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公開番号2025059713
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169974
出願日2023-09-29
発明の名称端子ユニット
出願人株式会社ミツバ
代理人個人,個人,個人
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250403BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】安価な構造で、配置向きを変更することなくハーネスの引出方向を変更できるとともに、端子とハーネスとの接続箇所を確実に保護できる端子ユニットを提供する。
【解決手段】一面にケース開口部を有する箱状に形成された端子ケース2と、一面にカバー開口部3aを有する箱状に形成され、ケース開口部を覆う端子カバー3と、を備える。端子カバー3及び複数のカバー挿通口14は、ケース挿通口10,11にハーネス106,107を挿通した状態で端子ケース2に対する向きを変更可能に形成されており、端子カバー3の取り付け向きに関わらず、ハーネス106,107が挿通されていないケース挿通口10,11はカバー側壁3cによって閉塞されているとともに、ハーネス106,107が挿通されていないカバー挿通口14はケース側壁によって閉塞されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一面にケース開口部を有する箱状に形成され、基板と電気的に接続される複数の端子が収納されるケースと、
一面にカバー開口部を有する箱状に形成され、前記ケース開口部を覆うカバーと、
を備え、
前記ケースは、
前記複数の端子が配置されるケース底壁と、
前記ケース底壁の縁部から立ち上がり、前記ケース底壁とは反対側の端部に前記ケース開口部を形成するケース側壁と、
前記ケース側壁に形成され、前記端子に別々に接続される複数のハーネスが挿通される複数のケース挿通口と、
を有し、
前記カバーは、
前記ケース開口部を覆うカバー底壁と、
前記カバー底壁の縁部から立ち上がるとともに前記ケース側壁の厚さ方向で前記ケース側壁と重なり合い、前記カバー底壁とは反対側の端部に前記カバー開口部を形成するカバー側壁と、
前記カバー側壁に形成され、前記ハーネスが挿通される複数のカバー挿通口と、
を有し、
前記ケース挿通口の個数及び前記カバー挿通口の個数は、それぞれ前記ハーネスの本数よりも多く、
前記カバー及び前記複数のカバー挿通口は、前記ケース挿通口に前記ハーネスを挿通した状態で前記ケースに対する向きを変更可能に形成されており、
前記カバーの取り付け向きに関わらず、前記ハーネスが挿通されていない前記ケース挿通口は前記カバー側壁によって閉塞されているとともに、前記ハーネスが挿通されていない前記カバー挿通口は前記ケース側壁によって閉塞されている、
ことを特徴とする端子ユニット。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記複数のケース挿通口は、前記ケース側壁のうちの180度対向する位置にそれぞれ形成されており、
前記複数のカバー挿通口は、前記カバー側壁のうちの180度対向する位置にそれぞれ形成されており、
前記カバー及び前記複数のカバー挿通口は、前記ケース挿通口に前記ハーネスを挿通した状態で前記ケースに対して180度向きを変えて取り付け可能に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の端子ユニット。
【請求項3】
前記端子の個数は少なくとも3個であり、
前記複数の端子は、前記ケース底壁に沿う第1方向に並んで配置されており、
前記ケース挿通口は、
前記ケース側壁に対して各前記端子を前記第1方向と直交する第2方向に投影した領域に形成される複数の第1ケース挿通口と、
前記第1ケース挿通口と前記複数の端子を挟んで反対側で、かつ前記ケース側壁に対して各前記端子を前記第2方向に投影させた領域のうち、前記第1方向の両側の領域のみに形成される第2ケース挿通口と、
を有し、
前記カバー挿通口は、
前記カバー側壁の前記第1ケース挿通口と重なる位置に形成される第1カバー挿通口と、
前記第1カバー挿通口と前記複数の端子を挟んで反対側で、かつ前記カバー側壁に対して各前記端子を前記第2方向に投影させた領域のうち、前記第1方向の両側の領域以外に形成される第2カバー挿通口と、
を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の端子ユニット。
【請求項4】
前記ケース底壁から立ち上がる仕切壁を備え、
前記仕切壁は、前記端子の個数に応じて前記ケース内を仕切り、それぞれに1つずつ前記端子が配置される少なくとも3個の端子収納室を形成する、
ことを特徴とする請求項3に記載の端子ユニット。
【請求項5】
前記端子は、
前記ハーネスを介して外部電源に電気的に接続される2個の入力端子と、
前記ハーネスを電動モータに接続される3個の出力端子と、
を有し、
前記3個の出力端子の前記第1方向の両側に、それぞれ1つずつ前記入力端子が配置されている、
請求項3又は請求項4に記載の端子ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子ユニットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、バッテリ等の外部電源から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力で交流モータ(以下、電動モータと称する)を駆動させるモータ制御装置が知られている。モータ制御装置は、スイッチング素子が表面実装された基板と、基板と外部電源及び電動モータとを電気的に接続する端子ユニットと、を備える。
端子ユニットは、外部電源や電動モータに接続されたハーネスを引き込むケース(インバータケース)を備える。このケース内に基板に接続される端子が設けられている。ケースによって端子とハーネスとの接続箇所を保護している。
【0003】
ところで、電動車両等に上述のモータ制御装置を用いる場合、左輪駆動用の電動モータと右輪駆動用の電動モータとでは左右対称の配置となる。このような場合、モータ制御装置も左右対称に配置される。これに応じて端子ユニットを左用と右用とで別々に用意するとコストが嵩んでしまう。このため、ケースを、電動車両の前後方向に平行な対称軸に関し、電動車両の上下方向において線対称の構造とした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、左用の端子ユニットと右用の端子ユニットとを共通化でき、コストを低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-126322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、端子ユニットの使用状況によって端子ユニットの向きを変更せずにケースからのハーネスの引出方向を変更したいとの要望もある。このような場合、ハーネスの引出方向ごとにケースを用意する必要があるのでコストが嵩んでしまう。このため、端子ユニットのコスト低減には改善の余地があった。
【0006】
そこで、本発明は、安価な構造で、配置向きを変更することなくハーネスの引出方向を変更できるとともに、端子とハーネスとの接続箇所を確実に保護できる端子ユニットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の第1態様では、端子ユニットは、一面にケース開口部を有する箱状に形成され、基板と電気的に接続される複数の端子が収納されるケースと、一面にカバー開口部を有する箱状に形成され、前記ケース開口部を覆うカバーと、を備え、前記ケースは、前記複数の端子が配置されるケース底壁と、前記ケース底壁の縁部から立ち上がり、前記ケース底壁とは反対側の端部に前記ケース開口部を形成するケース側壁と、前記ケース側壁に形成され、前記端子に別々に接続される複数のハーネスが挿通される複数のケース挿通口と、を有し、前記カバーは、前記ケース開口部を覆うカバー底壁と、前記カバー底壁の縁部から立ち上がるとともに前記ケース側壁の厚さ方向で前記ケース側壁と重なり合い、前記カバー底壁とは反対側の端部に前記カバー開口部を形成するカバー側壁と、前記カバー側壁に形成され、前記ハーネスが挿通される複数のカバー挿通口と、を有し、前記ケース挿通口の個数及び前記カバー挿通口の個数は、それぞれ前記ハーネスの本数よりも多く、前記カバー及び前記複数のカバー挿通口は、前記ケース挿通口に前記ハーネスを挿通した状態で前記ケースに対する向きを変更可能に形成されており、前記カバーの取り付け向きに関わらず、前記ハーネスが挿通されていない前記ケース挿通口は前記カバー側壁によって閉塞されているとともに、前記ハーネスが挿通されていない前記カバー挿通口は前記ケース側壁によって閉塞されている。
【0008】
このように構成することで、配線の引き出し方向を変更したとしてもケース及びカバーを1つずつ設けるだけで、複数の端子やハーネスの端子との接続箇所に触れてしまうことを防止でき、端子とハーネスとの接続箇所を確実に保護できる。
また、配線の引き出し方向を変更するにあたって、カバーのバリエーションを1種類で対応できるので、端子ユニットを安価な構造にできる。
【0009】
本発明の第2態様では、第1態様の端子ユニットにおいて、前記複数のケース挿通口は、前記ケース側壁のうちの180度対向する位置にそれぞれ形成されており、前記複数のカバー挿通口は、前記カバー側壁のうちの180度対向する位置にそれぞれ形成されており、前記カバー及び前記複数のカバー挿通口は、前記ケース挿通口に前記ハーネスを挿通した状態で前記ケースに対して180度向きを変えて取り付け可能に形成されている。
【0010】
このように構成することで、端子ユニットから180度反対となる2方向にハーネスを引き出すことができる。ハーネスの引出方向を2方向に限定することで、ケース及びカバーの形状をより簡素化できる。
(【0011】以降は省略されています)

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