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公開番号2025085210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198922
出願日2023-11-24
発明の名称車両
出願人いすゞ自動車株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類F01N 3/025 20060101AFI20250529BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】EGR経路への異物の侵入を防止すること。
【解決手段】エンジンと、前記エンジンのシリンダから排出される排気ガスを排気経路とEGR経路に分岐して排出する排気マニホルドと、前記排気経路に設けられ、前記排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタを有する排気ガス処理装置と、ポスト噴射を行って前記フィルタの再生処理を実行する再生処理制御装置と、を備え、前記再生処理制御装置は、前記ポスト噴射をする際に、排気口から前記排気経路へ向かう途中に前記EGR経路への分岐部が存在する前記シリンダのインジェクタのポスト噴射を停止する、車両。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンのシリンダから排出される排気ガスを排気経路とEGR経路に分岐して排出する排気マニホルドと、
前記排気経路に設けられ、前記排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタを有する排気ガス処理装置と、
ポスト噴射を行って前記フィルタの再生処理を実行する再生処理制御装置と、
を備え、
前記再生処理制御装置は、
前記ポスト噴射をする際に、排気口から前記排気経路へ向かう途中に前記EGR経路への分岐部が存在する前記シリンダのインジェクタのポスト噴射を停止する、
車両。
続きを表示(約 74 文字)【請求項2】
前記再生処理は、停車中にエンジンをアイドリング状態にして行われる手動再生処理である、
請求項1に記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、煤や炭化水素から成る粒子等の異物がEGR経路へ侵入することを防止する技術に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンの各シリンダで燃料が燃焼した後の排気ガスは、排気マニホルドで集められて排気管を経由して車外へ排出される。排気管の途中には、排気ガス中の微粒子(PM)や窒素酸化物(NOx)を分解、除去するために排気ガス処理装置が設けられている。
【0003】
排気ガス処理装置は、ディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)と煤捕集フィルタ(CSF:Catalyzed Soot Filter)を有するDPD(Diesel Particulate Defuser)と、窒素酸化物還元触媒とアンモニア酸化触媒を有するSCR(Selective Catalytic Reduction)とを備えるものが知られている。排気ガス中の微粒子は煤捕集フィルタで捕集され、窒素酸化物はSCRで還元されて分解される。
【0004】
また、排気マニホルドには、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)装置が接続され、排気ガスの一部はEGR装置を経由して吸気マニホルドへ送られて車外からの吸気と混合される。これにより、吸気中の酸素濃度が低くなり、シリンダ内での燃焼温度が下がり、排気ガス中の窒素酸化物の量が低減される。
【0005】
煤捕集フィルタに捕集された煤が増えてくると目詰まりを起こすので、その前に煤捕集フィルタの再生処理が行われる。再生処理では、排気ガス中にポスト噴射により未燃焼燃料を混合してDPDへ送り、ディーゼル酸化触媒で未燃焼燃料が燃焼することによって排気ガス温度が上昇し、高温の排気ガスによって煤捕集フィルタの煤が燃焼されることにより、煤捕集フィルタが再生する(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-282479号公報
特開2011-247143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本出願の発明者らは、煤捕集フィルタの再生処理を繰り返し行うと、EGR経路に煤を含む粒子が堆積する場合があることを見出した。この堆積物は、排気ガス中の煤と未燃焼燃料由来の炭化水素の混合粒子からなる。EGR経路内へ侵入した粒子は冷却され、炭化水素が樹脂化してEGR経路内に堆積する。この粒子の堆積が進行すると、EGR経路の流れが妨げられる可能性がある。
【0008】
本開示は、EGR経路への異物の侵入を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る車両は、エンジンと、前記エンジンのシリンダから排出される排気ガスを排気経路とEGR経路に分岐して排出する排気マニホルドと、前記排気経路に設けられ、前記排気ガス中の微粒子を捕集するフィルタを有する排気ガス処理装置と、ポスト噴射を行って前記フィルタの再生処理を実行する再生処理制御装置と、を備え、前記再生処理制御装置は、前記ポスト噴射をする際に、排気口から前記排気経路へ向かう途中に前記EGR経路への分岐部が存在する前記シリンダのインジェクタのポスト噴射を停止する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、シリンダの排気口からEGR経路へ向かう流れの中に未燃焼燃料が含まれないので、煤と炭化水素を含む粒子(異物)がEGR装置へ侵入することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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