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公開番号2025066275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023175738
出願日2023-10-11
発明の名称電池システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01R 31/3835 20190101AFI20250416BHJP(測定;試験)
要約【課題】制御装置の初回起動時における、SOCの推定精度の悪化を抑制する。
【解決手段】電池システムは、電池と、電池のSOCを推定する制御装置とを含む。電池のSOC-OCV特性は、電圧平坦領域を有する。制御装置が初めて起動されるとき、制御装置は、SOC-OCV特性に基づいて電池のSOCを推定する。この際、電池の電圧VBが、電圧平坦領域aにある場合(Va≦VB≦Vb)、電圧平坦領域aの中間値であるS1を、当該電池のSOCであると推定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電池と、
前記電池の電圧を検出する電圧センサと、
前記電池のSOCを推定する制御装置と、を備え、
前記電池のSOC-OCV特性は、SOCに対してOCVの変化が微小な電圧平坦領域を有しており、
前記制御装置は、前記制御装置が初めて起動されるとき、
前記SOC-OCV特性に基づいて、前記SOCを推定するとともに、
前記電圧センサで検出した前記電圧が前記電圧平坦領域にある場合、予め設定された所定値を前記SOCとして推定するよう構成され、
前記所定値は、前記電圧平坦領域におけるSOCの範囲内の値に設定される、電池システム。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記所定値は、前記電圧平坦領域におけるSOCの中間値である、請求項1に記載の電池システム。
【請求項3】
前記電池は、複数の単電池を直列に接続した組電池であり、
前記電圧センサは、前記複数の単電池の各々の電圧を検出し、
前記制御装置は、
前記電圧センサの検出値に基づいて、前記複数の単電池の各々のSOCを推定するとともに、
推定した各単電池のSOCの中から、代表SOCを決定し、
前記代表SOCを、前記電池のSOCとして採用するよう構成されている、請求項1または請求項2に記載の電池システム。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記各単電池の電圧が、前記SOC-OCV特性において、前記電圧平坦領域あるいは前記電圧平坦領域以外の領域のいずれにあるかを判定し、
前記各単電池の電圧が最も多く存在する領域の単電池の電圧に基づいて、前記代表SOCを決定するよう構成されている、請求項3に記載の電池システム。
【請求項5】
前記電池システムは、車両に搭載されており、
前記制御装置は、不揮発性メモリを備えている、請求項3に記載の電池システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電池システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特開2018-63115号公報(特許文献1)には、ブラトー領域の広い二次電池において、適切にSOC(State of Charge)を推定する技術が開示されている。プラトー領域とは、SOCが変化しても、二次電池のOCV(Open Circuit Voltage:開回路電圧)がほとんど変化しない領域であり、本開示では、「電圧平坦領域」とも称する。この特許文献1では、充放電時の電流と電圧から二次電池の内部抵抗を算出し、内部抵抗とSOCとの間の関係を利用して、SOCを推定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-63115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二次電池のSOCは、一般的に、入力装置、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、等を含む制御装置によって算出される。電池(二次電池)、制御装置、等から構成される電池システムでは、電池システムの出荷時や制御装置の交換時等、制御装置の初回起動と同時に、電池のSOCを推定することが望まれる。特許文献1では、充放電時の電流と電圧から電池の内部抵抗を求め、SOCを推定しているが、制御装置の初回起動時には、充放電時の電流と電圧から内部抵抗を求めることができない。このため、制御装置の初回起動時に、SOC-OCV特性に基づいてSOCを推定することが考えられる。
【0005】
しかし、SOC-OCV特性に電圧平坦領域を有する電池では、電池の電圧が電圧平坦領域にあると、検出した電圧のばらつきよって、推定したSOCが大きく変動するので、SOCの推定誤差が大きくなり、SOCの推定精度が悪化する懸念がある。
【0006】
本開示の目的は、制御装置の初回起動時における、SOCの推定精度の悪化を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の電池システムは、電池と、電池の電圧を検出する電圧センサと、記電池のSOCを推定する制御装置とを備える。電池のSOC-OCV特性は、SOCに対してOCVの変化が微小な電圧平坦領域を有する。制御装置は、当該制御装置が初めて起動されるとき、SOC-OCV特性に基づいて、SOCを推定するとともに、電圧センサで検出した電圧が電圧平坦領域にある場合、予め設定された所定値をSOCとして推定するよう構成されている。所定値は、電圧平坦領域におけるSOCの範囲内の値に設定されている。
【0008】
この構成によれば、制御装置が初めて起動されるとき、SOC-OCV特性に基づいてSOCを推定する。電圧センサで検出した電圧が、SOC-OCV特性の電圧平坦領域にある場合、予め設定された所定値をSOCとして推定する。
【0009】
電圧センサの検出誤差等によって、検出した電圧がばらつくと、電圧平坦領域では、SOC-OCV特性に基づいて推定したSOCが大きく変動する。電圧センサで検出した電圧が電圧平坦領域に存在する場合、予め設定された所定値をSOCとして推定する。所定値が、電圧平坦領域におけるSOCの範囲内の値に設定されていれば、検出した電圧がばらついても、SOCの推定誤差が大きくなることを抑制でき、SOC推定精度の悪化を抑制できる。
【0010】
好ましくは、所定値は、電圧平坦領域におけるSOCの中間値である。所定値を、電圧平坦領域におけるSOCの中間値に設定すれば、SOCの推定誤差を小さくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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