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公開番号2025055650
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023165014
出願日2023-09-27
発明の名称電池ケース
出願人トヨタ自動車株式会社,スズキ株式会社,ダイハツ工業株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 50/271 20210101AFI20250401BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】サイズが大きくなることを抑制しつつ、アッパーカバーとロアケースのシール性を確保可能な電池ケースを提供する。
【解決手段】
電池ケースは、第1突き合わせ部を有するロアケースと、第1突き合わせ部に突き合わされる第2突き合わせ部113を有する樹脂製のアッパーカバーと、シール部材と、複数の締結部材80と、第2突き合わせ部113の外表面113a上に配置されたプレート部40を備え、プレート部40は、第1プレート41および第2プレート42を含み、第1プレート41は、第1突き当たり部411と第1後退部413とを含む第1端部41bを有し、第2プレート42は、第2突き当たり部421と第2後退部423とを含む第2端部42aを有し、第1突き当たり部411と第2突き当たり部421とが突き当たった状態において、第1後退部413および第2後退部423によって切欠部430が構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1突き合わせ部を有するロアケースと、
第2突き合わせ部を有する樹脂製のアッパーカバーと、
前記ロアケースと前記アッパーカバーとの間の隙間を封止するシール部材と、
前記ロアケースと前記アッパーカバーとを締結する複数の締結部材と、を備え、
前記第1突き合わせ部および前記第2突き合わせ部は、前記シール部材を間に挟み込むように突き合わせされた状態で前記複数の締結部材によって締結されており、
前記第2突き合わせ部は、前記第1突き合わせ部側を向く内表面と、前記第1突き合わせ部が位置する側とは反対側を向く外表面とを有し、
前記複数の締結部材の各々は、前記外表面に対向する対向部を含み、
前記複数の締結部材の各々が有する前記対向部と前記外表面とに挟み込まれるように、前記外表面上に配置されたプレート部をさらに備え、
前記プレート部は、前記第2突き合わせ部の延在方向に隣り合う第1プレートおよび第2プレートを含み、
前記第1プレートは、前記延在方向の一方側に第1端部を有し、
前記第2プレートは、前記第1端部に向かい合う第2端部を有し、
前記第1端部は、前記第2プレートと突き当たる第1突き当たり部と、前記第2プレートから遠ざかるように後退する第1後退部とを有し、
前記第2端部は、前記第1突き当たり部に突き当たる第2突き当たり部と、前記第1プレートから遠ざかるように後退する第2後退部とを有し、
前記第1突き当たり部と前記第2突き当たり部とが突き当たった状態において、前記第1後退部および前記第2後退部によって、前記複数の締結部材のうち1つの締結部材が挿通可能な切欠部が構成されている、電池ケース。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記切欠部は、前記アッパーカバーおよび前記ロアケースによって囲まれる収容空間が位置する前記プレート部の端部側から、前記収容空間が位置する側とは反対側に向けて窪むU字形状を有する、請求項1に記載の電池ケース。
【請求項3】
前記第2突き合わせ部は、複数の角部と複数の直線部とを有する枠状形状を有し、
前記プレート部は、前記第2突き合わせ部に対応した枠状の環状形状を有し、
前記第1プレートは、前記角部に沿ったL字形状を有し、
前記第2プレートは、直線状に設けられている、請求項1に記載の電池ケース。
【請求項4】
前記アッパーカバーは、天板部と、前記天板部の周縁に接続された周壁部と、前記周壁部の下端部に接続され、上下方向から見た場合に前記天板部の前記周縁から外側に突出するフランジ部と、前記周壁部の前記下端部および前記フランジ部を接続する接続部と、を有し、
前記第2突き合わせ部は、前記フランジ部によって構成されており、
前記接続部は、下方に向かうにつれて前記フランジ部側に向かうように湾曲する湾曲しており、
前記第1プレートおよび前記第2プレートは、前記接続部上に位置しないように、前記フランジ部上に配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の電池ケース。
【請求項5】
前記第1突き当たり部は、被嵌合部を有し、
前記第2突き当たり部は、前記被嵌合部に嵌合する嵌合部を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の電池ケース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電池ケースに関し、特に、車両に搭載される電池パックに用いられる電池ケースに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来の電池パックに用いられる電池ケースとして、特許第5236210号公報(特許文献1)には、ロアケースの収容凹部を塞ぐようにして樹脂製のアッパーカバーをロアケースに締結固定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5236210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、樹脂で製造されたアッパーカバーを締結部材で締結する場合には、締結部材によって樹脂が削れることが懸念される。複数の締結部材を用いる場合には、各締結箇所間で締結力がばらつき、アッパーカバーとロアケースのシール性を均一に保つことが困難となる。
【0005】
このようなことを回避するために、締結部材においてアッパーカバーを締め付ける部分とアッパーカバーとの間にプレートを配置することが考えられる。しかしながら、締結部材を貫通させるためにプレートに設ける貫通孔を丸穴、長穴にするような場合には、プレートの体格、ひいては電池パックのサイズが大きくなってしまう。
【0006】
本開示は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、サイズが大きくなることを抑制しつつ、アッパーカバーとロアケースのシール性を確保可能な電池ケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に基づく蓄電装置は、第1突き合わせ部を有するロアケースと、第2突き合わせ部を有する樹脂製のアッパーカバーと、上記ロアケースと上記アッパーカバーとの間の隙間を封止するシール部材と、上記ロアケースと上記アッパーカバーとを締結する複数の締結部材と、を備える。上記第1突き合わせ部および上記第2突き合わせ部は、上記シール部材を間に挟み込むように突き合わせされた状態で上記複数の締結部材によって締結されている。上記第2突き合わせ部は、上記第1突き合わせ部側を向く内表面と、上記第1突き合わせ部が位置する側とは反対側を向く外表面とを有する。上記複数の締結部材の各々は、上記外表面に対向する対向部を含む。上記複数の締結部材の各々が有する上記対向部と上記外表面とに挟み込まれるように、上記外表面上に配置されたプレート部をさらに備える。上記プレート部は、上記第1突き合わせ部の延在方向に隣り合う第1プレートおよび第2プレートとを含む。上記第1プレートは、上記延在方向の一方側に第1端部を有しする。上記第2プレートは、上記第1端部に向かい合う第2端部を有する。上記第1端部は、上記第2プレートと突き当たる第1突き当たり部と、上記第2プレートから遠ざかるように後退する第1後退部とを有する。上記第2端部は、上記第1突き当たり部に突き当たる第2突き当たり部と、上記第1プレートから遠ざかるように後退する第2後退部とを有する。上記第1突き当たり部と上記第2突き当たり部とが突き当たった状態において、上記第1後退部および上記第2後退部によって、上記複数の締結部材のうち1つの締結部材が挿通可能な切欠部が構成されている。
【0008】
上記構成によれば、締結部材の対向部とアッパーカバーの外表面との間にプレート部が配置される。このため、樹脂製のアッパーカバーを採用した場合に、締結部材によってアッパーカバーが削れることを抑制できる。これにより、複数の締結部材を用いてアッパーカバーを締結する際に、各締結箇所間で締結力がばらつくことを抑制し、アッパーカバーとロアケースのシール性を全周に亘って略均一に保つことが困難となる。
【0009】
加えて、プレート部が第1プレートと第2プレートとを含み、これらを突き当てる構造とすることにより、第1プレートおよび第2プレートの一方の位置が決まれば、他方を一方に突き当てることにより、プレート部の位置決めを容易に行なうことができる。また、第1プレートと第2プレートとを突き当てた際に、締結部材を挿通可能な切欠部が構成されることにより、第1プレートおよび第2プレートに丸穴、あるいは長穴等の貫通孔を設ける構成と比較して、第1プレートおよび第2プレートを小型化することができる。これにより、プレート部の体格が大きくなることを抑止し、第2突き合わせ部からプレート部が外側にはみ出ることを抑制できる。この結果、電池ケースのサイズが大きくなることを抑制できる。
【0010】
上記本開示に基づく蓄電装置にあっては、上記切欠部は、上記アッパーカバーおよび上記ロアケースによって囲まれる収容空間が位置する上記プレート部の端部側から、上記収容空間が位置する側とは反対側に向けて窪むU字形状を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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