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公開番号2025070693
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181194
出願日2023-10-20
発明の名称エンジン装置
出願人ヤンマーホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20250424BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ブローバイガスの燃焼室への還元に起因する吸気系部品の汚染を抑制して、吸気系部品に掛かるコストを抑制すると共に吸気系部品の製品寿命を長期化することができるエンジン装置を提供する。
【解決手段】
エンジン装置1は、腐食性物質を含む燃料によって稼動するエンジン装置1であって、ブローバイガスをエンジン2の燃焼室21aへと還元するブローバイ還元インジェクタ37aを備える。燃料に含まれる腐食性物質は、アンモニア又はメタノールである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
腐食性物質を含む燃料によって稼動するエンジン装置であって、
ブローバイガスを前記エンジンの燃焼室へと還元するブローバイ還元インジェクタ又はブローバイ還元ミキサーを備えることを特徴とするエンジン装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記燃料を前記エンジンへと供給する燃料供給経路と、
前記燃料供給経路へと接続されたブローバイ経路と、を備え、
前記ブローバイ経路及び前記燃料供給経路を介して前記ブローバイガスを前記ブローバイ還元インジェクタ又は前記ブローバイ還元ミキサーへと流通させることを特徴とする請求項1に記載のエンジン装置。
【請求項3】
前記燃料供給経路を介して供給される前記燃料を前記燃焼室へと供給する主燃料供給装置を備え、
前記主燃料供給装置は、前記燃料供給経路を介して前記燃料と共に供給される前記ブローバイガスを前記燃焼室へと還元する前記ブローバイ還元インジェクタ又は前記ブローバイ還元ミキサーとして機能することを特徴とする請求項2に記載のエンジン装置。
【請求項4】
前記ブローバイガスを前記ブローバイ経路で流動させる外部駆動ポンプを備え、
前記外部駆動ポンプによって前記ブローバイガスを吸引及び/又は昇圧して前記燃料供給経路へと合流させることを特徴とする請求項3に記載のエンジン装置。
【請求項5】
前記ブローバイ還元インジェクタ又は前記ブローバイ還元ミキサーへと接続されて、前記ブローバイガスを前記ブローバイ還元インジェクタ又は前記ブローバイ還元ミキサーへ流通させるブローバイ経路を備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジン装置。
【請求項6】
前記燃料を前記エンジンへと供給する燃料供給経路と、
前記燃料供給経路を介して供給される前記燃料を前記燃焼室へと供給する主燃料供給装置と、
前記ブローバイガスを前記ブローバイ経路で流動させる外部駆動ポンプと、を備え、
前記ブローバイ還元インジェクタ又は前記ブローバイ還元ミキサーは、前記主燃料供給装置とは独立して設けられ、
前記外部駆動ポンプによって前記ブローバイガスを吸引及び/又は昇圧して前記ブローバイ還元インジェクタ又は前記ブローバイ還元ミキサーへと供給することを特徴とする請求項5に記載のエンジン装置。
【請求項7】
前記ブローバイ還元インジェクタは、前記燃焼室に直接的に前記ブローバイガスを噴射し、又は前記燃焼室へと連通される吸気ポートに前記ブローバイガスを噴射し、又は、前記燃焼室に接続される吸気マニホールドの終端に前記ブローバイガスを噴射することを特徴とする請求項6に記載のエンジン装置。
【請求項8】
前記ブローバイ還元インジェクタは、前記ブローバイガスを間欠噴射することを特徴とする請求項7に記載のエンジン装置。
【請求項9】
前記腐食性物質は、アンモニア又はメタノールであることを特徴とする請求項1に記載のエンジン装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腐食性物質を含む燃料によって稼動するエンジン装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エンジン装置には、アンモニアやメタノール等の腐食性物質を含む燃料によって稼動するものがある。また、エンジン装置では、燃焼室に供給された燃料ガスがブローバイガスとしてクランク室(クランクケース)に漏れ出すことがある。そこで、エンジン装置では、このようなブローバイガスを処理することが要求される。
【0003】
例えば、特許文献1は、過給機と該過給機で加圧された吸気ガスを冷却するインタークーラとが吸気通路上に設けられている内燃機関に用いられ、吸気通路内の吸気ガスを内燃機関のクランクケース内に流入させる空気導入通路と、内燃機関のクランクケース内のブローバイガスを吸気通路内に還流させるガス還流通路とを具備するブローバイガス還流装置を開示している。ガス還流通路は過給機の吸気上流側において吸気通路に連通することで、クランクケース内のブローバイガスを吸気通路に還流し、再び燃焼室内に流入させている。また、空気導入通路は過給機の吸気下流であってインタークーラの吸気上流において吸気通路に連通することで、過給機で圧縮された空気の一部をクランクケース内に供給し、クランクケース内を換気している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4383983号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
腐食性物質を含む燃料によって稼動するエンジン装置の場合、特許文献1のような従来技術では、アンモニア等の有毒性・腐食性のある燃料が、吸気通路の吸気方向上流側に流入されるため、吸気通路だけでなく、過給機、インタークーラ等の吸気系部品が汚染(腐蝕)され、また、吸気系部品の交換インターバル(製品寿命)の短期化が懸念される。これに対して、吸気系部品に耐腐食性材料を使用したり、耐食コーティングを実施したりする必要があるが、その場合、コストが増加して、商品力が低下するおそれがある。
【0006】
また、エンジン装置では、通常の燃料と共にブローバイガスを燃焼室に供給することで、ブローバイガスを燃料として再利用して燃費削減の効果が期待される。しかしながら、従来技術では、ブローバイガスの燃料成分が、燃焼室のバルブオーバーラップ時に吸気ポートから排気ポートへと吹き抜けて、燃焼室で燃焼されることなく排気側へと流出するおそれがある。この場合、ブローバイガスが排気ガスに混入することで、排気ガス成分が悪化すると共に、燃費削減の効果が低下してしまう。
【0007】
本発明は、ブローバイガスの燃焼室への還元に起因する吸気系部品の汚染を抑制して、吸気系部品に掛かるコストを抑制すると共に吸気系部品の製品寿命を長期化することができるエンジン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のエンジン装置は、腐食性物質を含む燃料によって稼動するエンジン装置であって、ブローバイガスを前記エンジンの燃焼室へと還元するブローバイ還元インジェクタ又はブローバイ還元ミキサーを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ブローバイガスの燃焼室への還元に起因する吸気系部品の汚染を抑制して、吸気系部品に掛かるコストを抑制すると共に吸気系部品の製品寿命を長期化することができるエンジン装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係るエンジン装置の例を示す概要図である。
本発明の実施形態に係るエンジン装置におけるエンジンの気筒の例を示す概要図である。
本発明の第1変形例に係るエンジン装置の例を示す概要図である。
本発明の第2変形例に係るエンジン装置の例を示す概要図である。
本発明の第3変形例に係るエンジン装置の例を示す概要図である。
本発明の第3変形例に係るエンジン装置におけるエンジンの気筒の例を示す概要図である。
本発明の第3変形例に係るエンジン装置におけるエンジンの気筒の例を示す概要図である。
本発明の第4変形例に係るエンジン装置の例を示す概要図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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