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公開番号2025064173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173716
出願日2023-10-05
発明の名称車両用制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250410BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の減速時により多くの回生エネルギーを効率的に得ることができる車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】車両用制御装置は、車両の傾斜角度を検出する傾斜角度センサと、傾斜角度に基づく前輪および後輪の荷重配分と、車両の加速度とに応じて、電動機から前輪および後輪に供給される駆動力の駆動力配分を決定する制御部と、を備える。制御部は、車両が登坂路を走行していることが傾斜角度から判断され(ステップS2でYES)、かつ、ドライバの減速要求が所定値未満の場合(ステップS6でNO)、電動機の回生動作による駆動力が前輪よりも後輪に多く供給されるように、駆動力配分を決定する(ステップS9)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
力行動作による正の値の駆動力または回生動作による負の値の駆動力を前輪および後輪に供給する電動機を備える車両に搭載される車両用制御装置において、
車両の傾斜角度を検出する傾斜角度センサと、
前記傾斜角度に基づく前記前輪および前記後輪の荷重配分と、前記車両の加速度とに応じて、前記電動機から前記前輪および前記後輪に供給される駆動力の駆動力配分を決定する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記車両が登坂路を走行していることが前記傾斜角度から判断され、かつ、ドライバの減速要求が所定値未満の場合、前記電動機の回生動作による駆動力が前記前輪よりも前記後輪に多く供給されるように、前記駆動力配分を決定することを特徴とする車両用制御装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記ドライバの減速要求が前記所定値以上の場合、前記電動機の回生動作による駆動力が前記後輪よりも前記前輪に多く供給されるように、前記駆動力配分を決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車両が停止している場合、再発進時の前記駆動力配分を、前記傾斜角度に基づく前記前輪および前記後輪の荷重配分に応じて決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用制御装置。
【請求項4】
前記前輪および前記後輪のサスペンションの伸縮量を検出するサスペンションストロークセンサを備え、
前記制御部は、前記前輪または前記後輪の一方の前記サスペンションの伸び側への前記伸縮量が所定伸縮量より大きい場合、前記前輪または前記後輪のうち前記伸縮量の大きい方の駆動力が減少するように、前記駆動力配分を決定することを特徴とする請求項3に記載の車両用制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用制御装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、全ての車輪に駆動及び回生制動可能な駆動用モータを装着し、走行状態に応じて、車輪の内の複数の車輪を駆動輪あるいは回生制動輪として選択するとともに、平坦路及び登坂路走行時には後輪又は後輪群を駆動輪として選択し、降坂時には前輪又は前輪群を駆動輪として選択する電気自動車の駆動装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3720316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、車両の減速時に車輪に作用させる回生力を十分に高めることができず、回生エネルギーを効率的に得ることができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、車両の減速時により多くの回生エネルギーを効率的に得ることができる車両用制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、力行動作による正の値の駆動力または回生動作による負の値の駆動力を前輪および後輪に供給する電動機を備える車両に搭載される車両用制御装置において、車両の傾斜角度を検出する傾斜角度センサと、前記傾斜角度に基づく前記前輪および前記後輪の荷重配分と、前記車両の加速度とに応じて、前記電動機から前記前輪および前記後輪に供給される駆動力の駆動力配分を決定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記車両が登坂路を走行していることが前記傾斜角度から判断され、かつ、ドライバの減速要求が所定値未満の場合、前記電動機の回生動作による駆動力が前記前輪よりも前記後輪に多く供給されるように、前記駆動力配分を決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このように上記の本発明によれば、車両の減速時により多くの回生エネルギーを効率的に得ることができる車両用制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の一実施例に係る車両用制御装置を備える車両の構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の一実施例に係る車両用制御装置の駆動力配分決定動作における、車両が後傾している場合の処理を説明するフローチャートである。
図3は、本発明の一実施例に係る車両用制御装置の駆動力配分決定動作における、車両が前傾している場合の処理を説明するフローチャートである。
図4は、本発明の一実施例に係る車両用制御装置の駆動力配分決定動作における、車両が後傾および前傾をしていない場合の処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態に係る車両用制御装置は、力行動作による正の値の駆動力または回生動作による負の値の駆動力を前輪および後輪に供給する電動機を備える車両に搭載される車両用制御装置において、車両の傾斜角度を検出する傾斜角度センサと、傾斜角度に基づく前輪および後輪の荷重配分と、車両の加速度とに応じて、電動機から前輪および後輪に供給される駆動力の駆動力配分を決定する制御部と、を備え、制御部は、車両が登坂路を走行していることが傾斜角度から判断され、かつ、ドライバの減速要求が所定値未満の場合、電動機の回生動作による駆動力が前輪よりも後輪に多く供給されるように、駆動力配分を決定することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両用制御装置は、車両の減速時により多くの回生エネルギーを効率的に得ることができる。
【実施例】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係る車両用制御装置を搭載した車両について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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