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公開番号2025064512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174343
出願日2023-10-06
発明の名称駆動装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250410BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】第1制御装置と第2制御装置との通信途絶が生じているときでも第2制御装置がインバータの短絡異常を検知可能とする。
【解決手段】駆動装置は、モータと、複数のスイッチング素子のスイッチングによりモータを駆動するインバータと、インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置と、インバータを制御する第1制御装置と、第1制御装置と通信を行なう第2制御装置とを備え、第1制御装置は、インバータの短絡異常を検知したときには、短絡異常に関連する短絡異常情報を第2制御装置に送信し、第2制御装置は、短絡異常情報を第1制御装置から受信した異常受信時に、インバータの短絡異常が生じたと判定する。そして、第2制御装置は、第1制御装置との通信途絶と蓄電装置の電流の絶対値が所定値以上であることとを検知した両検知時にも、インバータの短絡異常が生じたと判定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
モータと、複数のスイッチング素子のスイッチングにより前記モータを駆動するインバータと、前記インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置と、前記インバータを制御する第1制御装置と、前記第1制御装置と通信を行なう第2制御装置とを備え、
前記第1制御装置は、前記インバータの短絡異常を検知したときには、前記短絡異常に関連する短絡異常情報を前記第2制御装置に送信し、
前記第2制御装置は、前記短絡異常情報を前記第1制御装置から受信した異常受信時に、前記インバータの短絡異常が生じたと判定する、
駆動装置であって、
前記第2制御装置は、前記第1制御装置との通信途絶と前記蓄電装置の電流の絶対値が所定値以上であることとを検知した両検知時にも、前記インバータの短絡異常が生じたと判定する、
駆動装置。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1記載の駆動装置であって、
前記両検知時は、前記第1制御装置との通信途絶を検知しつつ前記蓄電装置の電流の絶対値が前記所定値以上であることを検知したときを含む、
駆動装置。
【請求項3】
請求項1記載の駆動装置であって、
前記両検知時は、前記蓄電装置の電流の絶対値が前記所定値以上であることを検知してから所定時間内に前記第1制御装置との通信途絶を検知したときを含む、
駆動装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちの何れか1つの請求項に記載の駆動装置であって、
前記電力ラインの電力を降圧して第2電力ラインに供給するDC/DCコンバータを更に備え、
前記第1制御装置は、前記駆動系の短絡異常が生じたと判定したときには、前記インバータがゲート遮断されるように前記インバータを制御し、
前記第2制御装置は、前記インバータの短絡異常が生じたと判定したときには、前記DC/DCコンバータを停止させ、前記電力ラインに電流が流れているか否かに基づいて前記複数のスイッチング素子の少なくとも1つが溶着しているか否かを判定する、
駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の駆動装置としては、エンジンと、モータと、モータを駆動するインバータと、インバータに電力ラインを介して接続されたバッテリと、モータの各相の電流を検出する複数の電流センサと、インバータを制御するMGECUと、MGECUと通信を行なうハイブリッドECUとを備え、MGECUが、複数の電流センサからの情報により少なくともインバータの一相短絡を判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-47083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
こうした駆動装置において、MGECU(第1制御装置)とハイブリッドECU(第2制御装置)との通信途絶が生じているとき、即ち、第2制御装置が第1制御装置からインバータの短絡異常に関連する短絡異常情報を受信することができないときでも、第2制御装置がインバータの短絡異常を検知可能とすることが課題とされている。本開示の駆動装置は、第1制御装置と第2制御装置との通信途絶が生じているときでも第2制御装置がインバータの短絡異常を検知可能とすることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。本開示の駆動装置は、モータと、複数のスイッチング素子のスイッチングにより前記モータを駆動するインバータと、前記インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置と、前記インバータを制御する第1制御装置と、前記第1制御装置と通信を行なう第2制御装置とを備え、前記第1制御装置は、前記インバータの短絡異常を検知したときには、前記短絡異常に関連する短絡異常情報を前記第2制御装置に送信し、前記第2制御装置は、前記短絡異常情報を前記第1制御装置から受信した異常受信時に、前記インバータの短絡異常が生じたと判定する、駆動装置であって、前記第2制御装置は、前記第1制御装置との通信途絶と前記蓄電装置の電流の絶対値が所定値以上であることとを検知した両検知時にも、前記インバータの短絡異常が生じたと判定する、ことを要旨とする。
【0006】
本開示の駆動装置において、第1制御装置は、インバータの短絡異常を検知したときには、短絡異常に関連する短絡異常情報を第2制御装置に送信し、第2制御装置は、短絡異常情報を第1制御装置から受信した異常受信時に、インバータの短絡異常が生じたと判定する。また、第2制御装置は、第1制御装置との通信途絶と蓄電装置の電流の絶対値が所定値以上であることとを検知した両検知時にも、インバータの短絡異常が生じたと判定する。インバータに短絡異常が生じると、インバータに電力ラインを介して接続された蓄電装置にも、絶対値の比較的大きな電流が流れる。このため、こうした処理により、第2制御装置は、第1制御装置と第2制御装置との通信途絶が生じているとき、即ち、第1制御装置から短絡異常情報を受信することができないときでも、インバータの短絡異常を検知することができる。
【0007】
本開示の駆動装置において、前記両検知時は、前記第1制御装置との通信途絶を検知しつつ前記蓄電装置の電流の絶対値が前記所定値以上であることを検知したときを含むものとしてもよい。また、前記両検知時は、前記蓄電装置の電流の絶対値が前記所定値以上であることを検知してから所定時間内に前記第1制御装置との通信途絶を検知したときを含むものとしてもよい。
【0008】
本開示の駆動装置において、前記電力ラインの電力を降圧して第2電力ラインに供給するDC/DCコンバータを更に備え、前記第1制御装置は、前記駆動系の短絡異常が生じたと判定したときには、前記インバータがゲート遮断されるように前記インバータを制御し、前記第2制御装置は、前記インバータの短絡異常が生じたと判定したときには、前記DC/DCコンバータを停止させ、前記電力ラインに電流が流れているか否かに基づいて前記複数のスイッチング素子の少なくとも1つが溶着しているか否かを判定するものとしてもよい。こうすれば、第1制御装置と第2制御装置との通信途絶が生じているときに第2制御装置がインバータの短絡異常を検知したときに、第2制御装置は、インバータの複数のスイッチング素子の少なくとも1つが溶着しているか否かを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態の駆動装置を搭載する車両20の概略構成図である。
車両20の高電圧系の概略構成図である。
HVECU70により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
モータECU34とHVECU70との通信途絶中にインバータ32の短絡異常が生じたときの様子の一例を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施形態の駆動装置を搭載する車両20の概略構成図であり、図2は、車両20の高電圧系の概略構成図である。図1に示すように、実施形態の車両20は、エンジン22と、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24と、モータジェネレータ30と、インバータ32と、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)34と、動力伝達装置40と、高電圧バッテリ50と、リレー54と、低電圧バッテリ60と、DC/DCコンバータ64と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70とを備える。エンジンECU24とモータECU34とHVECU70とは、共用通信線(CANバス)90を介して互いに通信可能となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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