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公開番号
2025137121
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024036137
出願日
2024-03-08
発明の名称
消音器
出願人
フタバ産業株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
F01N
1/02 20060101AFI20250911BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】内燃機関の低回転時に消音効果が得られ、かつ、内燃機関の高回転時に排気ガスの圧力損失の増加を抑制することができる消音器を提供する。
【解決手段】消音器は、外殻部材と、第1排気管と、第2排気管と、流入部と、を備える。第1排気管は、外殻部材内に挿入される第1挿入端部を有する。第2排気管は、外殻部材内に挿入される第2挿入端部を有し、第1排気管よりも下流に配置される。流入部は、第1排気管を流れる排気ガスを外殻部材の内部空間へ流入可能である。第1挿入端部及び第2挿入端部は、少なくとも内燃機関の高回転時に連結されるように構成されている。流入部は、内燃機関の低回転時に開口し、内燃機関の高回転時に、少なくとも第1排気管の軸方向への熱延びによって、閉塞するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
消音器であって、
内部空間を形成する外殻部材と、
前記外殻部材内に挿入される第1挿入端部を有し、内燃機関から排気される排気ガスが流れる第1排気管と、
前記第1排気管よりも下流側に配置される第2排気管であって、前記外殻部材内に挿入される第2挿入端部を有する第2排気管と、
前記第1排気管を流れる前記排気ガスを前記内部空間へ流入可能な流入部と、
を備え、
前記第1挿入端部及び前記第2挿入端部は、少なくとも前記内燃機関の高回転時に連結されるように構成されており、
前記流入部は、
前記内燃機関の低回転時に開口し、
前記内燃機関の高回転時に、少なくとも前記第1排気管の軸方向への熱延びによって、閉塞するように構成されている、消音器。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の消音器であって、
前記第1挿入端部及び前記第2挿入端部の何れか一方は、他方の周囲を覆うことが可能に拡径しており、
前記流入部は、前記第1挿入端部と前記第2挿入端部との間に、前記軸方向又は前記第1排気管の径方向に形成される隙間である、消音器。
【請求項3】
請求項1に記載の消音器であって、
前記第1挿入端部及び前記第2挿入端部の何れか一方は、他方の内部に挿入されるように配置され、
前記流入部は、前記第1挿入端部又は前記第2挿入端部における、前記第1挿入端部と前記第2挿入端部とが重なる領域の近傍に設けられ、前記第1排気管又は前記第2排気管の内部と外部とを連通する孔である、消音器。
【請求項4】
請求項1に記載の消音器であって、
前記第1挿入端部の端面と前記第2挿入端部の端面とは、当接可能に構成されており、
前記流入部は、前記第1挿入端部の端面と前記第2挿入端部の端面との間に、前記軸方向に形成される隙間である、消音器。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の消音器であって、
前記流入部が閉塞した状態において、前記第1挿入端部と前記第2挿入端部との間に配置される緩衝部材を更に備える、消音器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、消音器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外筒と、外筒の両端の開口をそれぞれ閉塞する前側エンドプレート及び後側エンドプレートと、前側エンドプレートに一端が挿入されて固定される前側排気管と、後側エンドプレートに一端が挿入されて固定される後側排気管と、を備える消音器が開示されている。当該消音器では、内燃機関から排気される排気ガスが前側排気管から外筒により形成される内部空間を通って後側排気管へ流れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-135440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両の排気システムに用いられる消音器においては、一般的に、エンジンの低回転時に低周波数帯の排気騒音の消音が求められ、エンジンの高回転時等での排気ガスの量が多くなるときに高周波数帯の排気騒音の消音、及び、排気ガスの圧力損失の低減が求められる。低周波数帯の排気騒音の消音方法としては排気ガスを拡張させる方法、高周波数帯の排気騒音の消音方法としては吸音材で吸音させる方法が知られている。
【0005】
上述した特許文献1の消音器では、エンジンの高回転時にも排気ガスが拡張する構成である。しかしながら、この構成では、高周波数帯の排気騒音の消音を十分に図れないにもかかわらず、前側排気管から外筒の内部空間を通って後側排気管へ排気ガスが流れることによって、内部空間で排気ガスが拡張した後圧縮されるため、排気ガスの圧力損失が増加しやすいという問題があった。
【0006】
本開示の一局面は、内燃機関の低回転時に消音効果が得られ、かつ、内燃機関の高回転時に排気ガスの圧力損失の増加を抑制することができる消音器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、消音器であって、外殻部材と、第1排気管と、第2排気管と、流入部と、を備える。外殻部材は、内部空間を形成する。第1排気管は、外殻部材内に挿入される第1挿入端部を有し、内燃機関から排気される排気ガスが流れる。第2排気管は、第1排気管よりも下流側に配置される。また、第2排気管は、外殻部材内に挿入される第2挿入端部を有する。流入部は、第1排気管を流れる排気ガスを内部空間へ流入可能である。第1挿入端部及び第2挿入端部は、少なくとも内燃機関の高回転時に連結されるように構成されている。流入部は、内燃機関の低回転時に開口し、内燃機関の高回転時に、少なくとも第1排気管の軸方向への熱延びによって、閉塞するように構成されている。
【0008】
このような構成では、内燃機関の低回転時に、開口している流入部を通って、第1排気管から外殻部材の内部空間へ排気ガスが流れるため、排気ガスが拡張しやすい。また、内燃機関の高回転時には、少なくとも第1排気管の軸方向への熱延びによって流入部が閉塞するので、第1排気管から内部空間を通らずに第2排気管へ排気ガスが流れるため、排気ガスが拡張した後圧縮されることが抑制される。したがって、内燃機関の低回転時に消音効果が得られ、かつ、内燃機関の高回転時に排気ガスの圧力損失の増加を抑制することができる。
【0009】
本開示の一態様では、第1挿入端部及び第2挿入端部の何れか一方は、他方の周囲を覆うことが可能に拡径していてもよい。流入部は、第1挿入端部と第2挿入端部との間に、第1排気管の軸方向又は第1排気管の径方向に形成される隙間であってもよい。
【0010】
このような構成によれば、第1挿入端部と第2挿入端部との間に軸方向又は径方向に隙間を有するように、第1排気管に対して第2排気管を配置することで、容易に流入部を形成することができる。また、第1挿入端部及び第2挿入端部の径方向の大きさが異なるため、少なくとも第1排気管が軸方向へ熱延びする際に、第1排気管の軸が径方向へズレた場合でも、流入部が閉塞されやすい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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