TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025051626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2024155416
出願日2024-09-10
発明の名称壁外面から延びるフード付きフィルム冷却孔を備えたターボマシン構成要素
出願人ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング,General Electric Technology GmbH
代理人個人,弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類F01D 5/18 20060101AFI20250327BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】壁外面から延びるフード付きフィルム冷却孔を備えたターボマシン構成要素を提供する。
【解決手段】ターボマシン構成要素は、壁外面と内部冷却剤源とを有する。フィルム冷却孔が壁にあり、内部冷却材源から壁外面まで延びている。コーティング冷却孔は、内部冷却剤源と流体連通する計量セクションと、計量セクションと流体連通し、第2の内面から間隔を置いた第1の内面を含むディフューザセクションとを含む。壁上のコーティングの一部を受けるコーティングコレクタは、ディフューザセクションの一部である。フィルム冷却孔は、壁外面から外側に延びる部材を含むフードセクションも含む。部材は、ディフューザセクションの第1の内面と連続するフード内面と、壁外面と平行なフード外面とを含むことができる。フードセクションは、コーティングがその塗布中にフィルム冷却孔を満たすのを低減し、場合によっては防止する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
ターボマシン構成要素(200)であって、
壁外面(212)と内部冷却剤源(214)とを含む壁(210)と、
壁(210)に設けられ、内部冷却材源(214)から前記壁外面(212)まで延びるフィルム冷却孔(202)と、を含み、
フィルム冷却孔(202)は、
内部冷却剤源(214)と流体連通する計量セクション(230)と、
計量セクション(230)と流体連通し、第1の内面(242)およびコーティングコレクタ(246)を含む、ディフューザセクション(240)と、
壁外面(212)から外側に延びる部材(272)を含むフードセクション(270)と、を含み、
部材(272)は、ディフューザセクション(240)の第1の内面(242)と連続するフード内面(274)と、壁外面(212)と平行なフード外面(276)とを含む、ターボマシン構成要素(200)。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
コーティングコレクタ(246)が、ディフューザセクション(240)の第2の内面(244)の、第1の内面(242)から間隔を空けた部分(244B)を含み、第2の内面(244)の部分(244B)は、壁外面(212)と交差し、フィルム冷却孔(202)の下流端部(264)を形成する第1の端部(262)と、計量セクション(230)と第2の内面(244)の別の部分(244A)との一方に移行する第2の端部(266)とを有する、請求項1に記載のターボマシン構成要素(200)。
【請求項3】
フードセクション(270)の部材(272)が、フード外面(276)と壁外面(212)とを接続するフード裏面(278)をさらに含む、請求項1に記載のターボマシン構成要素(200)。
【請求項4】
壁外面(212)上、フード裏面(278)上、およびコーティングコレクタ(246)内のコーティング(204)をさらに含む、請求項3に記載のターボマシン構成要素(200)。
【請求項5】
フード外面(276)と壁外面(212)との間の距離が、コーティング(204)の厚さ以下である、請求項4に記載のターボマシン構成要素(200)。
【請求項6】
コーティングコレクタ(246)の深さが、コーティング(204)の厚さ以上である、請求項4に記載のターボマシン構成要素(200)。
【請求項7】
フード外面(276)がコーティング(204)を貫通して延びる、請求項4に記載のターボマシン構成要素(200)。
【請求項8】
フード内面(274)が、フィルム冷却孔(202)の上流側エッジ(280)を形成するフード外面(276)と交差する、請求項1に記載のターボマシン構成要素(200)。
【請求項9】
計量セクション(230)が、ディフューザセクション(240)よりも小さい断面積を有する、請求項1に記載のターボマシン構成要素(200)。
【請求項10】
ディフューザセクション(240)が、第1および第2の内面(242、244)を接続し、フィルム冷却孔(202)の出口(254)に向かって互いに分岐する対向する側面(250、252)をさらに含む、請求項1に記載のターボマシン構成要素(200)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、部品冷却に関する。より具体的には、本開示は、ターボマシン構成要素(turbomachine component:ターボ機械構成要素)の壁外面から延びるフードを含むフィルム冷却孔を含むターボマシン構成要素に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
ある種の工業用構成要素は、運転中に冷却を必要とする。例えば、ガスタービンのノズルまたはブレードのようなターボマシン構成要素は、高温の燃焼ガスに曝され、動作温度が金属の溶融温度に近づくかまたはそれを超える可能性があるため、冷却を必要とする。冷却の一形態として、構成要素の壁の外面に設けられたフィルム冷却孔から空気などの冷却剤を放出するフィルム冷却がある。冷却剤は、構成要素の外面に沿って流れる高温の燃焼ガスによって、フィルムとして外面に渡って導かれ(directed across the outer surface:外面を横切って導かれ)、構成要素の外面を冷却する。
【0003】
タービン構成要素を熱損傷から保護するために、セラミック遮熱コーティング(ceramic thermal barrier coating)のような保護コーティングもタービン構成要素の外面に使用される。構成要素を製造する際、フィルム冷却孔が形成され、その孔の上にコーティングが施されるため、後で、例えば穴あけ加工を用いて個々の穴からコーティングを除去する必要がある。穴あけ工程は、コーティングおよび/またはフィルム冷却穴を損傷する可能性があり、時間とコストがかかるという問題がある。
【0004】
穴あけ工程を高速化するために、フィルム冷却孔は直線的に構成されることが多く、冷却に最も有利な場所にフィルム冷却孔を配置する能力が制限される。塗布されたコーティングで満たされないフィルム冷却孔を形成したり、コーティングが穴に入り込まないように穴にマスクを設けたり(do not fill with the applied coating or to provide masks to prevent coating from entering the holes)する様々な試みがなされてきたが、課題は依然として残っている。
【発明の概要】
【0005】
以下に述べるすべての態様、例および特徴は、技術的に可能な任意の方法で組み合わせることができる。
【0006】
本開示の一態様は、ターボマシン構成要素を提供する。ターボマシン構成要素は、壁外面および内部冷却剤源を含む壁(a wall including a wall outer surface and an internal coolant source)と、前記壁に設けられ、前記内部冷却剤源から前記壁外面まで延びるフィルム冷却孔(a film-cooling hole in the wall and extending from the internal coolant source to the wall outer surface)と、を含む。前記フィルム冷却孔は、内部冷却剤源と流体連通する計量セクション(a metering section in fluid communication with the internal coolant source)と、前記計量セクションと流体連通し、第1の内面を含み、コーティングコレクタを含むディフューザセクション(a diffuser section in fluid communication with the metering section and including a first internal surface and including a coating collector)と、前記壁外面から外側に延びる部材を含むフードセクション(a hood section including a member extending outwardly from the wall outer surface)と、を含む。前記部材は、前記ディフューザセクションの前記第1の内面と連続するフード内面と、前記壁外面に平行なフード外面とを含む(the member including a hood internal surface contiguous with the first internal surface of the diffuser section and a hood outer surface parallel to the wall outer surface)。
【0007】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記コーティングコレクタは、前記第1の内面から間隔を置いた前記ディフューザセクションの第2の内面の一部を含み(the coating collector includes a portion of a second internal surface of the diffuser section spaced from the first internal surface)、前記第2の内面の前記一部は、前記壁外面に交差し、前記フィルム冷却孔の下流端部を形成する第1の端部と、前記計量セクションと前記第2の内面の別の部分との一方に移行する第2の端部とを有する(the portion of the second internal surface having a first end intersecting the wall outer surface and forming a downstream edge of the film-cooling hole and a second end that transitions to one the metering section and another portion of the second internal surface)。
【0008】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記フードセクションの前記部材は、前記フード外面と前記壁外面とを接続するフード裏面をさらに含む(the member of the hood section further includes a hood back surface connecting the hood outer surface and the wall outer surface)。
【0009】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記壁外面上、前記フード裏面上、および前記コーティングコレクタ内のコーティング(a coating on the wall outer surface, on the hood back surface, and in the coating collector)をさらに含む。
【0010】
本開示の別の態様は、先行する態様のいずれかを含み、前記フード外面と前記壁外面との間の距離は、前記コーティングの厚さ以下である(a distance between the hood outer surface and the wall outer surface is less than or equal to a thickness of the coating)。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
揮発性液体を利用する回分式外燃機関
16日前
トヨタ自動車株式会社
触媒装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の排気管
8日前
トヨタ自動車株式会社
圧力センサ診断装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の異常診断装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の排気装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
8日前
ヤンマーホールディングス株式会社
エンジン装置
8日前
ヤンマーホールディングス株式会社
エンジン装置
8日前
ヤンマーホールディングス株式会社
エンジン装置
8日前
トヨタ自動車株式会社
車両のATF温度調整装置
17日前
三恵技研工業株式会社
排気バルブ及び自動車用マフラー
16日前
いすゞ自動車株式会社
制御装置
17日前
ボッシュ株式会社
ポンプ固着の解消・検出方法及びポンプ保安装置
16日前
三菱重工業株式会社
タービン静翼及びタービン
1日前
カワサキモータース株式会社
消音装置
1日前
カワサキモータース株式会社
排気装置
16日前
株式会社SUBARU
ブローバイガス還流装置
18日前
三菱自動車工業株式会社
内燃機関の排気制御装置
12日前
三菱自動車工業株式会社
エンジンの制御システム
1日前
三菱重工業株式会社
エンジンシステム、船舶、エンジンシステムの制御方法
10日前
三恵技研工業株式会社
排気バルブ及び自動車用マフラー
16日前
株式会社東芝
シールド部材およびタービン動翼
17日前
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
エアレススプリントと水洗浄システム
10日前