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公開番号
2025170684
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-19
出願番号
2024075468
出願日
2024-05-07
発明の名称
オイルタンク
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人あーく事務所
主分類
F01M
11/00 20060101AFI20251112BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】オイルタンク内でのオイルの落下音を抑制することが可能なオイルタンクを提供する。
【解決手段】高温油に対する耐性を有する網状の材料を筒型に形成して成る筒型ロープ3をオイル回収配管22の下流端部に接続すると共に、該筒型ロープ3をオイルタンク21の底板21bに向かって延在させ、その下端部分を固定部材4によって底板21bに固定している。このため、オイルタンク21内に貯留されているオイルO1の油面にオイルO2が落下して落下音が発生するといった状況を抑制できる。また、筒型ロープ3がオイル貯留空間21a内で大きく移動してしまうといったことを抑制でき、該筒型ロープ3がオイルタンク21の側板21dや底板21bに衝突するといった状況を回避できて、この衝突に起因する異音の発生を抑制することもできる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ドライサンプ式の内燃機関の内燃機関本体から延びるオイル回収配管が接続され、該オイル回収配管によって前記内燃機関本体から回収されたオイルを貯留するオイル貯留空間を有するオイルタンクにおいて、
高温油に対する耐性を有する網状の材料を筒型に形成して成り、前記オイル貯留空間に位置する前記オイル回収配管の下流端部に接続され且つタンク底板に向かって延在する筒型ロープと、
前記筒型ロープの下端部分を前記タンク底板に固定する固定部材と、を備えていることを特徴とするオイルタンク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はオイルタンクに係る。特に、本発明は、ドライサンプ式の内燃機関に適用されるオイルタンクの改良に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車用内燃機関(以下、単にエンジンという場合もある)として、潤滑系がドライサンプ式のものが知られている。この方式は、例えば特許文献1に開示されているように、エンジン本体とは別置きとされたオイルタンク(リザーバタンクとも呼ばれる)を備え、エンジン本体下部のオイルパンとオイルタンクとを接続するオイル回収配管に設けられたスカベンジングポンプの作動によって、オイルパンに回収された潤滑油(以下、単にオイルと呼ぶ場合もある)を取り出してオイルタンクに一旦貯留する。また、オイルタンクとエンジン本体とを接続するオイル供給配管に設けられたフィードポンプの作動によって、エンジン本体内部の摺動部分等の各被潤滑部にオイルを供給して、フリクションの低減やエンジン各部の冷却を行うようになっている。この方式によれば、オイルパンの高さ寸法を短くできてエンジン本体の小型化や低重心化が図れると共に、被潤滑部に対し安定的にオイルを供給できる。例えば、スポーツカー等のように水平方向の加速度が高い状態で走行する可能性の高い車両においても被潤滑部に対し安定的にオイルを供給できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-291849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところでドライサンプ式のエンジンに適用されるオイルタンクにあっては、該オイルタンクの内部から発せられる異音が車室内に伝達され乗員が違和感を覚えてしまうといったことが課題となっている。特許文献1には、オイルタンクに気泡細分化手段を備えさせ、オイルタンクに貯留されているオイル中に排出される残余のオイルに気泡が含まれていても、気泡細分化手段によって気泡を細分化することができ、気泡の破裂時に発生する音を抑えることが開示されている。
【0005】
しかしながら、オイルタンクの内部から発せられる異音としては、気泡の破裂時の音だけでなく、オイルタンクに流入するオイルが、オイルタンク内に貯留されているオイルの油面に落下した際の落下音も存在している。図3は、従来技術におけるオイルタンクaの内部構成を説明するための斜視図である(この図3ではオイルタンクaを仮想線で示している)。この図3に示すように、オイルタンクaの側面には、エンジン本体から回収したオイルをオイルタンクa内に流入するためのオイル回収配管bが接続されている。そして、図中に破線の矢印で示すように、このオイル回収配管bからオイルタンクa内に流入したオイルが、オイルタンクa内に貯留されているオイルcの油面に落下した際に落下音が発生することがある。特に、エンジン本体に供給されているオイルの量が多くなってオイルタンクa内における油面高さが低い状況では、オイル回収配管bの接続位置と油面高さ位置との差が大きくなりオイルの落下速度が高くなることから、落下音が大きくなってしまう傾向となる。本発明の発明者らは、この落下音の抑制について考察を行った。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オイルタンク内でのオイルの落下音を抑制することが可能なオイルタンクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、ドライサンプ式の内燃機関の内燃機関本体から延びるオイル回収配管が接続され、該オイル回収配管によって前記内燃機関本体から回収されたオイルを貯留するオイル貯留空間を有するオイルタンクを前提とする。そして、このオイルタンクは筒型ロープと固定部材とを備えている。筒型ロープは、高温油に対する耐性を有する網状の材料を筒型に形成して成り、前記オイル貯留空間に位置する前記オイル回収配管の下流端部に接続され且つタンク底板に向かって延在する。また、固定部材は、前記筒型ロープの下端部分を前記タンク底板に固定する。
【0008】
この特定事項により、オイル回収配管によって内燃機関本体からオイルタンクに回収されるオイルは、オイル回収配管の下流端部から筒型ロープに流れ込むことになる。この筒型ロープは、高温油に対する耐性を有する網状の材料を筒型に形成して成っていると共にタンク底板に向かって延在しているため、オイルは筒型ロープに沿って流れて、オイル貯留空間に貯留されているオイルに流れ込むことになる。このため、オイルタンク内に貯留されているオイルの油面にオイルが落下して落下音が発生するといった状況を抑制できる。また、筒型ロープの下端部分は固定部材によってタンク底板に固定されているので、筒型ロープに沿って流れるオイルを、貯留されているオイルに確実に流し込むことができるばかりでなく、オイルタンクに作用する水平方向や鉛直方向の加速度が高い状態となっても筒型ロープがオイル貯留空間内で大きく移動してしまうといったことは抑制され、該筒型ロープがオイルタンクの側板や底板に衝突するといった状況を回避でき、これによっても異音の発生を抑制することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、高温油に対する耐性を有する網状の材料を筒型に形成して成る筒型ロープをオイル回収配管の下流端部に接続すると共に、該筒型ロープをタンク底板に向かって延在させ、その下端部分を固定部材によってタンク底板に固定している。このため、オイルタンク内に貯留されているオイルの油面にオイルが落下して落下音が発生するといった状況を抑制できる。また、筒型ロープがオイル貯留空間内で大きく移動してしまうといったことを抑制でき、該筒型ロープがオイルタンクの側板や底板に衝突するといった状況を回避できて、この衝突に起因する異音の発生を抑制することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係るエンジン本体および潤滑系の概略構成を示す図である。
オイルタンクの内部構成を説明するための斜視図である。
従来技術におけるオイルタンクの内部構成を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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