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公開番号2025120810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015916
出願日2024-02-05
発明の名称プレス成形品及びプレス成形品の製造方法
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250808BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】プレス成形品の曲面部のうちフランジ部に近い領域において、しわの発生を抑制する。
【解決手段】プレス成形品は、板状部と、壁部と、フランジ部と、を有する。壁部は、板状部に沿った切断面における断面形状が径方向外向きに膨出した円弧状である少なくとも1つの曲面部を有する。少なくとも1つの曲面部は、第1曲面部と、第2曲面部と、を有する。第2曲面部は、第1曲面部よりもフランジ部に近い部位である。第2曲面部の切断面における曲率半径は、第1曲面部の切断面における曲率半径よりも小さくなるように構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
板状部と、
前記板状部から前記板状部と交差する方向に延びる板状の壁部と、
前記壁部の先端から張り出す板状のフランジ部と、
を有し、
前記壁部は、前記板状部に沿った切断面における断面形状が径方向外向きに膨出した円弧状である少なくとも1つの曲面部を有し、
前記少なくとも1つの曲面部は、第1曲面部と、前記第1曲面部よりも前記フランジ部に近い第2曲面部と、を有し、
前記第2曲面部の前記切断面における曲率半径が、前記第1曲面部の前記切断面における曲率半径よりも小さい、プレス成形品。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記壁部は、前記第1曲面部と前記第2曲面部との間に形成される段差面を更に有し、
前記第2曲面部は、前記第1曲面部よりも径方向外側に位置している、請求項1に記載のプレス成形品。
【請求項3】
前記壁部は、前記段差面を複数有する、請求項2に記載のプレス成形品。
【請求項4】
前記プレス成形品は、自動車のボデー部品である、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のプレス成形品。
【請求項5】
前記プレス成形品は、凹部を有する袋形状を成しており、
前記壁部は、前記少なくとも1つの曲面部を複数有し、
前記壁部は、前記複数の曲面部を繋ぐ平板状の直辺部を更に有する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のプレス成形品。
【請求項6】
第1金型及び第2金型を用いて所定の目標形状を有するプレス成形品を取得するプレス成形品の製造方法であって、
前記プレス成形品は、
板状部と、
前記板状部から前記板状部と交差する方向に延びる板状の壁部と、
前記壁部の先端から張り出す板状のフランジ部と、
を有し、
前記壁部は、前記板状部に沿った切断面における断面形状が径方向外向きに膨出した円弧状である少なくとも1つの曲面部を有し、
前記少なくとも1つの曲面部は、第1曲面部と、前記第1曲面部よりも前記フランジ部に近い第2曲面部と、を有し、
前記第2曲面部の前記切断面における曲率半径が、前記第1曲面部の前記切断面における曲率半径よりも小さく構成され、
前記第1金型及び前記第2金型が、それぞれ、
前記板状部を成形するための第1成形部と、
前記壁部を成形するための第2成形部と、
前記少なくとも1つの曲面部を成形するための第3成形部と、
を有し、
離間した前記第1金型と前記第2金型との間にブランク材を配置することと、
前記第1金型と前記第2金型との間に前記ブランク材が配置された状態で、前記第1金型と前記第2金型とを互いに近接させることと、
を含むプレス成形品の製造方法。
【請求項7】
前記壁部は、前記第1曲面部と前記第2曲面部との間に形成される段差面を更に有し、
前記第2曲面部は、前記第1曲面部よりも径方向外側に位置している、請求項6に記載のプレス成形品の製造方法。
【請求項8】
前記壁部は、前記段差面を複数有する、請求項7に記載のプレス成形品の製造方法。
【請求項9】
前記プレス成形品は、自動車のボデー部品である、請求項6から請求項8までのいずれか1項に記載のプレス成形品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プレス成形品、及びプレス成形品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
プレス成形技術において、引用文献1には、プレス成形品におけるしわの発生を抑制する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5569609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の発明者は、プレス成形品について、しわの低減など、外観品質を向上させる技術について研究した。プレス成形品は、板状部と、壁部と、フランジ部と、を有し、板状部に沿った切断面における断面形状が径方向外向きに膨出した円弧状である曲面部を有するように構成される。研究の結果、本開示の発明者は、プレス成形品の曲面部のうちフランジ部に近い領域において、しわが発生しやすいという知見を得た。
【0005】
本開示の一態様では、プレス成形品の曲面部のうちフランジ部に近い領域において、しわの発生を抑制できることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、プレス成形品であって、板状部と、壁部と、フランジ部と、を有する。壁部は、板状であり、板状部から板状部と交差する方向に延びる。フランジ部は、板状であり、壁部の先端から張り出す。壁部は、板状部に沿った切断面における断面形状が径方向外向きに膨出した円弧状である少なくとも1つの曲面部を有する。少なくとも1つの曲面部は、第1曲面部と、第2曲面部と、を有する。第2曲面部は、第1曲面部よりもフランジ部に近い部位である。第2曲面部の切断面における曲率半径は、第1曲面部の切断面における曲率半径よりも小さくなるように構成される。
【0007】
このような構成によれば、壁部のうちフランジ部に近い領域における周方向の長さが、壁部のうちフランジ部から遠い領域における周方向の長さよりも長い。そのため、プレス加工時において、フランジ部から壁部に流入する材料が周方向に分散し、材料の座屈が抑制される。すなわち、座屈抑制効果を奏する。結果として、曲面部のうちフランジ部に近い領域において、しわの発生を抑制することができる。
【0008】
本開示の一態様では、壁部は、第1曲面部と第2曲面部との間に形成される段差面を更に有してもよい。第2曲面部は、第1曲面部よりも径方向外側に位置していてもよい。
【0009】
このような構成によれば、壁部の延び方向における壁部の外面の長さが、段差面がない場合の壁部の延び方向における壁部の外面の長さよりも段差の分だけ長くなる。そのため、フランジ部から壁部に流入する材料が壁部の延び方向にも分散され、材料の座屈抑制効果が高まる。結果として、曲面部のうちフランジ部に近い領域において、しわの発生を一層抑制することができる。
【0010】
本開示の一態様では、壁部は、段差面を複数有してもよい。このような構成によれば、壁部の延び方向における壁部の外面の長さが、段差面が1つの場合の壁部の延び方向における壁部の外面の長さよりも複数の段差面の分だけ長くなる。そのため、フランジ部から壁部に流入する材料がより分散されやすくなり、材料の座屈抑制効果がさらに高まる。結果として、曲面部のうちフランジ部に近い領域において、しわの発生を一層抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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