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公開番号2025170729
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-19
出願番号2024084397
出願日2024-05-07
発明の名称ハイブリッド車の排気システム
出願人株式会社三五
代理人
主分類F01N 1/02 20060101AFI20251112BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】駆動用バッテリーパックの拡大に対応可能であるとともに、定在波の抑制および周波数全域での消音が可能なハイブリッド車の排気システムを提供する。
【解決手段】ハイブリッド車の排気システムにおいて、排気浄化装置とサブマフラとメインマフラとそれらを接続し排気ガスを連通する複数の流路部材とを少なくとも具備し、車体における駆動用電池パックの前方に最後の浄化装置を介装するとともに後方にメインマフラを車体側方を指向して介装し、内管に多孔が穿設された共鳴型のサブマフラを少なくとも1つ駆動用電池パックの側部位置に介装し、メインマフラにおける迂回側の端板に最下流の流路部材が挿入される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関に接続し、車体床下に配置された駆動用電池パックを車体側方へ迂回しつつ車体後端まで延在するハイブリッド車の排気システムであって、
排気浄化装置とサブマフラとメインマフラと、それらを接続し排気ガスを連通する流路を構成する複数の流路部材を少なくとも具備し、
車体における前記駆動用電池パックの前方に最後の前記排気浄化装置を介装するとともに後方に前記メインマフラを車体側方を指向して介装し、
前記サブマフラは、前記駆動用電池パックの側部位置に介装された、内筒に多孔が穿設された共鳴型サブマフラを少なくとも1つ含み、
前記メインマフラの前記迂回側に位置する端板へ、前記流路の最下流の前記流路部材が挿入される、ハイブリッド車の排気システム。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
前記排気浄化装置の後端と前記流路の最下流の前記流路部材の下流端との中間流路位置に、前記共鳴型サブマフラの一部が位置している、請求項1のハイブリッド車の排気システム。
【請求項3】
前記共鳴型サブマフラの内筒と外筒の間に吸音部材が充填される、請求項1又は請求項2のハイブリッド車の排気システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体床下に駆動用電池パックを搭載するハイブリッド車の排気システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動車において、内燃機関及び電動機を有し、少なくともこれら一方を動力とするハイブリッド車が普及している。このようなハイブリッド車(HEV)は、内燃機関及びモータジェネレータ等の電動機が進行方向前方に搭載され、駆動用電池パックが車体中央部に搭載される。ハイブリッド車はできるだけ電動機による駆動領域が広い方が燃料消費を抑えるのに好ましいため、電池容量の拡大が求められ、駆動用電池パックの大型化が不可避となっている。特に、電動機のみでの運転領域が広いプラグイン式ハイブリッド車(PHEV)においては、車体の中央部から後方部に亘る広い車体領域を駆動用バッテリーパックが占有する状況に至っている。
【0003】
このような状況において、駆動用バッテリーパックの搭載位置に従前は延在していた排気システムの、搭載位置やスペースに影響が及んでいる。具体的には、排気システムを構成する排気浄化装置、サブマフラ(補助的な消音器)、メインマフラ(主たる消音器)、それらを接続し排気ガスを流通させる流路を構成する流路部材(排気管)を、駆動用バッテリーパックと干渉せず熱影響も回避できるように、どこに置きどのように接続するかが問われている。
【0004】
例えば、日本特開2021-116758号公報には、L字屈曲した排気浄化装置(触媒コンバータ等)を進行方向における駆動用バッテリーパックの前方に配置するとともに流路部材を側方へ迂回させ、サイドブランチ型のサブマフラを駆動用バッテリーパックの側方に介装し、メインマフラを駆動用バッテリーパックの後方に進行方向に沿って介装配置する、排気システムのレイアウトが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-116758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、排気システム前半部が駆動用バッテリーパックを迂回することで干渉は避けられるが、駆動用バッテリーパックより後方(下流側)のレイアウトは従前と変わらないため、限られた車体前後寸法(後端)を前提とした駆動用バッテリーパックの後方拡大への対処にはなっていない。また、内筒に1つ又は2つの開口を設け外筒との長大な間隙を共鳴空間として使うサイドブランチ型のサブマフラを使用するため、長さが長大となり駆動用バッテリーパック側部に搭載し難いとともに、特定周波数のみを消音する特性なので周波数全域での消音効果は小さい。
【0007】
上記のような課題に鑑み本発明は、駆動用バッテリーパックの拡大に対応可能な搭載レイアウトを実現できるとともに、定在波の減衰および周波数全域の消音が可能なハイブリッド車の排気システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために本発明では、内燃機関に接続し車体床下に配置された駆動用電池パックを車体側方へ迂回しつつ車体後端まで延在するハイブリッド車の排気システムにおいて、排気浄化装置とサブマフラとメインマフラと、それらと連通接続し排気ガスを流通する流路を構成する複数の流路部材とを少なくとも具備し、車体における前記駆動用電池パックの前方に最後の排気浄化装置を介装するとともに後方にメインマフラを車体側方を指向して介装し、内筒に多孔が穿設された共鳴型サブマフラを少なくとも1つ駆動用電池パックの側部位置に介装し、メインマフラの迂回側に位置する端板へ最下流の流路部材を挿入した。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ハイブリッド車の排気システムにおいて、迂回長を最小化しつつ共鳴型サブマフラの搭載位置の自由度を向上できるので、駆動用バッテリーパックの拡大に対応可能であるとともに、定在波の減衰および周波数全域での消音が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態に係るハイブリッド車の排気システムの上面視である。
本発明の第2実施形態に係るハイブリッド車の排気システムの上面視である。
本発明の排気システムに使用するサブマフラの一形態の断面図である。
一般的な排気システムにおける定在波を模式的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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