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公開番号2025070732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181246
出願日2023-10-20
発明の名称内燃機関の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F01P 3/08 20060101AFI20250424BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】エマルジョンを生じたオイルがピストンの空洞を閉塞することを抑制する。
【解決手段】内燃機関10は、空洞24にオイルを流すために流入孔25に向かってオイルを噴射する第1オイルジェット56と、空洞24にはオイルが流れないように裏面23にオイルを噴射する第2オイルジェット58と、を備える。内燃機関10の制御装置100は、ピストン22の温度が、ピストン22が冷却を必要とする程度に過熱したか否かを判定するための閾値である規定温度以上であるか否かを判定する。制御装置100は、ピストン22の温度が規定温度以上の場合には、第1オイルジェット56を用いてピストン22を冷却する。制御装置100は、ピストン22の温度が規定温度未満の場合には、第1オイルジェット56からのオイルの噴射を制限し、かつ、第2オイルジェットを用いてオイルの暖機をする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ピストンの内部を延びる空洞にオイルを流すために、前記空洞に連続し、かつ、前記ピストンの裏面に開口する孔に向かって前記オイルを噴射するように構成された第1オイルジェットと、
前記ピストンの前記裏面のうち前記孔とは異なる部位に前記オイルを噴射するように構成された第2オイルジェットと、を備える内燃機関の制御装置であって、
処理回路を備え、前記処理回路は、
前記ピストンの温度を取得し、
取得した前記ピストンの温度が規定温度以上であるか否かを判定し、
取得した前記ピストンの温度が前記規定温度以上の場合には、前記第1オイルジェットから前記オイルを噴射する第1処理を実行し、
取得した前記ピストンの温度が前記規定温度未満の場合には、前記第1オイルジェットからの前記オイルの噴射を制限し、かつ、前記第2オイルジェットから前記オイルを噴射する第2処理を実行するように構成されている、
内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記処理回路は、前記オイルの温度を取得するように構成され、
前記第2処理において前記第2オイルジェットから前記オイルを噴射することは、前記ピストンの温度が前記オイルの温度以上である場合に実行される、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項3】
前記処理回路は、前記オイル中の水分率を取得するように構成され、
前記第2処理において前記第2オイルジェットから前記オイルを噴射することは、前記オイル中の水分率が水分率閾値以上である場合に実行される、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項4】
前記処理回路は、前記オイル中の水分率を取得するように構成され、
前記第2処理における前記第2オイルジェットからの前記オイルの噴射量は、前記オイル中の水分率が低い場合に高い場合よりも制限される、
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項5】
前記処理回路は、取得した前記ピストンの温度が前記規定温度未満の場合には、前記第2処理中において、前記第1オイルジェットからの前記オイルの噴射を停止した状態を維持するように構成されている、
請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は内燃機関の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、第1オイルジェットと第2オイルジェットとを備える内燃機関の制御装置を開示している。第1オイルジェットは、ピストンの内部を延びる空洞にオイルを流すために、空洞に連続し、かつ、ピストンの裏面に開口する孔に向かってオイルを噴射する。第2オイルジェットは、ピストンの裏面のうち孔とは異なる部位にオイルを噴射する。上記制御装置は、第1オイルジェットと第2オイルジェットとを併用することにより、ピストンの温度を適切に保つことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-218912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、オイル中の水分量が多いと、オイルが乳化してエマルジョンが生じる可能性が高い。係る場合、エマルジョンが上記空洞を閉塞するおそれがある。そのため、第1オイルジェットを用いた冷却を実現することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
本開示の一態様によれば、ピストンの内部を延びる空洞にオイルを流すために、前記空洞に連続し、かつ、前記ピストンの裏面に開口する孔に向かって前記オイルを噴射するように構成された第1オイルジェットと、前記ピストンの前記裏面のうち前記孔とは異なる部位に前記オイルを噴射するように構成された第2オイルジェットと、を備える内燃機関の制御装置であって、処理回路を備え、前記処理回路は、前記ピストンの温度を取得し、取得した前記ピストンの温度が規定温度以上であるか否かを判定し、取得した前記ピストンの温度が前記規定温度以上の場合には、前記第1オイルジェットから前記オイルを噴射する第1処理を実行し、取得した前記ピストンの温度が前記規定温度未満の場合には、前記第1オイルジェットからの前記オイルの噴射を制限し、かつ、前記第2オイルジェットから前記オイルを噴射する第2処理を実行するように構成されている、内燃機関の制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0006】
ピストンの温度が規定温度未満の間に、エマルジョンを生じたオイルが空洞を閉塞することを抑制すると同時にオイルの暖気をすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、内燃機関の制御装置と内燃機関との関係を示す模式図である。
図2は、図1の制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。
図3は、図2に記載の第1処理を説明するフローチャートである。
図4は、図2に記載の第2処理を説明するフローチャートである。
図5は、作用を説明するためのタイミングチャートである。
図6は、変更例に係る第2処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、内燃機関の制御装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
<内燃機関10の制御装置100と内燃機関10の概略>
図1に示す内燃機関10は、複数の気筒21を有している。図1では、複数の気筒21のうち、1つのみを図示している。各気筒21内ではピストン22が往復動するようになっている。これら各ピストン22は、コネクティングロッドを介してクランク軸に連結されている。気筒21内におけるピストン22よりも上方域は燃焼室28になっている。
【0009】
ピストン22の内部を空洞24が延びている。当該空洞24は、所謂クーリングチャンネルである。空洞24は、ピストン22を冷却するためのトーラス状をしたオイルの流路である。流入孔25が、空洞24に連続し、かつ、ピストン22の裏面23に開口する。流出孔26が、空洞24に連続し、かつ、ピストン22の裏面23に開口する。後述の第1オイルジェット56から噴射されたオイルが、流入孔25を通じて空洞24に流入する。空洞24を流れたオイルは、流出孔26を通じてピストン22から流出する。
【0010】
各燃焼室28では、吸気通路30を介して導入された吸入空気と燃料噴射弁29から噴射された燃料とを含む混合気が燃焼される。燃料は、例えば、水素、ガソリン、軽油である。こうした混合気の燃焼によって各燃焼室28で生じた排気は、排気通路40に排出される。
(【0011】以降は省略されています)

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