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公開番号2025092299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023208099
出願日2023-12-08
発明の名称恒温装置
出願人ダイハツ工業株式会社,株式会社デンソーソリューション
代理人個人
主分類B60R 5/04 20060101AFI20250612BHJP(車両一般)
要約【課題】冷却効率が高く、荷室一体型車両への着脱が容易な恒温装置を提供すること。
【解決手段】運転室51にエアコンの吹出し口53を有する荷室一体型車両50に搭載される恒温装置1であり、荷室55に着脱可能に配置され、柔軟性を有する遮熱部材2Aで構成される恒温室10と、一端が吹出し口53に取り付けられると共に、他端が恒温室10に接続されるダクト40と、荷室55に配置された少なくとも一つの車両ドア用開口部58に向き合うように配置され、恒温室10における開口部15を閉塞する少なくとも一つの閉塞部30とを備える。閉塞部30のうちの少なくとも一つは、恒温室10の床面21に繋がり閉塞部30の下方側の少なくとも一部を閉塞する下部側閉塞部32と、恒温室10における開口部15を開閉自在に閉塞する上部側閉塞部31とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
運転室にエアコンの吹出し口を有する荷室一体型車両に搭載される恒温装置であって、
前記荷室一体型車両における荷室に着脱可能に配置され、柔軟性を有する遮熱部材で構成される恒温室と、
一端が前記吹出し口に取り付けられると共に、他端が前記恒温室に接続されるダクトと、
前記荷室に配置された少なくとも一つの車両ドア用開口部に向き合うように配置され、前記恒温室における開口部を閉塞する少なくとも一つの閉塞部と、
を備え、
前記閉塞部のうちの少なくとも一つは、
前記恒温室の床面に繋がり前記閉塞部の下方側の少なくとも一部を閉塞する下部側閉塞部と、
前記恒温室における開口部を開閉自在に閉塞する上部側閉塞部と、を備えることを特徴とする恒温装置。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記恒温室により、前記運転室及び前記荷室が隔離されることで、前記運転室及び前記荷室の間の空気の流れが遮蔽されており、
前記ダクトの一端が、前記吹出し口を密閉しないように配置されており、
前記運転室側の空気の一部、及び前記吹出し口からの吹出し風の一部の双方が、前記ダクトに導入されることを特徴とする請求項1に記載の恒温装置。
【請求項3】
前記車両ドア用開口部にバックドアが開閉自在に設けられており、
前記上部側閉塞部が前記バックドアに接続されており、
前記バックドアの開閉と共に前記上部側閉塞部が開閉自在であることを特徴とする請求項1又は2に記載の恒温装置。
【請求項4】
前記車両ドア用開口部が、前記荷室一体型車両の側方における少なくとも一方に設けられると共に、前記車両ドア用開口部に車両前後方向に開閉自在なスライドドアが設けられており、
前記上部側閉塞部が、車両前後方向に開閉自在であると共に、
前記上部側閉塞部の前端側が前記スライドドアの前端側に接続されており、
前記スライドドアの開閉と共に前記上部側閉塞部が弾性変形しながら開閉することを特徴とする請求項1又は2に記載の恒温装置。
【請求項5】
前記恒温室が、天井面を有しており、
前記天井面が、少なくとも二層の遮熱部材で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の恒温装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、商用バン車両等の荷室付き車両に用いられる恒温装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、商用バン車両等の荷室一体型車両に用いられる脱着式保冷具が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の脱着式保冷具は、荷室一体型車両における荷室内を囲むことで形成される簡易保冷室と、前記簡易保冷室の一部を開閉自在にする扉と、一端が運転室の冷気吹出口に接続され他端が簡易保冷室内に開放されるダクトとを備えており、前記ダクトが冷気吹出口に対して脱着自在であることを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-49893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、商用バン型車両等の荷室一体型車両は、医薬品の配送に利用されることがある。上述の医薬品の搬送は、30℃以下で保冷しなければならないという条件を満たす必要があり、冷気を効率的に保持する構造が必要とされている。しかしながら、特許文献1に記載の脱着式保冷具は、車両ドア及び脱着式保冷具の扉を開放した際に冷気が一気に漏れるなど、冷却効率が不十分となる問題がある。なお、以下では、1ボックス等のバン型車両(軽バン含む)、ステーションワゴン等を荷室一体型車両とも称し、保冷車等の荷室と運転室とが、別体として形成された車両を荷室別体型車両とも称する。
【0005】
そこで本発明は、冷暖房効率が高く、荷室一体型車両への着脱が容易な恒温装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明の恒温装置は、運転室にエアコンの吹出し口を有する荷室一体型車両に搭載される恒温装置であって、前記荷室一体型車両における荷室に着脱可能に配置され、柔軟性を有する遮熱部材で構成される恒温室と、一端が前記吹出し口に取り付けられると共に、他端が前記恒温室に接続されるダクトと、前記荷室に配置された少なくとも一つの車両ドア用開口部に向き合うように配置され、前記恒温室における開口部を閉塞する少なくとも一つの閉塞部と、を備え、前記閉塞部のうちの少なくとも一つは、前記恒温室の床面に繋がり前記閉塞部の下方側の少なくとも一部を閉塞する下部側閉塞部と、前記恒温室における開口部を開閉自在に閉塞する上部側閉塞部と、を備えることを特徴とするものである。
【0007】
上述した恒温装置は、恒温室が柔軟性を有する遮熱部材で構成され、荷室一体型車両(例えば、商用バン型車両など)における荷室に着脱可能なものとされている。ここで、遮熱部材は、例えば、断熱効果(例えば、空気層を含むものや外側面が反射部材で形成されているものなど)を有し、屈曲可能なシート状の素材で形成するとよい。これにより、上述した恒温装置は、取り外した恒温室を例えば、折り畳んで収納することができる。また、上述した恒温装置は、遮熱部材が柔軟性を有するシート状部材で形成することにより、軽量化することができ、荷室への着脱や搬送が容易となる。
【0008】
また、上述した恒温装置は、ダクトの一端が、吹出し口に取り付けられると共に、他端が恒温室に接続されているので、吹出し口からの吹出し風(冷気又は暖気)が、恒温室内に導入される。これにより、上述した恒温装置は、別途に熱交換器や圧縮機などを設けることなく、恒温室内を冷却又は加温することができる。そのため、上述した恒温装置は、コスト低減が可能であり、また、軽量に形成できるので、搬送が容易である。
【0009】
ここで、ダクトの他端は、恒温室の各所に接続することが可能であるが、例えば、恒温室の前端側に接続することにより、ダクトの長さを短尺化できる。また、上述した恒温装置は、車両ドア用開口部に向き合うように配置された閉塞部を備え、閉塞部が、恒温室の床面に繋がり当該閉塞部の下方側の少なくとも一部を閉塞する下部側閉塞部を備えているので、上部側閉塞部が開放された場合でも、閉塞部が全開状態となることを抑制できる。これにより、上述した恒温装置は、閉塞部の開放時に、恒温室内の冷気や暖気が一気に外部に流出することを抑制できる。そのため、上述した恒温装置は、冷暖房効率を飛躍的に向上させることができる。なお、下部側閉塞部は、荷物の搬入や取り出しの障害とならない高さに形成するとよい。また、下部側閉塞部は、固定されているものだけではなく、必要に応じて開閉可能に構成するとよい。
【0010】
(2)上述した本発明の恒温装置は、前記恒温室により、前記運転室及び前記荷室が隔離されることで、前記運転室及び前記荷室の間の空気の流れが遮蔽されており、前記ダクトの一端が、前記吹出し口を密閉しないように配置されており、前記運転室側の空気の一部、及び前記吹出し口からの吹出し風の一部の双方が、前記ダクトに導入されることを特徴とするとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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