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公開番号2025114074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024008501
出願日2024-01-24
発明の名称電池システム
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人太田特許事務所
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250729BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】車両の走行中においても電池システムの劣化を抑制することが可能であって、且つ、電池システムのコンパクト化を図ることが可能な技術を提供する。
【解決手段】電池システムは、複数の電池セルを含む、車両の駆動用電池と、複数の電池セルを、車両の少なくとも走行中に移動可能な搬送装置と、駆動用電池の使用状態に基づいて、複数の電池セルを移動させるか否かを判定する制御装置と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電池セルを含む、車両の駆動用電池と、
前記複数の電池セルを、前記車両の少なくとも走行中に移動可能な搬送装置と、
前記駆動用電池の使用状態に基づいて、前記複数の電池セルを移動させるか否かを判定する制御装置と、
を備える、
電池システム。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記複数の電池セルの温度を測定可能な温度測定装置をさらに備え、
前記使用状態は、前記温度測定装置により測定された前記駆動用電池のうち所定の領域における温度を含み、
前記制御装置は、前記所定の領域における前記温度に基づいて、前記複数の電池セルを移動させるか否かを判定する、
請求項1に記載の電池システム。
【請求項3】
前記所定の領域は、前記複数の電池セルのうち温度が閾値以上である第1の領域と、前記複数の電池セルのうち温度が閾値未満である第2の領域と、を含み、
前記制御装置は、前記第1の領域における第1の温度と前記第2の領域における第2の温度との温度差に基づいて、前記複数の電池セルを移動させるか否かを判定する、
請求項2に記載の電池システム。
【請求項4】
前記複数の電池セルの移動軌跡に沿って配置され、且つ、前記複数の電池セルのうち高電圧側の電池セルと前記車両に備えられたコンバータユニットとを電気的に接続する高電圧側のトロリ線と、
前記複数の電池セルの移動軌跡に沿って配置され、且つ、前記複数の電池セルのうち低電圧側の電池セルと前記コンバータユニットとを電気的に接続する低電圧側のトロリ線と、
をさらに備える、
請求項1に記載の電池システム。
【請求項5】
前記複数の電池セルを互いに直列接続可能な接続部をさらに備える、
請求項1に記載の電池システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電池システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、駆動用電池に充電された電力を利用して駆動用モータを回転させることにより得られる駆動トルクを用いて走行する電気自動車が実用化されている。電気自動車においては、動作温度範囲を超える温度で駆動用電池が動作すると、駆動用電池の性能が劣化するおそれがある。そのため、熱による駆動用電池の劣化を抑制することが重要となっている。
【0003】
例えば特許文献1には、電気化学セル及び燃料電池スタックの部分的な劣化が検出された際に、燃料電池スタックの上下及び左右を入れ替える配置変更を実施することにより、燃料電池スタック内の積層方向における反応ガス濃度分布及び温度分布、或いは燃料電池スタックを収納する断熱ボックス内における温度分布による劣化の偏りを抑制することが開示されている。
【0004】
また例えば特許文献2には、発熱部品の上方に配置された電池セルが所定温度以上となった場合、発熱部品と電池セルとを隔てるよう断熱材を移動させ、電池セルが所定温度未満となった場合、電池セルを上方から覆うよう断熱材を移動させる電池ユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-136103号公報
特許6777031号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、燃料電池スタックの配置変更がメンテナンス作業として実施され、その際には燃料電池スタックを構成する各種部品を取り外す必要がある。したがって、車両の走行中に燃料電池スタックの配置変更を実施することができない。また特許文献2においては、ハイブリッド車両の排気管等の発熱部品の熱による電池ユニットへの影響を抑制することはできる。しかしながら、電池ユニットに断熱材を設ける必要があるため、コンパクト化を図ることが難しい。
【0007】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、車両の走行中においても電池システムの劣化を抑制することが可能であって、且つ、電池システムのコンパクト化を図ることが可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施形態に係る電池システムは、複数の電池セルを含む、車両の駆動用電池と、複数の電池セルを、車両の少なくとも走行中に移動可能な搬送装置と、駆動用電池の使用状態に基づいて、複数の電池セルを移動させるか否かを判定する制御装置と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、車両の走行中においても電池システムの劣化を抑制することができ、且つ、電池システムのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムを適用可能な車両の構成例を示す模式図である。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムの構成例を示す模式図である。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備える搬送装置の構成例を示す模式図である。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備えるトロリ線の構成例を示す模式図である。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備えるトロリ線の構成例を示す模式図である。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備える制御装置の構成例を示すブロック図である。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備える駆動用電池の充電及び放電を説明するグラフである。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備える電池セルの温度変化を説明するグラフである。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備える電池セルの温度分布を説明するグラフである。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備える搬送装置による電池セルの移動を説明する図である。
本開示の第1の実施の形態に係る電池システムが備える制御装置の動作例を示すフローチャートである。
図11に示される動作例により電池セルの温度分布のばらつきが低減することを説明するグラフである。
本開示の第2の実施の形態に係る電池システムの概略構成を示す模式図である。
本開示の第2の実施の形態に係る電池システムが備える制御装置の動作例を示すフローチャートである。
本開示の第1の変形例に係る電池システムの構成例を示す模式図である。
本開示の第2の変形例に係る電池システムの構成例を示す模式図である。
本開示の第2の変形例に係る電池システムが備える電池モジュールの構成例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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