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公開番号2025096959
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2023212989
出願日2023-12-18
発明の名称車両の車体側部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/08 20060101AFI20250623BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】異なるセグメントに対して共通化したプラットフォームを用いても、大きい車幅のセグメントに対する車幅方向の増加分に対応できる車両の車体側部構造を提供する。
【解決手段】ドア開口部7の前側周縁部10を構成するヒンジピラー16は、サイドボディインナパネル25、サイドボディインナパネル25よりも車幅方向外側に位置するフロントドアヒンジリンフォース26、フロントドアヒンジリンフォース26よりも車幅方向外側に位置するサイドボディアウタパネル27を有する車両の車体側部構造であって、ドアヒンジ12が取り付けられる取付面部31を備えたヒンジブラケット30を有し、ヒンジブラケット30は、取付面部31がフロントドアヒンジリンフォース26よりも車幅方向外側に位置するように、フロントドアヒンジリンフォース26に固定され、ドアヒンジ12は、サイドボディアウタパネル27と共に取付面部31に取り付けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
フロントドアによって開閉されるドア開口部の前側周縁部を構成し上下方向に延在するヒンジピラーを有し、前記ヒンジピラーは、サイドボディインナパネルと、当該サイドボディインナパネルよりも車幅方向外側に位置するフロントドアヒンジリンフォースと、当該フロントドアヒンジリンフォースよりも車幅方向外側に位置するサイドボディアウタパネルとを有する車両の車体側部構造であって、
前記フロントドアのドアヒンジが取り付けられる取付面部を備えたヒンジブラケットを有し、
前記ヒンジブラケットは、前記取付面部が前記フロントドアヒンジリンフォースよりも車幅方向外側に位置するように、前記フロントドアヒンジリンフォースに固定され、
前記ドアヒンジは、前記サイドボディアウタパネルと共に車幅方向外側から前記取付面部に取り付けられることを特徴とする車両の車体側部構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ヒンジブラケットは、前記取付面部の周縁に接続する一端を有し前記フロントドアヒンジリンフォースに向けて延在する筒状の周壁部と、前記周壁部の他端に接続して前記フロントドアヒンジリンフォースに接合される接合部を有して、車幅方向外側に凸状に形成され、
前記周壁部は、前記取付面部の周縁から前記フロントドアヒンジリンフォースに向かうに従って前記取付面部の周縁から広がるように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の車両の車体側部構造。
【請求項3】
前記フロントドアヒンジリンフォースは、縦壁部と当該縦壁部の前後方向の両端から車幅方向内側に向けて延在する前後の脚部とを有して、水平断面形状が車幅方向外側に凸状に形成され、
前記周壁部は、前記取付面部の前側に配置される前周壁部と、前記取付面部の後側に配置される後周壁部と、前記取付面部の上側に配置されて前記前周壁部及び前記後周壁部に接続する上周壁部と、前記取付面部の下側に配置されて前記前周壁部及び前記後周壁部に接続する下周壁部と、を有し、
前記接合部は、前記前周壁部に接続して前側の前記脚部に接合する前接合部と、前記後周壁部に接続して後側の前記脚部に接合する後接合部と、前記上周壁部に接続して前記縦壁部に接合する上接合部と、前記下周壁部に接続して前記縦壁部に接合する下接合部と、を有し、
前記取付面部が前記縦壁部よりも車幅方向外側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の車体側部構造。
【請求項4】
前記ヒンジピラーの前方に配置されて車両前後方向に延在するカウルサイドメンバを有し、
前記カウルサイドメンバは、カウルサイドメンバアウタと当該カウルサイドメンバアウタの車幅方向内側に位置するカウルサイドメンバインナとを有し、
前記カウルサイドメンバアウタの後端側が前記前周壁部に接続されており、
前記カウルサイドメンバアウタは、上下方向で前記前周壁部の上下方向の幅内に設置され、
前記前周壁部に設けられた前記前周壁部と前記カウルサイドメンバアウタとの接続点は、前記前周壁部における前記上周壁部側もしくは前記下周壁部側に寄せた位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両の車体側部構造。
【請求項5】
前記フロントドアヒンジリンフォース及び前記ヒンジブラケットは、高張力鋼あるいは超高張力鋼で構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両の車体側部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両の車体構造に関し、詳しくは、車両の前部の車体側部構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
この種の車両の車体構造の一例として特許文献1に記載された車体構造が知られている。特許文献1に記載された車体構造は上下方向に延在するヒンジピラーを有し、ヒンジピラーは、断面略ハット状のピラーアウタ部材と、このピラーアウタ部材と協働して上方に延びる略矩形閉断面を形成する板状のピラーインナ部材とを有している。ピラーアウタ部材及びピラーインナ部材は、高張力鋼或いは超高張力鋼にて構成されている。ピラーアウタ部材は、車幅方向外側に凸状に形成された本体部と、この本体部の前端部と後端部から前方と後方に夫々延びる前後1対のフランジ部から構成されている。本体部の上段部及び下段部には、ドアヒンジを取り付けるため、車幅方向外側に膨出した上下1対のヒンジ取付部が夫々形成されている。このように、特許文献1に開示された車体構造は、高張力鋼或いは超高張力鋼にて構成されているヒンジピラーを有し、ヒンジピラーにドアヒンジが取り付けられる構造となっている。
【0003】
一般的に、車両はセグメントごとに車幅が異なるが、異なるセグメントに対してプラットフォームを共通化するために、プラットフォームは小さい車幅のセグメント基準で設計される。そのため、大きい車幅のセグメントに対応するためには、車幅方向の増加分をヒンジピラー側で対応する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-30062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された車体構造のヒンジピラーは、高張力鋼あるいは超高張力鋼にて構成されているため、車幅方向の増加分をヒンジピラー側で対応するとなると、成形性の難易度が上がってしまうため、車幅方向の増加分をヒンジピラー側で対応することは容易にはできなかった。これは、高張力鋼で構成され、ピラーアウタ部材とピラーインナ部材との間に配置されるフロントドアヒンジリンフォースについても同様である。一方、異なるセグメント毎にプラットフォームを変更することも考えられるが、プラットフォームの共通化が図れずコストが上がってしまう。
【0006】
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なるセグメントに対して共通化したプラットフォームを用いても、大きい車幅のセグメントに対する車幅方向の増加分を容易に対応できる車両の車体側部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、フロントドアによって開閉されるドア開口部の前側周縁部を構成し上下方向に延在するヒンジピラーを有し、ヒンジピラーは、サイドボディインナパネルと、当該サイドボディインナパネルよりも車幅方向外側に位置するフロントドアヒンジリンフォースと、当該フロントドアヒンジリンフォースよりも車幅方向外側に位置するサイドボディアウタパネルとを有する車両の車体側部構造であって、フロントドアのドアヒンジが取り付けられる取付面部を備えたヒンジブラケットを有し、ヒンジブラケットは、取付面部がフロントドアヒンジリンフォースよりも車幅方向外側に位置するように、フロントドアヒンジリンフォースに固定され、ドアヒンジは、サイドボディアウタパネルと共に車幅方向外側から取付面部に取り付けられる構成である車両の車体側部構造である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、異なるセグメントに対して共通化したプラットフォームを用いても、大きい車幅のセグメントに対する車幅方向の増加分を容易に対応できる車両の車体側部構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態による車両の車体右側部を示す側面図である。
本発明の実施形態による車両の車体右側部からフロントドアを除いた状態を示す斜視図である。
図1中のA-A矢視断面図である。
本発明の実施形態による車両の車体右側部を示す拡大側面図である。
本発明の実施形態による車両の車体右側部から、カウルサイドメンバアウタを除いた状態を示す拡大側面図である。
本発明の実施形態によるヒンジブラケットの斜視図である。
本発明の実施形態によるヒンジブラケットの正面図である。
本発明の実施形態によるヒンジブラケットの下面図である。
本発明の実施形態によるヒンジブラケットの前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態による車両1の右側の車両側部2の前側を外側から示す側面図であり、図2は、実施形態による車両1の車体右側部から後述するフロントドア8を除いた状態を外側から示す斜視図である。本実施形態による車両1は、車両1の前方にエンジン(図示省略)が配置されるエンジンルーム(図示省略)を備え、エンジンルームの後方に乗員が乗降する乗員室と乗員室の後方に荷室を有する車室3を備えた自動車である。以下、図において、矢印Fr方向を車両1の前後方向(以降において、前後方向という。)の前方とし、矢印R方向を車両1の車幅方向(以降において、車幅方向という。)の右方とし、矢印U方向を車両1の上下方向(以降において、上下方向という。)の上方として説明する。また、この車両1は、左右対称の構造であるため、以下、特段の説明がない限り、右側の車両側部2について説明する。また、特別な場合を除き、「車幅方向内側」もしくは「車室内側」とは車室3の内部側を示し、「車幅方向外側」もしくは「車室外側」とは車室3の外部側を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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