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公開番号
2025095423
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211416
出願日
2023-12-14
発明の名称
キャニスタ
出願人
フタバ産業株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
F02M
25/08 20060101AFI20250619BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】大気ポートからの蒸発燃料の放出を抑制する。
【解決手段】キャニスタは、チャージポートと、パージポートと、大気ポートと、主室と、副室と、活性炭と、を備える。主室は、チャージポート及びパージポートが接続される。副室は、主室に連通し、大気ポートが直接又は他の室を介して接続される。活性炭は、主室及び副室にそれぞれ収納される。副室において、気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径D[mm]に対する、気体の流れ方向の長さL[mm]の比L/Dは、2以上である。副室の活性炭の体積に対する、主室の活性炭の体積の比は、5.5を超え10以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタであって、
前記蒸発燃料を取り込むチャージポートと、
前記蒸発燃料を排出するパージポートと、
大気に開放された大気ポートと、
前記チャージポート及び前記パージポートが接続された主室と、
前記主室に連通し、前記大気ポートが直接又は他の室を介して接続された副室と、
前記主室及び前記副室にそれぞれ収納された活性炭と、
を備え、
前記副室において、気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径D[mm]に対する、気体の流れ方向の長さL[mm]の比L/Dは、2以上であり、
前記副室に収納された前記活性炭の体積に対する、前記主室に収納された前記活性炭の体積の比は、5.5を超え10以下であり、
DBL試験により測定される、単位吸着量が17.6g/Lとなった時のエミッション量が100mg以下となり、前記単位吸着量とは、前記キャニスタにて吸着されている前記蒸発燃料の重量[g]を、前記主室及び前記副室に収納された前記活性炭の体積[L]で除算した値である
キャニスタ。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のキャニスタであって、
前記主室に収納される前記活性炭の前記蒸発燃料の吸着能力は、前記副室に収納される前記活性炭の前記蒸発燃料の吸着能力よりも大きいか、又は同等である
キャニスタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のキャニスタであって、
前記主室における前記活性炭に対面する壁部から突出する少なくとも1つのリブをさらに備え、
前記リブは、前記気体の流れ方向に沿って延びる
キャニスタ。
【請求項4】
請求項3に記載のキャニスタであって、
前記主室と前記副室とは、前記気体の流れ方向に略直交する第1方向に沿って並んで配置され、
前記壁部は、前記第1方向及び前記気体の流れ方向に略直交する第2方向に沿って対面する2つの第1壁部と、前記第1方向に沿って対面する2つの第2壁部と、を有し、それぞれの前記第1壁部は、2つの前記第2壁部の各々よりも広く、
前記リブは、前記第1壁部に設けられている
キャニスタ。
【請求項5】
請求項4に記載のキャニスタであって、
2つの前記第1壁部と2つの前記第2壁部とのうちの少なくとも2つに、複数の前記リブが設けられている
キャニスタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、キャニスタに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
車両には、燃料タンクにて生じた蒸発燃料の放出を防ぐため、キャニスタが搭載される。キャニスタは、主室及び副室を有し、これらの室に収納された活性炭に蒸発燃料を吸着させるよう構成されている。また、エンジンの吸気負圧を利用して大気ポートから空気(以後、パージエア)を吸引し、これらの室の活性炭から燃料を脱離するパージが行われ、脱離した蒸発燃料はエンジンに供給される。また、活性炭の蒸発燃料への吸着効率を調整するため、各室では、気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径Dに対する気体の流れ方向の長さLの比(L/D)が設計されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-16329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では車両のハイブリッド化やダウンサイジング等によりエンジンの排気量が低下し、これに伴い、パージの際に吸気負圧により吸引されるパージエアの量が低下している。これにより、パージによる蒸発燃料の脱離が不十分となり、大気ポートから蒸発燃料が放出し易くなる恐れがある。
【0005】
本開示の一態様では、大気ポートからの蒸発燃料の放出を抑制するのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタであって、チャージポートと、パージポートと、大気ポートと、主室と、副室と、活性炭と、を備える。チャージポートは、蒸発燃料を取り込む。パージポートは、蒸発燃料を排出する。大気ポートは、大気に開放される。主室は、チャージポート及びパージポートが接続される。副室は、主室に連通し、大気ポートが直接又は他の室を介して接続される。活性炭は、主室及び副室にそれぞれ収納される。副室において、気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径D[mm]に対する、気体の流れ方向の長さL[mm]の比L/Dは、2以上である。副室に収納された活性炭の体積に対する、主室に収納された活性炭の体積の比は、5.5を超え10以下である。DBL試験により測定される、単位吸着量が17.6g/Lとなった時のエミッション量が100mg以下となり、単位吸着量とは、キャニスタにて吸着されている蒸発燃料の重量[g]を、主室及び副室に収納された活性炭の体積[L]で除算した値である。
【0007】
上記構成によれば、圧損を抑制しつつ、副室におけるパージ後の蒸発燃料の残存量を低減することや、副室の容積を小さくしながらも副室における吸着及び脱離効率を維持することができる。そして、これにより、DBL試験により測定されるエミッション量を抑制でき、その結果、大気ポートからの蒸発燃料の放出を抑制できる。
【0008】
本開示の一態様では、主室に収納される活性炭の蒸発燃料の吸着能力は、副室に収納される活性炭の蒸発燃料の吸着能力よりも大きいか、又は同等であってもよい。
上記構成によれば、大気ポートからの蒸発燃料の放出をより一層抑制できる。
【0009】
本開示の一態様は、主室における活性炭に対面する壁部から突出する少なくとも1つのリブをさらに備えてもよい。リブは、気体の流れ方向に沿って延びてもよい。
副室の活性炭の体積に対する主室の活性炭の体積の比を上記範囲とすることに伴い、主室が大型化し、主室の剛性が低下する。これにより、主室に蒸発燃料が蓄積されるのに伴い、主室が膨らむ恐れがある。これに対し、上記構成によれば、少なくとも1つのリブにより主室の剛性が向上するため、主室が膨らむのを抑制できる。
【0010】
本開示の一態様では、主室と副室とは、気体の流れ方向に略直交する第1方向に沿って並んで配置されてもよい。壁部は、第1方向及び気体の流れ方向に略直交する第2方向に沿って対面する2つの第1壁部と、第1方向に沿って対面する2つの第2壁部と、を有し、それぞれの第1壁部は、2つの第2壁部の各々よりも広いてもよい。リブは、第1壁部に設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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