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公開番号2025092080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207723
出願日2023-12-08
発明の名称電動車両の前部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250612BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】電動車両の車両前部のトンネル部の強度を向上させ、衝撃荷重を分散させる。
【解決手段】電動車両の前部構造は、フロア部の前部に設けられ、車両前方に向かうに従い上方に向かって傾斜して延びる傾斜部11と、車両のフロア部に設けられるトンネル部12とを有する。フロア部の下面側で、トンネル部12の前部には、トンネル部12を補強する下側トンネル補強部材50が配置され、下側トンネル補強部材50は、L字状の横断面形状を有し、前後方向に延びる稜線部54を有する。下側トンネル補強部材50の側部は、トンネル部12の側部の縦壁部14に接合され、下側トンネル補強部材50の下部は、縦壁部14の車幅方向外側に位置するフロアパネル10に接合され、下側トンネル補強部材50の前部は、傾斜部11に沿って延び、クロスメンバ30に接合されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフロア部の前部における車幅方向外側部から車両前方に延びるフロントサイドメンバと、前記フロア部の前部に配置され、前記フロントサイドメンバの後部から車幅方向外側に延びるクロスメンバと、前記フロア部の前部に設けられ、車両前方に向かうに従い上方に向かって傾斜して延びる傾斜部と、前記フロア部に設けられ、車両上方側に膨出し、前記フロア部の前部から車両後方に延びるトンネル部と、を有し、
前記フロア部の下方側にバッテリパックが配置されている、電動車両の前部構造において、
前記フロア部の下面側で、前記トンネル部の前部には、前記トンネル部を補強するトンネル補強部材が配置され、該トンネル補強部材は、L字状の横断面形状を有し、且つ、車両前後方向に延びる稜線部を有しており、
前記トンネル補強部材の側部は、前記トンネル部の側部の縦壁部に接合され、
前記トンネル補強部材の下部は、前記縦壁部の車幅方向外側に位置する前記フロア部に接合され、
前記トンネル補強部材の前部は、前記傾斜部に沿って延び、前記クロスメンバに接合されていることを特徴とする、電動車両の前部構造。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記クロスメンバの内側には、板状のブラケットが設けられており、
前記ブラケットの前部及び後部は、前記クロスメンバに接合されていることを特徴する、請求項1に記載の電動車両の下部構造。
【請求項3】
前記クロスメンバの下部には、サスペンション構造体が取り付けられるサスペンション取付部が設けられており、
前記サスペンション取付部には、車両上下方向に延びるナットが、前記クロスメンバの下部及び前記ブラケットを車両上下方向に貫通して配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の電動車両の下部構造。
【請求項4】
前記クロスメンバの前壁部と、前記ブラケットと、前記フロア部の傾斜部によって、側方視で三角形の断面を構成し、車幅方向に延びる構造体が構成されており、
前記トンネル補強部材の前部は、前記構造体の車幅方向端に配置され、車両上下方向の長さが、車両前方に向かうに従い上方に長くなるように構成されていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の電動車両の前部構造。
【請求項5】
前記フロア部の前部には、ダッシュパネルが配置され、前記傾斜部の上部は、前記ダッシュパネルに接合されており、
前記ダッシュパネルの下部には、前記フロントサイドメンバの後部と、前記トンネル補強部材の前部とを繋ぐように車幅方向に延びるダッシュロアクロスメンバが配置され、
前記ダッシュロアクロスメンバは、前記構造体の上方側且つ前方側に連続するように配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の電動車両の前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の前部構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電動車両の前部には、例えば、駆動用のモータや、前輪用のサスペンション構造体等が配置されている。また、電動車両では、フロア部の下方側に、駆動用のモータに電力を供給するためのバッテリパックが配置されている。
【0003】
電動車両の前部において、内燃機関を有する車両(以下、エンジン車両と称す。)と同様に、前突等の衝撃荷重に対する剛性及び強度を確保する必要がある。さらに、電動車両では、前突等により衝撃荷重を受けたときに、バッテリパックを保護するために、フロア部の前部の剛性及び強度が要求される。
【0004】
電動車両のフロア部の前部を補強する構造として、例えば、特許文献1に開示されるように、フロアパネルにセンタートンネルが設けられ、センタートンネルの周壁の内面に、リンフォースメントが取り付けられている構造が知られている。この例のリンフォースメントは、ダッシュパネルに取り付けられ、センタートンネルの長手方向に沿って、ダッシュパネルから後方に延びている。
【0005】
センタートンネルを設けることで、前突等による衝撃荷重の一部を吸収することができる。ところが、電動車両では、フロアパネルの下方側にバッテリパックが配置されている。そのため、電動車両のフロアパネルは、エンジン車両のフロアパネルに比べて、より上方側に配置される。その結果、エンジン車両に比べて電動車両では、センタートンネルの高さが低くなる。センタートンネルの高さが低い場合、センタートンネルで吸収されるエネルギーが減少する。上記例の構造では、リンフォースメントを設けてセンタートンネルを補強することにより、センタートンネルの高さが低い場合であっても、衝突により発生するエネルギーを吸収することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-123229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
フロア部の車両前方側には、例えば駆動用モータ及びサスペンション構造体を支持するために所定の剛性を確保する必要がある。そのため、フロア部の前部には、例えば、サスペンション構造体を支持する支持部が設けられたクロスメンバ等、剛性の高い部材が配置されている場合がある。
【0008】
このような構造において、上記例のようにセンタートンネル(トンネル部)に車両前後方向に延びるリンフォースメントを設ける場合でも、リンフォースメントは、直線状に延びていることが望ましい。しかしながら、上記例の構造のように、トンネル部に、車両前後方向に延びるリンフォースメントを設けようとすると、レイアウト上、リンフォースメントの前部を湾曲または屈曲させる必要がある。
【0009】
リンフォースメントに湾曲部または屈曲部が設けられる構造では、前突等による衝撃荷重が作用すると、湾曲部または屈曲部を起点として、トンネル部が圧縮変形する可能性がある。そのため、上記例の構造では、前突等による衝撃荷重に対して車両前部の強度を確保する上で、改善の余地があった。
【0010】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、前突時の衝撃荷重に対するトンネル部の強度を向上させ、トンネル部の前部における変形を低減させることにより、衝撃荷重を効果的に分散させることが可能な電動車両の前部構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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