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公開番号2025118114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013243
出願日2024-01-31
発明の名称内燃機関
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F01N 3/28 20060101AFI20250805BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】シリンダブロックを設計変更することなく触媒ケースの大型化に対応可能な技術を提供する。
【解決手段】触媒ケース6の下部には継手排気管9を介して下ブラケット8が固定されており、張り出し部8bは第1ステー20と第2ステー21とを介してシリンダブロック1に固定支持されている。第1ステー20はシリンダブロック1に設けたボス部22に第1ボルト23で固定されており、第2ステー21は、その上端は第1ステー20に第2ボルト28で固定されて、下端は、下ブラケット8にスタッドボルト29及びナット30で締結されている。側面視において、第1ボルト23は触媒ケース6の裏に隠れているが、第2ボルト28とスタッドボルト29は触媒ケース6の外側に露出しているため、従来から存在するボス部22を使用しつつレンチで締結できて、大型化した触媒ケース6を支持できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダブロック及びシリンダヘッド並びにオイルパンを含む機関本体と、前記機関本体の排気側に配置された触媒ケースと、を備えており、
前記触媒ケースの上端は、前記シリンダヘッド又は排気ターボ過給機に固定されている一方、前記触媒ケースの下端には、下ブラケットが直接又は排気管を介して固定されており、前記下ブラケットは、支持装置を介して前記機関本体に固定されている内燃機関であって、
前記支持装置は、前記機関本体にねじで固定された第1ステーと、前記下ブラケットと第1ステーとにねじで締結された第2ステーとから成っており、前記機関本体の排気側面と直交した方向から見た側面視において、前記第1ステーと機関本体との締結部は前記触媒ケースと重なって、前記第1ステーと前記第2ステーの締結部及び前記第2ステーと下ブラケットとの締結部は前記触媒ケースと重ならないように配置されている、
内燃機関。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記シリンダブロックの排気側面の下端には、クランク軸線方向に長いフランジ状の下レール部が形成されて、前記第1ステーは、前記下レール部の上面に沿ってクランク軸線方向に延びるように配置されており、
前記第1ステーは、前記シリンダブロックに締結された第1締結部と、前記第2ステーと締結された第2締結部とを有して、前記第1締結部は、前記側面視において前記触媒ケースと重なるように配置されて、前記第2締結部は、前記側面視において前記触媒ケースの外側に位置しており、
かつ、前記第1ステーのうち前記第1締結部を挟んで前記第2締結部と反対側に位置した一端部は前記シリンダブロックの下レール部に上から当接している、
請求項1に記載した内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排気系に触媒ケースを介在させている内燃機関に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車用等の内燃機関(ガソリン機関)において、排気ガスの浄化のために三元触媒が使用されている。三元触媒は触媒ケースに内蔵されており、触媒ケースは、その上端はシリンダヘッド又は排気ターボ過給機に取り付けられて、下部はブラケットを介してシリンダブロック等の機関本体で支持されている。
【0003】
触媒ケースの下部の支持構造について更に述べると、触媒ケースの下端部又はこれに接続された排気管に下ブラケットが溶接によって固定されていて、下ブラケットとシリンダブロックとを支持装置で締結している。支持装置の一例として、一端がシリンダブロックにボルトで締結されて、他端が下ブラケットにボルト(及びナット)で締結された1本のステーが使用されている。
【0004】
下ブラケットをシリンダブロックにダイレクトに固定せずにステーを介在させているのは、内燃機関の組み立てに際しての取り付け誤差を吸収したり、触媒ケースの熱膨張を吸収したりするためである。そこで、組み立ての手順としては、ステーをシリンダブロックにボルトで軽く止めると共に、下ブラケットとステーとを軽く止めておいて、触媒ケースをシリンダヘッド又は排気ターボ過給機にしっかりと固定してから、シリンダブロックに対してステーをしっかり締結すると共に、下ブラケットとステーとをしっかり締結している。
【0005】
そして、ボルトやナットの締結はドライバ工具を使用して行っているが、作業者はシリンダブロックの排気側面の側に立って作業するため、触媒ケースを所定位置にセットした状態で、作業者から見てステー及び下ブラケットの締結部が触媒ケースの外側に露出するように設計している。
【0006】
ここで問題は、排気ガスの浄化性能アップの要請から触媒ケースが大型化する傾向にあることであり、触媒ケースが大型化すると、シリンダブロックに対するステーの締結位置が触媒ケースで隠れてしまって、ステーをシリンダブロックに締結できなくなってしまうことが懸念される。この点については、シリンダブロックに対するステーの取り付け位置を変更したらよいと云えるが、これではシリンダブロックが設計変更になるため、ダイキャスト型や鋳造型の変更が必要になってコストが嵩むことになる。
【0007】
他方、特許文献1には、触媒ケースの下部の支持構造として、オイルパンの上端部に、クランク軸線方向(前後方向)に長いベース部材をボルトで固定し、ベース部材の前後両端部と触媒ケースの下ブラケットとを前後のアーム部材(ステー)で固定することが開示されている。この特許文献1では、機関本体の排気側面と直交した側面視において、ベース部材と前後アーム部材との締結部、及び、下ブラケットと前後アーム部材との締結部は触媒ケースの外側に露出している。また、アーム部材は、下ブラケットの中心に向かって凹むようにく字形に曲がっており、側面視において、オイルパンに対するベース部材の締結部は、下ブラケットとアーム部材との締結部よりも前後外側に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6984354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1では、2本のアーム部材を要するためコストアップや重量アップは避け難いと共に、締結作業にも手間が掛かる。また、ベース部材は、その前後両端が側面視で触媒ケースの外側にはみ出るように長い寸法になっていて複数本のボルトでオイルパンに締結されているため、コスト及び重量の増大や締結作業の手間増大が更に大きくなっている。
【0010】
更に、特許文献1においても、触媒ケースが大型化して、ベース部とオイルパンとの締結部及び下ブラケットとアーム部材との締結部が側面視において触媒ケースで隠れてしまうと、締結作業を行えなくなるおそれがある。これに対しては、ベース部材の前後長さを長くして、ベース部とオイルパンとの締結部及び下ブラケットとアーム部材との締結部を側面視で触媒ケースの前後外側に位置させる必要があるが、この場合、オイルパンの設計を変更しなければならないため、コストが嵩むことになる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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