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公開番号2025062328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171313
出願日2023-10-02
発明の名称鞍乗り型車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類F01N 13/00 20100101AFI20250407BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】触媒と排気ガスセンサを含む排気系をクランクケースに近付けて配置しやすくし、車両の大型化を抑制すること。
【解決手段】鞍乗り型車両の排気系部品(50)は、触媒(52)を有する排気通路(51,53)と、前記触媒(52)の下流に設けられる消音器(54)とを備え、前記排気通路(51,53)は、車体後上方に向けて延出する後上方延出通路(51b)を有し、前記後上方延出通路(51b)には、前記触媒(52)が車体後上方に向けて傾斜した姿勢で支持されると共に、前記触媒(52)よりも上流側、且つ車体前方に、車体前方に向けた水平寄りの姿勢で当該後上方延出通路(51b)を貫通する排気ガスセンサ(81)が設けられ、前記触媒(52)の少なくとも一部と前記排気ガスセンサ(81)は、前記クランクケース(23)のうちクランク軸(23s)を少なくとも収容するクランクケース本体(23a)下方に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
クランクケース(23)とシリンダー部(24)を有するエンジン(12)と、前記エンジン(12)に接続される排気系部品(50)とを備える鞍乗り型車両において、
前記排気系部品(50)は、触媒(52)を有する排気通路(51,53)と、前記触媒(52)の下流に設けられる消音器(54)とを備え、
前記排気通路(51,53)は、車体後上方に向けて延出する後上方延出通路(51b)を有し、
前記後上方延出通路(51b)には、前記触媒(52)が車体後上方に向けて傾斜した姿勢で支持されると共に、前記触媒(52)よりも上流側、且つ車体前方に、車体前方に向けた水平寄りの姿勢で当該後上方延出通路(51b)を貫通する排気ガスセンサ(81)が設けられ、
前記触媒(52)の少なくとも一部と前記排気ガスセンサ(81)は、前記クランクケース(23)のうちクランク軸(23s)を少なくとも収容するクランクケース本体(23a)下方に位置する
鞍乗り型車両。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記後上方延出通路(51b)は、前記触媒(52)及び前記排気ガスセンサ(81)よりも車体前方に位置する起立部を基点にして車体後上方に向けて延出し、
前記起立部は、前記クランクケース本体(23a)の下方に位置する
請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記排気ガスセンサ(81)から延びるセンサケーブル(82)は、車体側面視で、前記クランクケース(23)のシリンダー側端部と、前記シリンダー部(24)のクランクケース反対側端部との間を通るように配置される
請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
前記クランクケース(23)には、エンジン(12)冷却用の配管(31,32)が接続される配管接続部(23b)が設けられ、
前記配管(31,32)は、車体側面視で、前記シリンダー部(24)と前記排気ガスセンサ(81)との間に延出する第一配管(31)を有し、
前記センサケーブル(82)は、前記第一配管(31)の下方を通って前記第一配管(31)と前記シリンダー部(24)との間に延出する
請求項3に記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
前記シリンダー部(24)には、車体前後方向に延びるハーネス(100)と、前記センサケーブル(82)とがそれぞれ固定されるステー(101)が設けられ、
前記ステー(101)における前記センサケーブル(82)の固定位置は、前記ステー(101)における前記ハーネス(100)の固定位置よりも車幅方向外側である
請求項3又は4に記載の鞍乗り型車両。
【請求項6】
前記排気系部品(50)を車体外側から覆う覆い部材(61)を有し、
前記覆い部材(61)は、前記第一配管(31)の下方で、前記排気ガスセンサ(81)及び前記配管接続部(23b)よりも車体前方に延出し、
前記センサケーブル(82)は、前記第一配管(31)の下方、且つ、前記排気ガスセンサ(81)及び前記配管接続部(23b)よりも車体前方で前記覆い部材(61)に固定され、この固定された位置から、前記第一配管(31)の車幅方向内側を車体上方に向けて延出する
請求項4に記載の鞍乗り型車両。
【請求項7】
前記覆い部材(61)は、前記排気ガスセンサ(81)を少なくとも車幅方向外側から覆っており、
前記覆い部材(61)には、間隔を空けて車体に固定される2つの固定部(61c,61d)が設けられると共に、前記2つの固定部(61c,61d)の間に、前記センサケーブル(82)を前記覆い部材(61)外に引き出す切り欠き部(61k)が設けられている
請求項6に記載の鞍乗り型車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動二輪車等の鞍乗り型車両には、クランクケースとシリンダー部を有するエンジンと、エンジンに接続され、触媒を有する排気系部品を備え、触媒の上流に排気系部品を貫通する排気ガスセンサを設けた構成が知られている(例えば、特許文献1,2)。
特許文献1には、エンジンのクランクケースの下方にて車体後方に水平に延びる排気管部分に、車体右上方に立設するように排気ガスセンサを貫通させた構成が採用されている。特許文献2には、クランクケース後方の排気管部分に、車体右上方に立設するように排気ガスセンサを貫通させた構成が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/021804号
特開2020-016212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の構成は、排気ガスセンサを貫通させた排気管部分を、排気ガスセンサの高さの分だけ、クランクケースよりも下方に配置したり、クランクケースよりも後方に配置したりする。そのため、排気ガスセンサを貫通させた排気管部分や触媒が、クランクケースから下方や後方に離れてしまい、車両の大型化を招きやすくなる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、触媒と排気ガスセンサを含む排気系をクランクケースに近付けて配置しやすくし、車両の大型化を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
クランクケースとシリンダー部を有するエンジンと、前記エンジンに接続される排気系部品とを備える鞍乗り型車両において、前記排気系部品は、触媒を有する排気通路と、前記触媒の下流に設けられる消音器とを備え、前記排気通路は、車体後上方に向けて延出する後上方延出通路を有し、前記後上方延出通路には、前記触媒が車体後上方に向けて傾斜した姿勢で支持されると共に、前記触媒よりも上流側、且つ車体前方に、車体前方に向けた水平寄りの姿勢で当該後上方延出通路を貫通する排気ガスセンサが設けられ、前記触媒の少なくとも一部と前記排気ガスセンサは、前記クランクケースのうちクランク軸を少なくとも収容するクランクケース本体下方に位置する鞍乗り型車両を提供する。
【発明の効果】
【0006】
触媒と排気ガスセンサを含む排気系をクランクケースに近付けて配置しやすくし、車両の大型化を抑制しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る鞍乗り型車両の一部を右側方から示す図である。
マフラーカバーの固定部を右斜め上方から示す図である。
センサケーブルを車体右側から周辺構成と共に示す図である。
センサケーブルをエンジン上方から周辺構成と共に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0009】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施形態に係る鞍乗り型車両10の一部を右側方から示す図である。
この鞍乗り型車両10は、車体フレーム11の後部に、後輪15を駆動するパワーユニット12を上下に揺動自在に備えるスクータ型の自動二輪車である。
車体フレーム11は、乗員が足を置くフロアステップ10fの下方を後方に延びる左右のロアフレーム19と、左右のロアフレーム19の後端から後上方に延びる左右のリアフレーム20とを備える。ロアフレーム19とリアフレーム20とは、サイドカバー21によって車幅方向外側から覆われている。
【0010】
パワーユニット12は、水冷式の内燃機関からなるエンジンを有し、以下、以下、パワーユニット12を「エンジン12」と表記する。エンジン12は、クランクケース23と、クランクケース23から前方に延出するシリンダー部24とを備える。クランクケース23は、クランク軸23s及びその周辺構造を収容するクランクケース本体23aと、クランクケース23の前下部に設けられる配管接続部23bとを備える。
配管接続部23bには、エンジン12外に配索されるエンジン冷却用の配管31,32が接続される。配管31,32は冷却水が通る配管である。
(【0011】以降は省略されています)

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