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公開番号
2025080922
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2023194307
出願日
2023-11-15
発明の名称
船舶推進機
出願人
スズキ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B63H
21/38 20060101AFI20250520BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約
【課題】2機のモータおよび2機のインバータの冷却効率を高め、2機のモータおよび2機のインバータのそれぞれの発熱量に応じて2機のモータおよび2機のインバータを冷却する冷却能力を容易に最適化する。
【解決手段】船外機は、第1のモータ11、第2のモータ21、第1のインバータ31、第2のインバータ35、およびこれらを冷却する冷却機構を備え、冷却機構は、第1のモータ11を冷却する第1のモータウォータジャケット81、第2のモータ21を冷却する第2のモータウォータジャケット86、第1のインバータ31を冷却する第1のインバータウォータジャケット91、および第2のインバータ35を冷却する第2のインバータウォータジャケット96を備え、互いに連結された2つのモータウォータジャケット81、86と、互いに連結された2つのインバータウォータジャケット91、96とは冷却水供給路65に並列に接続されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のモータと、第2のモータと、前記第1のモータの駆動制御を行う駆動電流を生成する第1のインバータと、前記第2のモータの駆動制御を行う駆動電流を生成する第2のインバータと、プロペラと、前記第1のモータおよび前記第2のモータのそれぞれの動力を前記プロペラへ伝達する動力伝達機構と、前記第1のモータ、前記第2のモータ、前記第1のインバータおよび前記第2のインバータを冷却する冷却機構とを備えた船舶推進機であって、
前記冷却機構は、
前記第1のモータに設けられ、内部に冷却水を流通させることにより前記第1のモータを冷却する第1のモータウォータジャケットと、
前記第2のモータに設けられ、内部に冷却水を流通させることにより前記第2のモータを冷却する第2のモータウォータジャケットと、
前記第1のインバータに設けられ、内部に冷却水を流通させることにより前記第1のインバータを冷却する第1のインバータウォータジャケットと、
前記第2のインバータに設けられ、内部に冷却水を流通させることにより前記第2のインバータを冷却する第2のインバータウォータジャケットと、
前記第1のモータウォータジャケットおよび前記第1のインバータウォータジャケットに向けて冷却水を流通させる第1の冷却水路と、
前記第1の冷却水路に前記第1のモータウォータジャケットおよび前記第1のインバータウォータジャケットを並列に接続し、前記第1の冷却水路内を流通する冷却水を前記第1のモータウォータジャケットおよび前記第1のインバータウォータジャケットに分配供給する分岐路と、
前記第1のモータウォータジャケットの下流側に前記第2のモータウォータジャケットを接続し、前記第1のモータウォータジャケット内を流通した後の冷却水を前記第2のモータウォータジャケットへ送る第1の連結路と、
前記第1のインバータウォータジャケットの下流側に前記第2のインバータウォータジャケットを接続し、前記第1のインバータウォータジャケット内を流通した後の冷却水を前記第2のインバータウォータジャケットへ送る第2の連結路とを備えていることを特徴とする船舶推進機。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
当該船舶推進機の上下方向をX方向とし、X方向と直交する方向をY方向としたとき、前記第1のモータはその回転軸の伸長方向がX方向となるように配置され、前記第2のモータはその回転軸の伸長方向がX方向となるように前記第1のモータのX方向一側に配置され、前記第1のインバータは前記第1のモータのY方向一側に配置され、前記第2のインバータは前記第2のモータのY方向一側かつ前記第1のインバータのX方向一側に配置され、
前記第1のモータウォータジャケットは、前記分岐路を介して供給される冷却水を当該第1のモータウォータジャケット内に流入させる流入口と、当該第1のモータウォータジャケット内を流通した冷却水を当該第1のモータウォータジャケット外に流出させる流出口とを有し、
前記第2のモータウォータジャケットは、前記第1のモータウォータジャケットの流出口から流出し、前記第1の連結路を介して送られる冷却水を当該第2のモータウォータジャケット内に流入させる流入口と、当該第2のモータウォータジャケット内を流通した冷却水を当該第2のモータウォータジャケット外に流出させる流出口とを有し、
前記第1のインバータウォータジャケットは、前記分岐路を介して供給される冷却水を当該第1のインバータウォータジャケット内に流入させる流入口と、当該第1のインバータウォータジャケット内を流通した冷却水を当該第1のインバータウォータジャケット外に流出させる流出口とを有し、
前記第2のインバータウォータジャケットは、前記第1のインバータウォータジャケットの流出口から流出し、前記第2の連結路を介して送られる冷却水を当該第2のインバータウォータジャケット内に流入させる流入口と、当該第2のインバータウォータジャケット内を流通した冷却水を当該第2のインバータウォータジャケット外に流出させる流出口とを有し、
前記第1のモータウォータジャケットの流入口、前記第2のモータウォータジャケットの流入口、前記第1のインバータウォータジャケットの流入口および前記第2のインバータウォータジャケットの流入口はそれぞれ、前記第1のモータ、前記第2のモータ、前記第1のインバータおよび前記第2のインバータのそれぞれのX方向他側の部分に配置され、
前記第1のモータウォータジャケットの流出口、前記第2のモータウォータジャケットの流出口、前記第1のインバータウォータジャケットの流出口および前記第2のインバータウォータジャケットの流出口はそれぞれ、前記第1のモータ、前記第2のモータ、前記第1のインバータおよび前記第2のインバータのそれぞれのX方向一側の部分に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の船舶推進機。
【請求項3】
前記第1のモータウォータジャケットは前記第1のモータの外周側に前記第1のモータを包囲するように設けられ、
前記第1のモータおよび前記第1のモータウォータジャケットをX方向一側から見たとき、前記第1のモータウォータジャケットの流出口は、前記第1のモータの回転中心を挟んで前記第1のモータウォータジャケットの流入口の略反対側に配置され、
前記第2のモータウォータジャケットは前記第2のモータの外周側に前記第2のモータを包囲するように設けられ、
前記第2のモータおよび前記第2のモータウォータジャケットをX方向一側から見たとき、前記第2のモータウォータジャケットの流出口は、前記第2のモータの回転中心を挟んで前記第2のモータウォータジャケットの流入口の略反対側に配置され、
前記第1のモータおよび前記第2のモータはそれぞれ、前記第1のモータウォータジャケットの流出口と前記第2のモータウォータジャケットの流入口とがX方向において互いに対向するように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の船舶推進機。
【請求項4】
X方向およびY方向と直交する方向をZ方向とすると、
前記第1のインバータウォータジャケットの流入口は前記第1のインバータのZ方向一側部分に配置され、前記第1のインバータウォータジャケットの流出口は前記第1のインバータのZ方向他側部分に配置され、
前記第2のインバータウォータジャケットの流入口は前記第2のインバータのZ方向他側部分に配置され、前記第2のインバータウォータジャケットの流出口は前記第2のインバータのZ方向一側部分に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の船舶推進機。
【請求項5】
前記冷却機構は、
前記第2のモータウォータジャケット内および前記第2のインバータウォータジャケット内からそれぞれ流出した後の冷却水を流通させる第2の冷却水路と、
前記第2のモータウォータジャケットの流出口、前記第2のインバータウォータジャケットの流出口および前記第2の冷却水路に接続され、前記第2のモータウォータジャケットの流出口から流出した冷却水と前記第2のインバータウォータジャケットの流出口から流出した冷却水とを合流させて前記第2の冷却水路内に流入させる合流路と、
前記合流路において合流した後の冷却水の流量を制御するバルブとを備えていることを特徴とする請求項2に記載の船舶推進機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶を推進させる動力源としてモータ(電動機)を用いた船舶推進機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2022-34677号公報(特許文献1)には、電動式の船舶推進機が記載されている。電動式の船舶推進機において、船舶を推進させる動力源としてのモータには交流モータが用いられることが多い。交流モータが用いられた場合には、交流モータを駆動するために、バッテリからの直流電流を交流電流に変換するインバータが用いられる。
【0003】
モータおよびインバータは動作中に発熱する。電動式の船舶推進機には、モータおよびインバータを冷却するための機構が設けられている。例えば、特開2022-34677号公報に記載された船舶推進機には、冷却水を流通させる冷却水通路が設けられ、インバータおよびモータのそれぞれにはウォータジャケットが設けられ、ポンプ、インバータのウォータジャケット、およびモータのウォータジャケットが冷却水通路に直列に接続され、冷却水通路の一部には、冷却水通路を流通する冷却水を冷却するヒートシングが取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-34677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、船舶推進機に2機のモータを設け、2機のモータからそれぞれ出力される動力を合わせた力によりプロペラを回転させて船舶の推進力を生成するようにすれば、船舶推進機の出力を増大させることができる。さらに、2機のモータの動力を合わせた力によりプロペラを回転させる方式と、1機のモータの動力によりプロペラを回転させる方式とを切り替える動力切替装置を船舶推進機に設けることで、例えば船舶推進機の出力の大幅な増減、あるいは電費の調整等が行い易くなり、船舶推進機の性能を高めることができる。
【0006】
船舶推進機に2機のモータを設ける場合には、2機のモータをそれぞれ駆動するために2機のインバータを船舶推進機に設ける必要があり、また、2機のモータおよび2機のインバータをそれぞれ冷却する機構を船舶推進機に設ける必要がある。
【0007】
2機のモータおよび2機のインバータをそれぞれ冷却する機構の構成として、特開2022-34677号公報に記載された船舶推進機に設けられた冷却機構の構成を応用し、2機のモータおよび2機のインバータのそれぞれにウォータジャケットを設け、合計4つのウォータジャケットを冷却水通路に直列接続する構成が考えられる。
【0008】
しかしながら、4つのウォータジャケットを冷却水通路に直列接続した場合、冷却水が4つのウォータジャケット内を順次流通することとなる。その場合、冷却水の流路が長くなり、圧力損失が大きくなり、冷却効率が低下するおそれがある。
【0009】
また、モータのウォータジャケットとインバータのウォータジャケットとが冷却水通路に直列接続されている場合には、モータおよびインバータのそれぞれの発熱量に応じて、モータのウォータジャケット内を流通する冷却水の流量、およびインバータのウォータジャケット内を流通する冷却水の流量をそれぞれ個別に設定することが難しい。そのため、モータを冷却する冷却能力およびインバータを冷却する冷却能力を個別に最適化することが困難である。
【0010】
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、2機のモータおよび2機のインバータを有する場合に、2機のモータおよび2機のインバータの冷却効率を高めることができ、また、2機のモータおよび2機のインバータのそれぞれの発熱量に応じて2機のモータおよび2機のインバータのそれぞれを冷却する冷却能力を容易に最適化することができる船舶推進機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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