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公開番号2025079386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023191979
出願日2023-11-10
発明の名称リザーブタンクの流入部の構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類F01P 11/00 20060101AFI20250515BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】冷却液に空気が混入してしまうことを抑制できるリザーブタンクの流入部の構造を提供する。
【解決手段】冷却液循環回路に設けられるリザーブタンク5の流入部52の構造であって、流入部52における、リザーブタンク本体51に近い側を一端側、リザーブタンク本体51から遠い側を他端側とした場合、流入部52における他端側の流路面積に比べて一端側の流路面積を大きくする。流入部52の内部の流路形状は、他端側から一端側に向かうに従って流路面積が次第に大きくなっていくテーパ形状となっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
冷却液循環回路に設けられるリザーブタンクの流入部の構造であって、
前記流入部での冷却液の流れ方向におけるリザーブタンク本体に近い側を一端側、前記リザーブタンク本体から遠い側を他端側とした場合、前記流入部における前記他端側の流路面積に比べて前記一端側の流路面積が大きくなっていることを特徴とするリザーブタンクの流入部の構造。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1記載のリザーブタンクの流入部の構造において、
前記流入部の内部の流路形状は、前記他端側から前記一端側に向かうに従って流路面積が次第に大きくなっていく所定角度を有するテーパ形状であることを特徴とするリザーブタンクの流入部の構造。
【請求項3】
請求項1または2記載のリザーブタンクの流入部の構造において、
前記流入部の内部には、当該流入部の内部を流れる冷却液の流路を複数に分割するガイドベーンが設けられていることを特徴とするリザーブタンクの流入部の構造。
【請求項4】
請求項1または2記載のリザーブタンクの流入部の構造において、
前記流入部の内部には、当該流入部の内部を流れる冷却液に圧力損失を付加する圧力損失部材が設けられていることを特徴とするリザーブタンクの流入部の構造。
【請求項5】
請求項1または2記載のリザーブタンクの流入部の構造において、
前記流入部における一端側はリザーブタンク本体の側壁に対して交差する方向に開放されており、前記流入部における他端側はリザーブタンク本体の側壁の延長方向に沿う方向に開放されていることを特徴とするリザーブタンクの流入部の構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却液循環回路に備えられるリザーブタンクの流入部の構造に係る。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、車両には、発熱を伴うデバイス(発熱部品)を冷却するための冷却液循環回路が設けられ、この冷却液循環回路を循環する冷却液によってデバイスの冷却が行われている。また、この冷却液循環回路にはリザーブタンクが備えられている。リザーブタンクは、冷却液循環回路に冷却液を補充するために利用され、また、冷却液の熱膨張による容積変化を吸収する機能を有している。
【0003】
リザーブタンク内の冷却液中に空気が混入すると、該空気が冷却液循環回路に流れ出てしまう可能性があり、デバイスの冷却効率の悪化を招いてしまうことになる。
【0004】
この点に鑑みられたものとして特許文献2や特許文献3が提案されている。特許文献2には、リザーブタンク内で冷却液を旋回させる構造を採用し、これによって、冷却液に混入した空気を遠心力によって分離することが開示されている。また、特許文献3は、リザーブタンク内に、下部に孔を有する仕切板を設け、冷却液が仕切板間に滞留する間に、冷却液に混入している空気を分離するものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-53938号公報
特開2021-169815号公報
特開2022-149429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これら特許文献は何れも冷却液に混入している空気を分離するといったものである。
【0007】
本発明の発明者は、冷却液に混入している空気を分離することよりも、そもそも冷却液に空気を混入させないようにすることが、冷却効率の悪化を抑制するためには有効であるといったことに関し考察を行った。
【0008】
図6は、リザーブタンクa内の冷却液bに空気(気泡)cが混入する状況を説明するためのリザーブタンクa周辺の断面図である。リザーブタンクaの側壁dの下部には直管で成る流入部eが設けられており、リザーブタンクaの底板fには流出部gが設けられている。図示しない冷却液循環回路から流入部eを経てリザーブタンクa内に流入した冷却液bは、リザーブタンクaの側壁(流入部eが設けられている側壁dに対向する側壁)hに衝突する等して流線が上向きとなり、冷却液bの液面を変動させる(波打たせる)ことになる。この液面の変動は、リザーブタンクa内に流入する冷却液bの流速が高いほど大きくなる。このように冷却液bの液面が変動することにより、リザーブタンクa内の上層部分に存在する空気iが冷却液bに巻き込まれることになって、該冷却液bに空気cが混入してしまうことになる。そして、この空気cが流出部gから冷却液循環回路に流れ出て該冷却液循環回路を循環する状況になると冷却効率の悪化を招いてしまうことになる。このため、冷却効率の悪化を抑制するためには、リザーブタンクa内において冷却液bに空気cを混入させないようにすることが有効である。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷却液に空気が混入してしまうことを抑制できるリザーブタンクの流入部の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、冷却液循環回路に設けられるリザーブタンクの流入部の構造を前提とする。そして、このリザーブタンクの流入部の構造は、前記流入部での冷却液の流れ方向におけるリザーブタンク本体に近い側を一端側、前記リザーブタンク本体から遠い側を他端側とした場合、前記流入部における前記他端側の流路面積に比べて前記一端側の流路面積が大きくなっていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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