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公開番号2025032924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023138453
出願日2023-08-28
発明の名称電動車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 57/028 20120101AFI20250305BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】省スペース構造のままでケースの剛性向上と防振効果との両方の効果を得ることができる電動車両を提供する。
【解決手段】駆動室とインバータ室とを仕切る第1隔壁と、第1隔壁に対して駆動室側に設けられた、駆動室とインバータ室とを仕切る第2隔壁と、の間にオイル貯留部が形成されており、第2隔壁の鉛直方向の上方に設けられた、動力伝達装置が備えるギヤによって掻き上げられたオイルをオイル貯留部に流入させる貫通孔が備えられている。これにより、既存のオイルを活用することで、隣接する隔壁とオイル貯留部に溜められたオイルとによってケースの剛性を上げることができ、防振効果を得ることができる。よって、省スペース構造のままでケースの剛性向上と防振効果との両方の効果を得ることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電動機と、前記電動機の動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記電動機を制御するインバータと、前記電動機と前記動力伝達装置と前記インバータとを一体的に収容するケースと、を備えた電動車両であって、
前記ケースは、
前記電動車両における搭載状態において、前記動力伝達装置が備えるギヤの鉛直方向の下方の一部がオイルに浸漬された、前記電動機及び前記動力伝達装置を含む駆動装置を収容する駆動室と、
前記電動車両における搭載状態において、前記駆動室に対して水平方向に隣接して配置された、前記インバータを収容するインバータ室と、
前記駆動室と前記インバータ室とを仕切る第1隔壁と、
前記第1隔壁に対して前記駆動室側に設けられた、前記駆動室と前記インバータ室とを仕切る第2隔壁と、
前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に形成された、前記動力伝達装置が備えるギヤによって掻き上げられた前記オイルを溜めるオイル貯留部と、
前記電動車両における搭載状態において、前記第2隔壁の鉛直方向の上方に設けられた、前記動力伝達装置が備えるギヤによって掻き上げられた前記オイルを前記オイル貯留部に流入させる貫通孔と、
を備えていることを特徴とする電動車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動機と動力伝達装置とインバータとを一体的に収容するケースを備えた電動車両に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電動機と、前記電動機の動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記電動機を制御するインバータと、前記電動機と前記動力伝達装置と前記インバータとを一体的に収容するケースと、を備えた電動車両が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された駆動装置がそれである。この特許文献1には、ケースは、回転電機を収容するモータケースと、モータケースに対して隣接して配置された、インバータを収容するインバータケースと、を備えていることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-44922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電動機及び動力伝達装置を含む駆動装置とインバータとを一体的に収容するケースでは、省スペースの観点から、駆動装置を収容する駆動室とインバータを収容するインバータ室とを仕切る隔壁を、最低限の剛性設計で構成することが考えられる。しかしながら、駆動室からのトルクによるケース変形や振動が余計にインバータに作用する為、必要に応じて対策を施す必要がある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、省スペース構造のままでケースの剛性向上と防振効果との両方の効果を得ることができる電動車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)電動機と、前記電動機の動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記電動機を制御するインバータと、前記電動機と前記動力伝達装置と前記インバータとを一体的に収容するケースと、を備えた電動車両であって、(b)前記ケースは、前記電動車両における搭載状態において、前記動力伝達装置が備えるギヤの鉛直方向の下方の一部がオイルに浸漬された、前記電動機及び前記動力伝達装置を含む駆動装置を収容する駆動室と、(c)前記電動車両における搭載状態において、前記駆動室に対して水平方向に隣接して配置された、前記インバータを収容するインバータ室と、(d)前記駆動室と前記インバータ室とを仕切る第1隔壁と、(e)前記第1隔壁に対して前記駆動室側に設けられた、前記駆動室と前記インバータ室とを仕切る第2隔壁と、(f)前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に形成された、前記動力伝達装置が備えるギヤによって掻き上げられた前記オイルを溜めるオイル貯留部と、(g)前記電動車両における搭載状態において、前記第2隔壁の鉛直方向の上方に設けられた、前記動力伝達装置が備えるギヤによって掻き上げられた前記オイルを前記オイル貯留部に流入させる貫通孔と、を備えていることにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、駆動室とインバータ室とを仕切る第1隔壁と、第1隔壁に対して駆動室側に設けられた、駆動室とインバータ室とを仕切る第2隔壁と、の間にオイル貯留部が形成されており、第2隔壁の鉛直方向の上方に設けられた、動力伝達装置が備えるギヤによって掻き上げられたオイルをオイル貯留部に流入させる貫通孔が備えられている。これにより、既存のオイルを活用することで、隣接する隔壁とオイル貯留部に溜められたオイルとによってケースの剛性を上げることができ、防振効果を得ることができる。よって、省スペース構造のままでケースの剛性向上と防振効果との両方の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される電動車両の一例を説明する図である。
駆動ユニットの概略構成の一例を説明する図である。
駆動ユニットの概略構成の一例を説明する図であって、図2とは別の実施態様である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される電動車両10の一例を説明する図である。図1の(a)は、電動車両10の概略構成の一例を説明する図である。図1の(a)において、電動車両10は、動力源として機能する電動機MGを備えた電気自動車である。又、電動車両10は、駆動輪12と、電動機MGと駆動輪12との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置14と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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