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公開番号
2025091281
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206463
出願日
2023-12-06
発明の名称
エンジンの制振構造
出願人
マツダ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02F
7/00 20060101AFI20250611BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】多気筒のレシプロ型エンジンにおける振動を効果的に減衰することができるエンジンの制振構造を提供する。
【解決手段】エンジンは、直列配置された複数の気筒を備える。エンジンは、複数のピストンと、クランクシャフトと、クランクシャフトを軸支する複数のクランクジャーナル部を有するシリンダブロックと、シリンダブロックにおける少なくとも1つのクランクジャーナル部の下部に取り付けられたダイナミックダンパ80と、を備える。ダイナミックダンパ80は、クランクジャーナル部の下部に取り付けられ、Z方向の下方に延びる固定部800と、固定部800の下部に接続され、X方向に延びる梁部801と、梁部801におけるX方向の一方側および他方側のそれぞれの接続部801a,801bで接続され、互いにX方向に離間した状態でそれぞれがY方向に延びる2つのマス部802,803と、を一体に有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
直列配置された複数の気筒を備えるエンジンの制振構造であって、
前記複数の気筒のそれぞれに往復動可能に嵌装されたピストンと、
気筒軸方向における前記ピストンの上死点側を上、下死点側を下とした場合に、前記ピストンの下方に配置され、且つ、前記ピストンに対してコネクティングロッドを介して連結されて回転するクランクシャフトと、
前記クランクシャフトの下方に配置され、且つ、前記クランクシャフトにおける隣り合う気筒同士の間で前記クランクシャフトを軸支する複数のクランクジャーナル部を有するシリンダブロックと、
前記シリンダブロックにおける少なくとも1つのクランクジャーナル部の下部に取り付けられたダイナミックダンパと、
を備え、
前記ダイナミックダンパは、
前記クランクジャーナル部の下部に取り付けられ、当該下部から下方に延びる固定部と、
前記固定部の下部に接続され、前記複数の気筒の配列方向である気筒列方向に延びる梁部と、
前記梁部における前記気筒列方向の一方側および他方側のそれぞれの接続部で接続され、互いに前記気筒列方向に離間した状態でそれぞれが前記エンジンの吸排気方向に延びる2つのマス部と、を一体に有する、
エンジンの制振構造。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記固定部は、柱形状を有し、
前記固定部における柱中心を通り、前記気筒列方向に対して直交する仮想平面を仮定する場合に、前記ダイナミックダンパは、前記仮想平面に対して対称の形状を有する、
請求項1に記載のエンジンの制振構造。
【請求項3】
前記梁部と前記2つのマス部とを、前記吸排気方向の一方から側面視する場合に、前記梁部は、当該梁部における上下方向の厚み寸法が、前記2つのマス部のそれぞれにおける上下方向の厚み寸法よりも小さくなるように形成されている、
請求項1に記載のエンジンの制振構造。
【請求項4】
前記梁部と前記2つのマス部とを、前記吸排気方向の一方から側面視する場合、および上下方向の一方から平面視する場合の両場合において、前記梁部と前記2つのマス部とは、ともにH字形状をなす、
請求項1から請求項3の何れかに記載のエンジンの制振構造。
【請求項5】
前記ダイナミックダンパは、鋳鉄を用いて形成されている、
請求項1から請求項3の何れかに記載のエンジンの制振構造。
【請求項6】
前記クランクシャフトの一端に固定されたフライホイールをさらに備え、
前記ダイナミックダンパは、前記気筒列方向における前記シリンダブロックの中心位置よりも、前記クランクシャフトの他端側にオフセットした位置で前記シリンダブロックに1つだけ取り付けられている、
請求項1から請求項3の何れかに記載のエンジンの制振構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの制振構造に関し、特に多気筒のレシプロ型エンジンの制振構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される多気筒のレシプロ型エンジンでは、駆動に際して振動が発生する。エンジンで発生した振動は、トランスミッションなどを介して車室内へと放射音として伝播される。乗車人員の快適性確保という観点から、車室内への放射音の伝播を抑制することが求められる。
【0003】
車室内への放射音の伝播を抑制する方策としては、エンジン全体を遮音材で覆うことが考えられる。エンジン全体を遮音材で覆うことにより、全域の周波数でのエンジン外部へ放射される音の低減が可能となる。ただし、エンジンを遮音材で覆うだけでは、一部の共振周波数では目標とするレベルまで遮音することが難しい。
【0004】
上記のような一部の共振周波数でのレベルを低減する方策として、例えば、特許文献1には、次のような構造が提案されている。
【0005】
特許文献1には、複数のメインベアリングキャップがインテグラルビームにより一体的に結合され、当該インテグラルビームに弾性部材を介して慣性マスが取り付けられてなる構造が開示されている。特許文献1では、インテグラルビームに上記のように慣性マスを取り付けることにより、インテグラルビーム自体の寸法や重量を増大させることなく、エンジン振動を効果的に低減できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭63-126611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に開示の振動減衰構造では、十分にエンジンの振動を減衰させることができず、車室内に放射音が伝播されてしまう場合が生じ得る。即ち、特許文献1に開示の構造は、インテグラルビームの下方に弾性部材を介して1つの慣性マスだけが取り付けられているため、減衰が難しい振動モードが存在すると考えられる。
【0008】
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、多気筒のレシプロ型エンジンにおける振動を効果的に減衰することができるエンジンの制振構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るエンジンの制振構造は、直列配置された複数の気筒を備えるエンジンの制振構造であって、前記複数の気筒のそれぞれに往復動可能に嵌装されたピストンと、気筒軸方向における前記ピストンの上死点側を上、下死点側を下とした場合に、前記ピストンの下方に配置され、且つ、前記ピストンに対してコネクティングロッドを介して連結されて回転するクランクシャフトと、前記クランクシャフトの下方に配置され、且つ、前記クランクシャフトにおける隣り合う気筒同士の間で前記クランクシャフトを軸支する複数のクランクジャーナル部を有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックにおける少なくとも1つのクランクジャーナル部の下部に取り付けられたダイナミックダンパと、を備え、前記ダイナミックダンパは、前記クランクジャーナル部の下部に取り付けられ、当該下部から下方に延びる固定部と、前記固定部の下部に接続され、前記複数の気筒の配列方向である気筒列方向に延びる梁部と、前記梁部における前記気筒列方向の一方側および他方側のそれぞれの接続部で接続され、互いに前記気筒列方向に離間した状態でそれぞれが前記エンジンの吸排気方向に延びる2つのマス部と、を一体に有する。
【0010】
上記態様に係るエンジンの制振構造では、固定部、梁部、および2つのマス部を一体に有するダイナミックダンパがシリンダブロックにおけるクランクジャーナルの下部に取り付けられた構成を備える。そして、2つのマス部は、梁部の各接続部で接続されて吸排気方向に延びるように形成されている。このため、エンジンの駆動に伴ってクランクシャフトが気筒軸方向および吸排気方向に振幅を有する振動が生じた場合にも、振動エネルギがクランクジャーナルを介してダイナミックダンパに入力されて当該ダイナミックダンパで消費される。具体的には、振動エネルギがダイナミックダンパに入力された場合に2つのマス部の振動によって梁部が気筒軸方向に変形して上下方向(気筒軸方向)での振動エネルギを消費するとともに、吸排気方向に変形して吸排気方向での振動エネルギも消費する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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