TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025108266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024002081
出願日2024-01-10
発明の名称ポンプの固着防止装置
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F02M 25/08 20060101AFI20250715BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】ポンプの摺動部の固着を防止することが可能なポンプの固着防止装置を提供する。
【解決手段】ポンプの固着防止装置90は、負圧を生成するポンプ772と、燃料を貯留する燃料タンク80と接続され、燃料タンク80で発生した蒸発燃料を冷却して、蒸発燃料に含まれる燃料の低沸点成分を凝縮、回収し、回収液を生成する回収液生成部91と、回収液生成部91の排出口とポンプ772の回収液吸入口772dとを連通する第1配管92と、回収液生成部91の排出口を開閉する第1開閉弁95と、ポンプ772の回収液吸入口772dを開閉する第2開閉弁96とを備える。ECU50は、エンジン停止を含む所定のクリーニング制御実行条件が成立した場合に、第1開閉弁95並びに第2開閉弁96それぞれを開弁するとともにポンプ772を駆動し、第1配管92を通して、回収液をポンプ772に吸入させる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
負圧を生成するポンプと、
燃料を貯留する燃料タンクと接続され、燃料タンクで発生した蒸発燃料を冷却して、蒸発燃料に含まれる燃料の低沸点成分を凝縮、回収し、回収液を生成する回収液生成部と、
前記回収液生成部の排出口と前記ポンプの回収液吸入口とを連通する第1配管と、
前記回収液生成部の排出口を開閉する第1開閉弁と、
前記ポンプの回収液吸入口を開閉する第2開閉弁と、
前記第1開閉弁並びに前記第2開閉弁それぞれの開閉、及び、前記ポンプの駆動を制御するコントロールユニットと、を備え、
前記コントロールユニットは、エンジン停止を含む所定のクリーニング制御実行条件が成立した場合に、前記第1開閉弁並びに前記第2開閉弁それぞれを開弁するとともに、前記ポンプを駆動し、前記第1配管を通して、回収液を前記ポンプに吸入させるクリーニング制御を実行することを特徴とするポンプの固着防止装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記ポンプの回収液吐出口と前記燃料タンクとを連通する第2配管と、
前記第2配管を開閉する第3開閉弁と、を備え、
前記コントロールユニットは、クリーニング制御の実行時に前記第3開閉弁を開弁することを特徴とする請求項1に記載のポンプの固着防止装置。
【請求項3】
前記ポンプの吸気口を開閉する第4開閉弁を備え、
前記コントロールユニットは、クリーニング制御の実行時に前記第4開閉弁を閉弁する
ことを特徴とする請求項2に記載のポンプの固着防止装置。
【請求項4】
前記ポンプは、略矩形の板状に形成され径方向に進退自在に設けられた複数のベーンを有するベーンポンプであり、
前記ベーンの側面には、径方向外方に延びる溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のポンプの固着防止装置。
【請求項5】
前記第2配管に介装され、前記燃料タンクに戻される回収液に含まれる異物を捕捉するフィルタを備えることを特徴とする請求項4に記載のポンプの固着防止装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプの摺動部の固着を防止するポンプの固着防止装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、燃料タンク内で発生した蒸発燃料の環境(大気)への放出を防止するために、蒸発燃料を一時的にキャニスタ内の吸着剤(例えば活性炭等)に吸着させ、吸着させた蒸発燃料を所定の運転条件下でエンジンの吸気系に吸引させて燃焼させ処理する蒸発燃料処理システム(エバポパージシステム)が広く用いられている。
【0003】
ところで、北米のOBD2(On Board Diagnostics Second Generation)では、このような蒸発燃料処理システムの異常の有無を診断することが求められている。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、電動式の負圧ポンプと、基準孔(微小リーク孔に相当する所定孔径の孔)が形成された基準圧力検出部と、負圧ポンプで基準圧力検出部内に負圧を導入する経路と負圧ポンプでエバポ系内に負圧を導入する経路とを切り換える通路切換弁(切換バルブ)と、圧力センサとを備えたエバポガスパージシステムのリーク診断装置(ELCM:Evaporative Leak Check Module)が開示されている。
【0005】
この診断装置では、負圧ポンプで基準圧力検出部内に負圧を導入して基準圧力検出部内の圧力すなわち基準孔で規制された基準圧力を検出し、その後、通路切換弁でポンプの負圧導入経路を切り換えて、エバポ系内に負圧を導入してエバポ系内の圧力を検出し、基準圧力とエバポ系内の圧力とを比較することで、微小リークの有無を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-300997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述したようなエバポガスパージシステムのリーク診断装置(蒸発燃料処理システムの診断装置)を構成する負圧ポンプの摺動部は密閉性が高い反面、該摺動部に、例えば、塩(陰イオンと陽イオンからなる化合物)や水、摩耗粉などが入り込んでしまうと、該摺動部の動作を阻害し、固着することが起こり得る。そして、負圧ポンプの摺動部の固着が生じると、蒸発燃料処理システムの診断装置が誤診断するおそれがある。そこで、ポンプの固着を防止する発明が望まれていた。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、ポンプの摺動部の固着を防止することが可能なポンプの固着防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るポンプの固着防止装置は、負圧を生成するポンプと、燃料を貯留する燃料タンクと接続され、燃料タンクで発生した蒸発燃料を冷却して、蒸発燃料に含まれる燃料の低沸点成分を凝縮、回収し、回収液を生成する回収液生成部と、回収液生成部の排出口とポンプの回収液吸入口とを連通する第1配管と、回収液生成部の排出口を開閉する第1開閉弁と、ポンプの回収液吸入口を開閉する第2開閉弁と、第1開閉弁並びに第2開閉弁それぞれの開閉、及び、ポンプの駆動を制御するコントロールユニットとを備え、コントロールユニットが、エンジン停止を含む所定のクリーニング制御実行条件が成立した場合に、第1開閉弁並びに第2開閉弁それぞれを開弁するとともに、ポンプを駆動し、第1配管を通して、回収液をポンプに吸入させる(クリーニング制御を実行する)ことを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様に係るポンプの固着防止装置によれば、まず、燃料タンクで発生した蒸発燃料が冷却されて、蒸発燃料に含まれる燃料の低沸点成分が凝縮、回収され、回収液が生成される。その後、エンジン停止を含む所定のクリーニング制御実行条件が成立した場合に、第1開閉弁並びに第2開閉弁それぞれが開弁されるとともに、ポンプが駆動され、第1配管を通して、回収液がポンプに吸入される(クリーニング制御が実行される)。そのため、ポンプにより生成される負圧により、燃料の低沸点成分などからなる回収液が第1配管を通してポンプに吸入され、そして、回転しているポンプ内を通って排出される。よって、回収液で、ポンプに溜った(すなわちポンプの固着の原因となり得る)、例えば、塩(陰イオンと陽イオンからなる化合物)や水、摩耗粉などを洗い流すことができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社SUBARU
モータ
2日前
株式会社SUBARU
解析装置
1日前
株式会社SUBARU
エアバッグ装置
今日
株式会社SUBARU
ポンプの固着防止装置
1日前
株式会社SUBARU
車両用サイドガラス装置
今日
株式会社SUBARU
車両用ナビゲーション装置
今日
株式会社SUBARU
蒸発燃料処理システムの診断装置
6日前
株式会社SUBARU
動物運搬車の制御システムおよび動物運搬車
2日前
井関農機株式会社
EGR装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両
28日前
ソレイユラアラ株式会社
燃焼システム
15日前
ダイハツ工業株式会社
制御装置
22日前
ダイヤゼブラ電機株式会社
点火装置
1か月前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
今日
ダイハツ工業株式会社
エンジン
1か月前
ダイハツ工業株式会社
燃料供給システム
15日前
株式会社SUBARU
エンジン制御装置
1か月前
本田技研工業株式会社
鞍乗型車両
8日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン制御装置
1か月前
株式会社SUBARU
エンジン制御装置
17日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
21日前
マツダ株式会社
エンジンの制振構造
1か月前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
24日前
株式会社SUBARU
ポンプの固着防止装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
22日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン異常診断装置
15日前
マツダ株式会社
エンジンの燃焼制御装置
22日前
Astemo株式会社
エンジン制御装置
15日前
マツダ株式会社
エンジンの燃焼制御装置
22日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
14日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
28日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
1か月前
フタバ産業株式会社
キャニスタ
28日前
株式会社アイシン
弁開閉時期制御装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
エンジン用フック装置
1か月前
株式会社SUBARU
保護部材
1か月前
続きを見る