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公開番号
2025177708
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024084771
出願日
2024-05-24
発明の名称
カバーユニット
出願人
ダイハツインフィニアース株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F01N
13/14 20100101AFI20251128BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】流体系に関連する高温部を覆うと共に当該高温部の周囲の雰囲気を開放可能とし、かつ異物の侵入を防止することのできるカバーユニットを提供可能とする。
【解決手段】このカバーユニット17は、流体系23aを形成する部材26aを覆う第一カバー36と、流体系23aに接続される弁体16を覆い、かつ第一カバー36との間に開口部40を形成する第二カバー38とを備える。第一カバー36のうち第二カバー38との間に開口部40を形成する部分36bが、第二カバー38のうち弁体16を覆っている部分の内側空間S2にまで延びている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
流体系を形成する部材を覆う第一カバーと、
前記流体系に接続される弁体を覆い、かつ前記第一カバーとの間に開口部を形成する第二カバーとを備え、
前記第一カバーのうち前記第二カバーとの間に前記開口部を形成する部分が、前記第二カバーのうち前記弁体を覆っている部分の内側空間にまで延びている、カバーユニット。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記内側空間にまで延びる前記第一カバーの延在部の先端に、前記第二カバーの外側に向けて折り返した形状をなす折り返し部が設けられている、請求項1に記載のカバーユニット。
【請求項3】
前記第二カバーが、前記内側空間にまで延びる前記第一カバーの延在部と前記折り返し部の双方を覆っている、請求項1又は2に記載のカバーユニット。
【請求項4】
前記流体系が内燃機関の燃焼室と接続される排気管を有し、かつ前記弁体が、前記流体系の流体が所定圧力以上の場合に前記流体系の外部空間に前記流体を放出可能に構成され、
前記第一カバーは前記排気管を覆い、前記第二カバーは前記排気管に接続される前記弁体を覆っている、請求項1又は2に記載のカバーユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバーユニットに関し、特に高温の流体が流動し得る部分をカバーするためのユニットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えばディーゼルエンジンなどの内燃機関には、各シリンダの排気バルブから排出された排気ガスを合流させて排気口から外部に排出するための排気ガス流路が設けられている。また、この排気ガス流路の排気口よりも上流側には過給機が設けられており、過給機のタービンが排気ガスの流れを受けて回転することで、タービンと同軸に連結されかつ外気の取り込み口から吸気バルブに至る給気流路上に配設されたコンプレッサを作動させる。これにより、取り込んだ空気が圧縮されて燃焼室に供給されるようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、この種の流路には、何らかの理由で排気ガスの圧力が異常に上昇した際、高圧状態の排気ガスを逃がすための安全弁が設けられるのが一般的である。すなわち、排気ガスが通常の流動状態においては、上記流路に設けられた排気ガスの逃がし口が、ばね等で付勢された状態の安全弁の弁体で閉塞される一方、排気ガスの圧力が所定の大きさを超えて上昇した際、高圧状態の排気ガスが弁体を押圧する力がばねによる付勢力を上回ることで、弁体と逃がし口との間に隙間が生じ、高圧状態の排気ガスが上記流路の外部に排出されるようになっている(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-234733号公報
特開2000-126323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この種の内燃機関においては、排気ガス流路を形成する排気管や、排気管に取付けられる安全弁など高温になる部分については、安全性の観点から、カバーを設けるのが一般的である。一方で、これら高温部分をカバーにより完全に覆ってしまうと、例えば安全弁の周囲の雰囲気が高温になり安全弁自体が加熱されることによる不具合を生じるおそれがある。この問題を解決するには、例えば排気管のカバーと安全弁のカバーとの間に隙間を設けて、安全弁の周囲のガスを外部空間に逃がす構造とすればよいが、例えば安全弁のカバーの外周に開口部を設けたのでは、何らかの理由で排気管のカバーに付着した油などの異物が排気管のカバーの表面を伝って安全弁のカバーとの隙間から当該カバーの内側に侵入するおそれが生じる。油などの異物が高温部に付着すると発火するおそれがあるため、これら異物の高温部への侵入は安全性の観点からも確実に防止すべきである。
【0006】
上述した問題は何も内燃機関の排気管や安全弁に限った問題ではなく、高温の流体が流動し得る流体系にカバーを設ける場合全てに起こり得る。
【0007】
以上の事情に鑑み、本明細書では、流体系に関連する高温部を覆うと共に当該高温部の周囲の雰囲気を開放可能とし、かつ異物の侵入を防止することのできるカバーユニットを提供可能とすることを、解決すべき技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題の解決は、本発明に係るカバーユニットによって達成される。すなわち、このカバーユニットは、流体系を形成する部材を覆う第一カバーと、流体系に接続される弁体を覆い、かつ第一カバーとの間に開口部を形成する第二カバーとを備え、第一カバーのうち第二カバーとの間に開口部を形成する部分が、第二カバーのうち弁体を覆っている部分の内側空間にまで延びている点をもって特徴付けられる。
【0009】
このように本発明に係るカバーユニットでは、流体系を形成する部材を覆う第一カバーと、流体系に接続される弁体を覆う第二カバーとの間に開口部を設けたので、高温となり得る部分を各カバーで保護しつつも、開口部を介して弁体周囲の雰囲気を外部空間に開放することができる。これにより流体系を形成する部材や弁体が高温となる事態を回避することが可能となる。また、第二カバーとの間に開口部を形成する第一カバーの一部を、第二カバーのうち弁体を覆っている部分の内側空間にまで延ばした形態にすることで、第一カバーの弁体側に延びる先端部を第二カバーで覆うことができる。これにより、油等の異物が第一カバーの端から第二カバーの内側空間に侵入しようとするのを抑止することができる。よって、高温の流体に弁体が曝される事態を回避しつつも、弁体への異物の侵入を防いで、異物の付着等による不具合(例えば弁体の高温部に油が付着することによる発火)の発生を未然に防止することが可能となる。
【0010】
また、本発明に係るカバーユニットにおいて、内側空間にまで延びる第一カバーの延在部の先端に、第二カバーの外側に向けて折り返した形状をなす折り返し部が設けられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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