第1バルブは、前記吸気経路において前記第4部分より上流に設けられており、かつ、前記吸気経路を通過する空気の量を調整し、
前記第2バルブは、前記排気再循環経路に設けられており、かつ、前記排気再循環経路を通過する排気の量を調整する、
請求項1に記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関およびモーターを備える車両に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車両に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の車両が知られている。この車両は、過給機とEGR装置と内燃機関とを備えている。そして、この車両は、適切に内燃機関を動作させるために、吸気絞り弁と、スロットルバルブと、ウェイストゲートバルブと、EGRバルブとを備えている。車両の制御装置は、これら4つのバルブを制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-176577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の車両では、制御装置は、4つのバルブを制御する必要がある。そのため、制御装置の制御が複雑になる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、制御装置の制御を簡素化できる車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は、制御装置の制御を簡素化するために、4つのいずれかのバルブを省略することを検討した。本願発明者は、4つのいずれのバルブを省略できるのかを検討するために、内燃機関とモーターとを備えるハイブリッド車両における内燃機関の動作について検討を行った。
【0007】
ハイブリッド車両では、モーターは、車両を走行させるための動力源である。一方、内燃機関は、車両を走行させるための動力源、および/または、モーターを駆動させるための電力を発生させるための動力源である。したがって、内燃機関は、モーターと共に車両を走行させる動力源として用いられる、または、車両を走行させる動力源として用いられない。
【0008】
内燃機関がモーターと共に車両を走行させる動力源として用いられる場合、車両が急加速するときには、主にモーターが車両を走行させることができる。一方、車両が一定速度で走行するときには、主に内燃機関が車両を走行させることができる。これにより、内燃機関の出力が急激に変化しにくい。
【0009】
内燃機関が車両を走行させる動力源として用いられない場合、内燃機関は、モーターを駆動させるための電力を発生させるための動力源である。そのため、内燃機関は、効率のよい動作領域で動作すればよい。したがって、内燃機関の出力が急激に変化しにくい。
【0010】
以上のように、本願発明者は、ハイブリッド車両では、内燃機関の出力が急激に変化しにくいことに気が付いた。すなわち、ハイブリッド車両では、内燃機関の出力を急激に変化させる必要性が低い。そこで、本願発明者は、ハイブリッド車両では、内燃機関の出力を急激に変化させるのに必要なスロットルバルブを省略してもよいことに気が付いた。本願発明者は、このようなハイブリッド車両の性質を鑑みて、以下に説明する発明に想到した。
(【0011】以降は省略されています)

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