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公開番号2025091627
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206977
出願日2023-12-07
発明の名称車両構造
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250612BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】簡易な構成の手段によって、モータユニットの建付け強度を高くし、車両の後突発生時においてモータユニットが車両前方側に変位することを効果的に抑制可能な車両構造を提供する。
【解決手段】フロア部4の段差部43の車両後方側に位置してリヤフロア部4rの下方に配設されるドライブシャフト駆動用のモータユニット2を備えている車両構造Aであって、段差部43またはフロントフロア部4fの少なくともいずれかの下面側に接合されて車幅方向に延びるフロアクロスメンバ11と、このフロアクロスメンバ11、段差部43の後面壁部43a、およびリヤサイドメンバ10の三者にそれぞれ接合された複数部分が一連に繋がっている補強部材5と、をさらに備え、この補強部材5がモータユニット2の取付け対象部位である。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両のフロア部の車両前後方向中央寄り領域または後方寄り領域に設けられ、かつ前記フロア部をリヤフロア部とそれよりも高さが低いフロントフロア部とに区分する段差部と、
この段差部の車両後方側に位置するようにして前記リヤフロア部の下方に配設されるドライブシャフト駆動用のモータユニットと、
このモータユニットの車幅方向外方側に位置し、かつ前記リヤフロア部の下面側において車両前後方向に延びるリヤサイドメンバと、
を備えている、車両構造であって、
前記段差部または前記フロントフロア部の少なくともいずれかの下面側に接合されて車幅方向に延びるフロアクロスメンバと、
このフロアクロスメンバ、前記段差部の後面壁部、および前記リヤサイドメンバの三者にそれぞれ接合された複数部分が一連に繋がっている補強部材と、
をさらに備えており、
前記補強部材が、前記モータユニットの取付け対象部位とされていることを特徴とする、車両構造。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
車両のフロア部の車両前後方向中央寄り領域または後方寄り領域に設けられ、かつ前記フロア部をリヤフロア部とそれよりも高さが低いフロントフロア部とに区分する段差部と、
この段差部の車両後方側に位置するようにして前記リヤフロア部の下方に配設されるドライブシャフト駆動用のモータユニットと、
を備えている、車両構造であって、
前記段差部または前記フロントフロア部の少なくともいずれかの下面側に接合された車幅方向に延びるフロアクロスメンバと、
このフロアクロスメンバの後面壁部、前記段差部の後面壁部、および前記リヤフロア部の下面部の三箇所にそれぞれ接合された複数部分が一連に繋がっている補強部材と、
この補強部材への前記モータユニットの取付けを可能とするモータユニット用のブラケットと、
をさらに備えており、
前記モータユニット用のブラケットは、前記補強部材の下面側および後面側に重ねられて接合されているとともに、前記補強部材よりも車両前方側に延設されて前記フロアクロスメンバの下面部に接合される前側延設部を有していることを特徴とする、車両構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などの車両構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両構造の具体例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載の車両構造においては、電気自動車やハイブリッド電気自動車などに用いられるモータユニットが、車両のフロア部の下面側に取付けられている。前記モータユニットは、モータ部およびギヤ部を有し、モータ部からの出力がギヤ部を経て左右一対のドライブシャフトに伝達可能な構成である。
また、車両のフロア部には、段差部が設けられており、この段差部よりも車両後方側のリヤフロア部は、車両前方側のフロントフロア部よりも高さが高い。モータユニットは、段差部の車両後方側に位置し、リヤフロア部の下方に配設される。リヤフロア部の高さが高くされているため、モータユニットの配置スペースを確保する上で好ましい。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、車両の設計・製作に際しては、車両の衝突時における安全性を高めることが要請される。ここで、車両の衝突の一態様としては、後突がある。前記従来技術の車両構造において、車両の後突を生じると、衝突荷重の作用によりモータユニットが車両前方側に変位する虞がある。したがって、モータユニットの建付け強度を高くし、前記した変位量はできる限り小さくすること望まれる。モータユニットが用いられる電気自動車やハイブリッド電気自動車などにおいては、バッテリがフロントフロア部の下面側に配設され、モータユニットの車両前方側に接近した配置に設定される場合がある。このような場合には、車両の後突発生時においてモータユニットが車両前方側に変位することを適切に抑制することが一層強く望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-81010公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、簡易な構成の手段によって、モータユニットの建付け強度を高くし、車両の後突発生時においてモータユニットが車両前方側に変位することを効果的に抑制可能な車両構造を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面により提供される車両構造は、車両のフロア部の車両前後方向中央寄り領域または後方寄り領域に設けられ、かつ前記フロア部をリヤフロア部とそれよりも高さが低いフロントフロア部とに区分する段差部と、この段差部の車両後方側に位置するようにして前記リヤフロア部の下方に配設されるドライブシャフト駆動用のモータユニットと、このモータユニットの車幅方向外方側に位置し、かつ前記リヤフロア部の下面側において車両前後方向に延びるリヤサイドメンバと、を備えている、車両構造であって、前
記段差部または前記フロントフロア部の少なくともいずれかの下面側に接合されて車幅方向に延びるフロアクロスメンバと、このフロアクロスメンバ、前記段差部の後面壁部、および前記リヤサイドメンバの三者にそれぞれ接合された複数部分が一連に繋がっている補強部材と、をさらに備えており、前記補強部材が、前記モータユニットの取付け対象部位とされていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、モータユニットの取付け対象部位とされる補強部材は、所定のフロアクロスメンバ、フロア部の段差部の後面壁部、およびリヤサイドメンバの三者に接合され、かつそれら接合部分が一連に繋がった構成である。換言すると、この構成は、車体骨格部材としてのフロアクロスメンバとリヤサイドメンバとを、段差部に沿うように配設された補強部材を用いて橋渡し接続した構成である。このため、前記補強部材が設けられた箇所を、強度が相当に高い部位とし、モータユニットの建付け強度を効果的に高めることができる。その結果、車両の通常走行時における剛性確保は勿論のこと、車両の後突発生時においてモータユニットが車両前方側に大きく変位することも適切に抑制し、安全性を高めることが可能である。モータユニットの車両前方側に、たとえばバッテリが搭載されている場合に、このバッテリにモータユニットが強く衝突することを防止する上で好ましいものとなる。
一方、前記補強部材は、大きく嵩張ったものとする必要はなく、比較的薄型の軽量なものとすることが可能である。したがって、車両重量や製造コストが大幅に増加することも好適に回避することができる。
【0010】
本発明の第2の側面により提供される車両構造は、車両のフロア部の車両前後方向中央寄り領域または後方寄り領域に設けられ、かつ前記フロア部をリヤフロア部とそれよりも高さが低いフロントフロア部とに区分する段差部と、この段差部の車両後方側に位置するようにして前記リヤフロア部の下方に配設されるドライブシャフト駆動用のモータユニットと、を備えている、車両構造であって、前記段差部または前記フロントフロア部の少なくともいずれかの下面側に接合された車幅方向に延びるフロアクロスメンバと、このフロアクロスメンバの後面壁部、前記段差部の後面壁部、および前記リヤフロア部の下面部の三箇所にそれぞれ接合された複数部分が一連に繋がっている補強部材と、この補強部材への前記モータユニットの取付けを可能とするモータユニット用のブラケットと、を備えており、前記モータユニット用のブラケットは、前記補強部材の下面側および後面側に重ねられて接合されているとともに、前記補強部材よりも車両前方側に延設されて前記フロアクロスメンバの下面部に接合される前側延設部を有していることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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