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公開番号2025057896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167727
出願日2023-09-28
発明の名称可変動弁装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F01L 13/00 20060101AFI20250402BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】複数のロッカーアームの連結状態と分離状態をスムーズに切り替える。
【解決手段】可変動弁装置(30)には、バルブリフト量が異なる複数のカム(32、33)が形成されたカムシャフト(31)と、複数のカムに当接してバルブを動かす複数のロッカーアーム(46a、46b)と、油圧で複数のロッカーアームを連結及び分離させる切替機構(55)と、切替機構に対する油圧を制御するオイルコントロールバルブ(71)と、が設けられている。切替機構が油圧によって進退する連結ピストン(61)及び分離ピストン(63)を有している。連結ピストンの前進によって複数のロッカーアームが連結され、分離ピストンの前進によって複数のロッカーアームが分離される。オイルコントロールバルブがカムシャフトの所定の回転位相で連結ピストンを前進させ、カムシャフトの所定の回転位相で分離ピストンを前進させる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダヘッドにおいてバルブリフト量を変更可能な可変動弁装置であって、
バルブリフト量が異なる複数のカムが形成されたカムシャフトと、
前記複数のカムに当接してバルブを動かす複数のロッカーアームと、
油圧で前記複数のロッカーアームを連結及び分離させる切替機構と、
前記切替機構に対する油圧を制御するオイルコントロールバルブと、を備え、
前記切替機構が油圧によって進退する連結ピストン及び分離ピストンを有し、
前記連結ピストンの前進によって前記複数のロッカーアームが連結され、
前記分離ピストンの前進によって前記複数のロッカーアームが分離され、
前記オイルコントロールバルブが前記カムシャフトの所定の回転位相で前記連結ピストンを前進させ、前記カムシャフトの所定の回転位相で前記分離ピストンを前進させることを特徴とする可変動弁装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記連結ピストンの前進及び前記分離ピストンの後退によって前記複数のロッカーアームが連結され、前記分離ピストンの前進及び前記連結ピストンの後退によって前記複数のロッカーアームが分離され、
前記オイルコントロールバルブから前記連結ピストンに第1の連結オイル通路及び第2の連結オイル通路が延び、前記オイルコントロールバルブから前記分離ピストンに第1の分離オイル通路及び第2の分離オイル通路が延び、
前記第1の連結オイル通路の一部が前記カムシャフトの所定の回転位相でオイルを通す連結オイル溝で形成され、前記第1の分離オイル通路の一部が前記カムシャフトの所定の回転位相でオイルを通す分離オイル溝で形成され、
前記第2の連結オイル通路が前記連結ピストンの前進途中で開放されて前記連結ピストンの後退途中で閉塞され、前記第2の分離オイル通路が前記分離ピストンの前進途中で開放されて前記分離ピストンの後退途中で閉塞され、
前記オイルコントロールバルブが前記連結ピストンにオイルを供給して前記分離ピストンからオイルを排出して、前記カムシャフトの所定の回転位相で前記連結ピストンを前進させると共に前記分離ピストンを後退させ、
前記オイルコントロールバルブが前記分離ピストンにオイルを供給して前記連結ピストンからオイルを排出して、前記カムシャフトの所定の回転位相で前記分離ピストンを前進させると共に前記連結ピストンを後退させることを特徴とする請求項1に記載の可変動弁装置。
【請求項3】
バルブリフトの終了タイミング又はバルブリフトが生じないゼロ区間に、前記オイルコントロールバルブから前記切替機構にオイルが供給され始めるように前記連結オイル溝及び前記分離オイル溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の可変動弁装置。
【請求項4】
前記連結ピストン及び前記分離ピストンが同一直線状に設置されており、前記第1の連結オイル通路及び前記第2の連結オイル通路が、前記第1の分離オイル通路及び前記第2の分離オイル通路と前記複数のロッカーアームを挟んで対称に形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の可変動弁装置。
【請求項5】
前記オイルコントロールバルブには、前記連結ピストンの制御用の連結ポートと、前記分離ピストンの制御用の分離ポートと、オイル供給路が連なる入力ポートと、ドレン通路が連なるドレンポートと、が設けられており、
前記入力ポートが前記連結ポート及び前記分離ポートのいずれか一方に連通され、前記ドレンポートが前記連結ポート及び前記分離ポートのいずれか他方に連通されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変動弁装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可変動弁装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、可変動弁装置として複数のロッカーアームを連結させてバルブ動作を切り替えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の可変動弁装置には、カムシャフトにはリフト量の異なる一対のカムが形成され、この一対のカムに対応して一対のロッカーアームが設けられている。一対のロッカーアームには切替機構が連結されており、切替機構に対して油圧が作用することで一対のロッカーアームの連結状態及び分離状態が切り替えられる。一対のロッカーアームの連結時と分離時でバルブをリフトさせるカムが切り替わってバルブリフト量が変更されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-264199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の可変動弁装置では、カムシャフトの回転位相に関係なく一対のロッカーアームが連結されている。カムシャフトの回転位相によってはバルブリフトによって一対のロッカーアームの連結が阻害される場合がある。また、バルブリフトを避けて一対のロッカーアームが連結されても、一対のロッカーアームがスムーズに分離できない恐れがある。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、複数のロッカーアームの連結状態と分離状態をスムーズに切り替えることができる可変動弁装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の可変動弁装置は、シリンダヘッドにおいてバルブリフト量を変更可能な可変動弁装置であって、バルブリフト量が異なる複数のカムが形成されたカムシャフトと、前記複数のカムに当接してバルブを動かす複数のロッカーアームと、油圧で前記複数のロッカーアームを連結及び分離させる切替機構と、前記切替機構に対する油圧を制御するオイルコントロールバルブと、を備え、前記切替機構が油圧によって進退する連結ピストン及び分離ピストンを有し、前記連結ピストンの前進によって前記複数のロッカーアームが連結され、前記分離ピストンの前進によって前記複数のロッカーアームが分離され、前記オイルコントロールバルブが前記カムシャフトの所定の回転位相で前記連結ピストンを前進させ、前記カムシャフトの所定の回転位相で前記分離ピストンを前進させることで上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の可変動弁装置によれば、オイルコントロールバルブから連結ピストンにオイルが供給されると、バルブリフトを避けたカムシャフトの所定の回転位相で連結ピストンが前進することで、バルブリフトによって複数のロッカーアームの連結が阻害されることがない。また、オイルコントロールバルブから分離ピストンにオイルが供給されると、バルブリフトを避けたカムシャフトの所定の回転位相で分離ピストンが前進することで、バルブリフトによって複数のロッカーアームの分離が阻害されることがない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例のエンジン及び車体フレームの右側面図である。
本実施例のシリンダヘッドカバーを取り外したエンジン上部の右側面図である。
本実施例の可変動弁装置の上面模式図である。
比較例1の可変動弁装置のカムの切替動作の一例である。
比較例2の可変動弁装置のカムの切替動作の一例である。
本実施例の可変動弁装置の模式図である。
本実施例の作動通路及びダイレクト通路の模式図である。
本実施例の可変動弁装置の連結動作の説明図である。
本実施例の可変動弁装置の分離動作の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様の可変動弁装置は、シリンダヘッドに設けられており、バルブリフト量を変更している。カムシャフトにはバルブリフト量が異なる複数のカムが形成され、複数のカムにはバルブを動かす複数のロッカーアームが当接している。複数のロッカーアームは切替機構によって油圧で連結及び分離され、切替機構に対する油圧がオイルコントロールバルブによって制御されている。切替機構には油圧によって進退する連結ピストン及び分離ピストンが設けられており、連結ピストンの前進によって複数のロッカーアームが連結され、分離ピストンの前進によって複数のロッカーアームが分離される。オイルコントロールバルブから連結ピストンにオイルが供給されると、バルブリフトを避けたカムシャフトの所定の回転位相で連結ピストンが前進することで、バルブリフトによって複数のロッカーアームの連結が阻害されることがない。また、オイルコントロールバルブから分離ピストンにオイルが供給されると、バルブリフトを避けたカムシャフトの所定の回転位相で分離ピストンが前進することで、バルブリフトによって複数のロッカーアームの分離が阻害されることがない。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本実施例の鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例のエンジン及び車体フレームの右側面図である。図2は本実施例のシリンダヘッドカバーを取り外したエンジン上部の右側面図である。図3は本実施例の可変動弁装置の上面模式図である。また、以下の図では、矢印Frは車両前方、矢印Reは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
(【0011】以降は省略されています)

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