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公開番号
2025082688
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023196186
出願日
2023-11-17
発明の名称
エンジン
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F01M
13/04 20060101AFI20250522BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】ヘッドカバーにオイルセパレータ通路を形成しているエンジンにおいて、簡単な構造でオイル補集性に優れた技術を開示する。
【解決手段】ヘッドカバー1の上面板5に複数のプラグホール7が並んで形成されている。上面板5のうちプラグホール7が形成されているセンターエリア11を挟んで片側又は両側に上向き膨出部12を形成してこれをバッフルプレート14で下方から塞ぐことによってオイルセパレータ通路15を形成している。オイルセパレータ通路15は、隣り合ったプラグホール7の間に入り込む凹入部15aを有しており、このため、幅広部15bと幅狭部15cとが交互に並んでいる。幅広部15bの箇所に、外側から凹入部15aに向かうメイン邪魔板27を形成することにより、オイルセパレータ通路15を凹凸状に蛇行させている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
周壁と上面板とを備えてシリンダヘッドの側に開口したヘッドカバーと、前記ヘッドカバーの内部に配置されたバッフルプレートとを有し、
前記ヘッドカバーの上面板に、イグニッションコイルの筒部が挿入されるプラグホールがカム軸線方向に並んで複数形成されて、前記プラグホールの群を挟んだ片側又は両側に、ブローバイガスからオイルミストを補集するオイルセパレータ通路がカム軸線方向に延びるように形成されており、
前記ヘッドカバーの上面板のうち前記複数のプラグホールが形成されているエリアを挟んだ両側又は片側にカム軸線方向に長い上向き膨出部を形成して、前記上向き膨出部を前記バッフルプレートで下方から塞ぐことにより、ブローバイガスがカム軸線方向に流れる前記オイルセパレータ通路が形成されている構成であって、
オイルセパレータ通路のうち前記プラグホールが形成されているエリアとの境界を成す内側の内側面は、隣り合ったプラグホールの間の部位において前記ヘッドカバーの中心部側に入り込んでいて平面視で凹凸状に形成されており、
前記オイルセパレータ通路のうち前記隣り合ったプラグホールの間の箇所に位置した幅広部に、当該オイルセパレータ通路の外側の内側面から内側の内側面に向けて延びるメイン邪魔板を配置することにより、前記オイルセパレータ通路を凹凸状に形成している、
エンジン。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記メイン邪魔板は、その下端と前記バッフルプレートとの間に隙間を空けた状態で前記ヘッドカバーの上面板に一体に形成されており、
ブローバイガスの流れ方向を前向きとして、前記バッフルプレートのうち前記メイン邪魔板の前方側には、ブローバイガスが前記隙間に進入するのを阻止する高さの補助邪魔板を設けて、前記メイン邪魔板の後方側には、補集されたオイルが前記ヘッドカバーの周壁側に流れるようにガイドするオイル誘導通路を設けている、
請求項1に記載したエンジン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブローバイガス(PCVガス)からオイルミストを捕集するオイルセパレータ通路がヘッドカバーに形成されている火花点火式のエンジンに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ガソリン機関やディーゼル機関のような内燃機関では、燃焼ガスが僅かながら燃焼室からクランク室に吹き抜ける現象があり、そこで、クランク室に吹き抜けたブローバイガスを吸気系に戻しているが、ブローバイガスにはオイルミストが混入していることから、ブローバイガスからオイルミストを分離するオイルミスト分離手段を講じている。
【0003】
オイルミスト分離手段としては様々な構成が提案・実施されているが、一般には、ヘッドカバーの内部にバッフルプレートを配置することによってオイルセパレータ通路(ブリーザ室)を形成し、オイルセパレータ通路に、オイルミストが衝突する邪魔板を配置した構成が多いと云える。
【0004】
その例として特許文献1には、ヘッドカバーの上面板とバッフルプレートとに邪魔板を交互に設けて、ブローバイガスが上下に蛇行しながら流れる構造が開示されている。他方、特許文献2には、ブローバイガスが水平方向に蛇行しながら流れるジグザグ状のオイルセパレータ通路が開示されている。
【0005】
ヘッドカバーには、イグニッションコイルを配置すると共に点火プラグを挿脱するためのプラグホールが形成されているが、特許文献2では、プラグホールの群を挟んだ片側に、リブで囲われると共に下方からバッフルプレートで塞がれたオイルセパレータ通路を形成して、オイルセパレータ通路に、これをジグザグ化するための邪魔板を配置している。邪魔板は、平面視(シリンダボア軸線視)において、ヘッドカバーの長手側面(或いはプラグホールの中心を結ぶ長手中心線)に対して傾斜した姿勢になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-01030号公報
特開2008-19788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
さて、ヘッドカバーやバッフルプレートは金型を使用して射出成型やダイキャストで製造されているのが普通であるが、特許文献1のように多数の邪魔板を設けると、金型は構造が複雑化して製造コストが嵩むという問題がある。また、邪魔板の箇所は金型では溝になるが、金型に多数の溝が存在していると強度が低下するため、型締めに際しての衝撃や稼働・稼働停止による昇温・降温に起因した熱応力などで亀裂が発生しやすいという問題もある。また、ブローバイガスが過剰に蛇行して流れ抵抗が増大する傾向がある点も問題であった。
【0008】
更に、バッフルプレートとして板金加工品を採用すると強度や加工コストなどで有益であるが、バッフルプレートに多数の邪魔板を設けると、現実にはバッフルプレートを合成樹脂製にせざるを得ず、このため、材料選択の幅が狭くて設計の自由性が低い問題もあった。
【0009】
他方、特許文献2は邪魔板の数が少ないため特許文献1に比べるとブローバイガスの流れ抵抗が低下するが、オイルセパレータ通路を形成するために専用のリブを形成しなければならないため、金型の加工コストが嵩むことは否めない。また、特許文献2では、オイルセパレータ通路にブローバイガスが流入する入り口を2カ所設けているため、オイル補集効果が低いと懸念される。
【0010】
本願発明はこのような現状を背景に成されたものであり、構造の簡単化などの多くの利点を有する改良されたヘッドカバー装置を開示するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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