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公開番号
2025109448
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003344
出願日
2024-01-12
発明の名称
金属部材の製造方法
出願人
フタバ産業株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
C21D
9/00 20060101AFI20250717BHJP(鉄冶金)
要約
【課題】焼入れの際、より均一に加熱が行われるように促す。
【解決手段】金属部材の外周面における稜線部と、外周面における稜線部に隣接する周辺部と、を含む対象領域に向けて少なくとも1つのビームを照射することにより、焼入れが行われる。稜線部は、延伸方向に沿って延び、その断面は、外周面が突出するように曲がった形状を有する。焼入れの際、対象領域を稜線部に沿って移動させる。対象領域は、高強度部と、低強度部とを有する。高強度部は、ビームの強度が高い。低強度部は、高強度部に比べてビームの強度が低い。また、低強度部は、稜線部に位置し、高強度部は、周辺部に位置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
金属部材の製造方法であって、
前記金属部材の外周面における稜線部と、前記外周面における前記稜線部に隣接する周辺部と、を含む対象領域に向けて少なくとも1つのビームを照射することにより、焼入れを行うことを備え、
前記稜線部とは、前記金属部材における延伸方向に沿って延びる部分であって、前記延伸方向に直交する断面において、前記外周面が突出するように曲がった形状を有する部分であり、
前記焼入れの際、前記対象領域を前記稜線部に沿って相対的に移動させ、
前記対象領域は、前記ビームの強度が高い高強度部と、前記高強度部に比べて前記ビームの強度が低い低強度部とを有し、
前記低強度部は、前記稜線部に位置し、前記高強度部は、前記周辺部に位置する
金属部材の製造方法。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の金属部材の製造方法であって、
前記対象領域に向けて複数の前記ビームを照射することで、前記高強度部と前記低強度部とが形成される
金属部材の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の金属部材の製造方法であって、
前記稜線部及び前記周辺部は、前記金属部材における板状部に位置する
金属部材の製造方法。
【請求項4】
請求項3に記載の金属部材の製造方法であって、
前記稜線部は、前記外周面に沿った方向であって、前記延伸方向に直交する方向である稜線幅方向の長さが、前記板状部の有効幅と略一致する部位であり、
前記高強度部は、前記周辺部又は前記周辺部及び前記稜線部に位置し、且つ、前記低強度部は、前記周辺部に位置しない
金属部材の製造方法。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の金属部材の製造方法であって、
前記金属部材は、プレス成形により形成された部材である
金属部材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、金属部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ワークの外面に向けてビームを照射することで、焼入れを行う技術が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の技術では、ワークにおける稜線状に延びる部分(以後、稜線部)に沿ってビームが照射され、これにより、焼入れが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-176216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、ビームを照射した際、ワークの稜線部は、稜線部に隣接する周辺部に比べて熱の逃げ場が少ないため、高温になり易く、稜線部と周辺部とを均一に加熱するのが困難であった。特に、ビームの光源が稜線部の正面に位置する場合には、稜線部が過剰に加熱され易くなる。このため、稜線部では、溶け落ち等の損傷が生じる恐れがあると共に、周辺部を十分に加熱できなくなる恐れがある。
【0005】
本開示の一態様では、焼入れの際、より均一に加熱が行われるように促すのが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、金属部材の製造方法であって、金属部材の外周面における稜線部と、外周面における稜線部に隣接する周辺部と、を含む対象領域に向けて少なくとも1つのビームを照射することにより、焼入れを行うことを備える。稜線部とは、金属部材における延伸方向に沿って延びる部分であって、延伸方向に直交する断面において、外周面が突出するように曲がった形状を有する部分である。焼入れの際、対象領域を稜線部に沿って相対的に移動させる。対象領域は、高強度部と、低強度部とを有する。高強度部は、ビームの強度が高い。低強度部は、高強度部に比べてビームの強度が低い。また、低強度部は、稜線部に位置し、高強度部は、周辺部に位置する。
【0007】
上記構成によれば、対象領域における低強度部が稜線部に位置するため、稜線部が過剰に加熱されるのを抑制できる。したがって、焼入れの際、稜線部と周辺部とがより均一に加熱されるように促すことができる。
【0008】
本開示の一態様では、対象領域に向けて複数のビームを照射することで、高強度部と低強度部とが形成されてもよい。
上記構成によれば、低強度部と高強度部とを好適に形成できる。
【0009】
本開示の一態様では、稜線部及び周辺部は、金属部材における板状部に位置してもよい。
上記構成によれば、稜線部と周辺部とがより均一に加熱されるように促すことができる。
【0010】
本開示の一態様では、稜線部は、外周面に沿った方向であって、延伸方向に直交する方向である稜線幅方向の長さが、板状部の有効幅と略一致する部位であってもよい。高強度部は、周辺部又は周辺部及び稜線部に位置し、且つ、低強度部は、周辺部に位置しなくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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