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公開番号2025067515
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177560
出願日2023-10-13
発明の名称排気装置
出願人カワサキモータース株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F01N 3/28 20060101AFI20250417BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】触媒の担持量の増加を抑制しつつ、浄化性能を向上させることができる排気装置を提供する。
【解決手段】本開示の排気装置EDは、排気通路EP中に排ガスGを膨張させる膨張空間SPを形成する排気チャンバ32と、排気チャンバ32に接続されて下流端が膨張空間SPに開口するチャンバ入口管30と、排気通路EPにおける膨張空間SPよりも上流側に配置された第1触媒40と、チャンバ入口管30に配置されて膨張空間SPに臨む第2触媒42とを備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの排ガスが流れる排気通路を構成し、前記排ガスを浄化して外部に排出する排気装置であって、
前記排気通路中に前記排ガスを膨張させる膨張空間を形成するケース体と、
前記ケース体に接続されて、一方端が膨張空間外に開放されて他方端が前記膨張空間に開口する連通管と、
前記排気通路における前記膨張空間よりも上流側に配置された第1触媒と、
前記連通管に配置されて前記膨張空間に臨む第2触媒と、を備えた排気装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
請求項1に記載の排気装置において、前記第2触媒は、前記連通管の一方端の端部に設けられ、
前記連通管に隣接する膨張空間は、排気の流れ方向に垂直な径が、前記連通管の前記一方端の端部の直径よりも大きい排気装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の排気装置において、前記第2触媒が前記第1触媒よりも浄化性能が低く設定されている排気装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の排気装置において、さらに、前記ケース体の内部に配置されて、前記膨張空間を複数の膨張室に区画する仕切り壁を備え、
前記連通管の軸心が、前記仕切り壁に対して傾斜している排気装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の排気装置において、さらに、前記ケース体の内部に配置されて、前記膨張空間を複数の膨張室に区画する仕切り壁を備え、
隣接する膨張室を連通する連通孔が前記仕切り壁に形成され、
前記連通管が、前記仕切り壁における前記連通孔から離間した部位に向かって開口している排気装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載の排気装置において、前記連通管は、下流端が前記膨張空間に開口する入口管であり、
前記入口管の下流端に、前記第2触媒が配置され、
前記第2触媒が、前記第1触媒よりも小径であり、
前記第1触媒と前記第2触媒との間に、管路が縮径する縮径部分が形成されている排気装置。
【請求項7】
請求項1または2に記載の排気装置において、前記ケース体が、複数の分割体を接合して構成される分割構造であり、
前記第2触媒が配置される管が、前記分割体の接合部に嵌め込まれている排気装置。
【請求項8】
請求項1または2に記載の排気装置において、さらに、
前記排気通路における前記第1触媒よりも上流側に配置されて、前記排気通路を流れる前記排ガスの状態を検知する第1排ガスセンサと、
前記排気通路における前記第1触媒の下流側で、前記第2触媒よりも上流側に配置されて、前記排気通路を流れる前記排ガスの状態を検知する第2排ガスセンサと、を備えた排気装置。
【請求項9】
請求項1または2に記載の排気装置を備えた乗物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジンの排ガスが流れる排気通路の一部を構成し、ガスを浄化して外部に排出する排気装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンの排気装置において、排ガスを浄化する触媒が、排ガスの流れ方向に離間して2つ設けたものがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-046463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
触媒の担持量を増やせば、浄化性能の強化を図ることができる。しかしながら、触媒は、一般に、触媒の担持量の増加はコスト増につながる。
【0005】
本出願の開示は、触媒の担持量の増加を抑制しつつ、浄化性能を向上させることができる排気装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の排気装置は、エンジンの排ガスが流れる排気通路を構成し、前記排ガスを浄化して外部に排出する排気装置であって、前記排気通路中に前記排ガスを膨張させる膨張空間を形成するケース体と、前記ケース体に接続されて一方端が膨張空間外に開放され他方端が前記膨張空間に開口する連通管と、前記排気通路における前記膨張空間よりも上流側に配置された第1触媒と、前記連通管に配置されて前記膨張空間に臨む第2触媒とを備えている。
【発明の効果】
【0007】
本開示の排気装置によれば、排気の脈動に応じて、膨張空間で拡散された排ガスが第2触媒に出入りする。このように、脈動に起因して排ガスと第2触媒との接触回数を増やすことができる。つまり、膨張空間で拡散した後の排ガスが逆流して第2触媒に導かれる。このように拡散後の排ガスが第2触媒に戻ることで、第2触媒に未接触の排ガスを新たに第2触媒に接触させやすくできる。このようにして第2触媒に接触する排ガス量を増やすことができる。これにより、触媒の担持量が少なくても、浄化性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第1実施形態に係る排気装置を備えた乗物の一種である自動二輪車を示す側面図である。
同排気装置を示す側面図である。
同排気装置の排気チャンバの内部を示す平面図である。
同排気装置の浄化機能を説明する平面図である。
同排気装置の浄化機能を説明する別の平面図である。
同排気装置の浄化機能を説明するさらに別の平面図である。
本開示の第2実施形態に係る排気装置の排気チャンバの内部を示す平面図である。
本開示の第3実施形態に係る排気装置の排気チャンバの内部を示す水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、「前方」および「後方」とは、乗物の進行方向から見た「前方」および「後方」をいう。つまり、前後方向は乗物の長手方向に一致する。「左」および「右」とは、乗物に乗った状態の運転者から見た「左」および「右」をいう。つまり、「左右方向」は乗物の幅方向と一致する。
【0010】
図1は、本開示の第1実施形態に係る排気装置を備えた鞍乗型乗物の一種である自動二輪車を示す側面図である。本開示の排気装置は、自動二輪車以外の乗物、例えば、三輪車、四輪バギー、ユーティリティビークル、小型滑走艇等にも適用可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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