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公開番号2025065974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175524
出願日2023-10-10
発明の名称電池パック
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類H01M 50/358 20210101AFI20250415BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】第1及び第2電池セルの一方からの排煙が他方に与える影響を軽減可能とする。
【解決手段】電池パックは、第1方向に沿って隣り合う第1及び第2電池セルを含む複数の電池セルと、複数の電池セルを収容し、第1電池セルと第2電池セルとの間に配置されて第1方向と直交する第2方向に延びるように形成されたクロスメンバを含む電池ケースと、を備える。クロスメンバは、内部空間を有する中空構造を有し、第1電池セルの第1面に対向する第1対向壁と第2電池セルの第2面に対向する第2対向壁とを含む。第1電池セルは、第1面に設けられた第1排煙弁を含む。同様に、第2電池セルは第2排煙弁を含む。第1対向壁は、第1排煙弁に対向する位置に設けられて内部空間に貫通する第1排煙孔を含む。同様に、第2対向壁は第2排煙孔を含む。電池パックは、第1排煙孔と第2排煙孔との間を遮るように内部空間に配置された遮蔽板をさらに備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って隣り合う第1及び第2電池セルを含む複数の電池セルと、
前記複数の電池セルを収容し、前記第1電池セルと前記第2電池セルとの間に配置されて前記第1方向と直交する第2方向に延びるように形成されたクロスメンバを含む電池ケースと、
を備え、
前記クロスメンバは、内部空間を有する中空構造を有し、前記第1電池セルの第1面に対向する第1対向壁と前記第2電池セルの第2面に対向する第2対向壁とを含み、
前記第1電池セルは、前記第1面に設けられた第1排煙弁を含み、
前記第2電池セルは、前記第2面に設けられた第2排煙弁を含み、
前記第1対向壁は、前記第1排煙弁に対向する位置に設けられて前記内部空間に貫通する第1排煙孔を含み、
前記第2対向壁は、前記第2排煙弁に対向する位置に設けられて前記内部空間に貫通する第2排煙孔を含み、
前記第1排煙孔と前記第2排煙孔との間を遮るように前記内部空間に配置された遮蔽板をさらに備える
ことを特徴とする電池パック。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記遮蔽板は、前記第1排煙弁からの発煙時には前記第1排煙弁から排出されたガスの圧力によって前記第2対向壁に押し当てられて前記第2排煙孔を塞ぎ、前記第2排煙弁からの発煙時には前記第2排煙弁から排出されたガスの圧力によって前記第1対向壁に押し当てられて前記第1排煙孔を塞ぐように構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記第1及び第2電池セルは、それぞれ、前記第2方向に沿って並ぶように複数配置された電池セルを有する第1及び第2電池セル群として構成されており、
前記電池ケースの内部空間は、
前記第2方向の端において前記第1電池セル群、前記第2電池セル群、及び前記クロスメンバと前記電池ケースとの間に位置する側方空間と、
前記第2方向の前記端における前記第1電池セル群、前記第2電池セル群、及び前記クロスメンバのそれぞれの端の上方に位置する上方空間と、
を含み、
前記側方空間を前記上方空間から隔離するように形成された仕切り部材をさらに備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池パック。
【請求項4】
前記仕切り部材は、前記第1電池セル群、前記第2電池セル群、及び前記クロスメンバのそれぞれの前記端の上部と、前記側方空間を形成している前記電池ケースの部位との間を橋渡すように形成された庇である
ことを特徴とする請求項3に記載の電池パック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電池パックに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、組電池を開示している。この組電池は、電池セルと、電池セルを収容するケースと、ケースの内部のガスを外部に排出する内圧調整膜と、を備える。ケースは、底面からケースの外側に向けて内圧調整膜を取り囲むように突出するダクトを有する。ダクトは、車両のレインフォースにつながっている。
【0003】
また、特許文献2は、蓄電池素子のガス排出弁から排出されたガスの排出経路の一端に排気口部を備える蓄電装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-186040号公報
特開2021-068563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
クロスメンバを介して隣り合うように配置された第1及び第2電池セルを含む複数の電池セルを備える電池パックは、次のような構造を有することが望まれる。すなわち、電池パックは、第1及び第2電池セルの一方からの排煙が他方に与える影響を軽減可能な構造を有することが望まれる。
【0006】
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、第1及び第2電池セルの一方からの排煙が他方に与える影響を軽減可能な構造を有する電池パックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る電池パックは、複数の電池セルと、電池ケースと、を備える。複数の電池セルは、第1方向に沿って隣り合う第1及び第2電池セルを含む。電池ケースは、複数の電池セルを収容し、第1電池セルと第2電池セルとの間に配置されて第1方向と直交する第2方向に延びるように形成されたクロスメンバを含む。クロスメンバは、内部空間を有する中空構造を有し、第1電池セルの第1面に対向する第1対向壁と第2電池セルの第2面に対向する第2対向壁とを含む。第1電池セルは、第1面に設けられた第1排煙弁を含む。第2電池セルは、第2面に設けられた第2排煙弁を含む。第1対向壁は、第1排煙弁に対向する位置に設けられて内部空間に貫通する第1排煙孔を含む。第2対向壁は、第2排煙弁に対向する位置に設けられて内部空間に貫通する第2排煙孔を含む。電池パックは、第1排煙孔と第2排煙孔との間を遮るように内部空間に配置された遮蔽板をさらに備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る電池パックによれば、第1及び第2電池セルの一方からの排煙が他方に与える影響を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態に係る電池パックの基本構成を示す図である。
図1中に示す第2方向D2から見た電池セル及びその周辺の構成を示す断面図である。
図2に示す遮蔽板の構成をより具体的に説明するための図である。
実施の形態に係る第2の排煙構造を説明するための電池パックの斜視図である。
図4中のA-A線断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.電池パックの基本構成
図1は、実施の形態に係る電池パック1の基本構成を示す図である。図2は、図1中に示す第2方向D2から見た電池セル10及びその周辺の構成を示す断面図である。電池パック1は、例えば、バッテリ電気自動車(BEV)等の電動車両に搭載される。図1に示す「FR」の方向は、電池パック1を搭載する車両の前方向に相当する。「RH」の方向は車両の右方向に相当する。なお、図2は、後述の排煙弁11からの発煙のない通常時に対応している。
(【0011】以降は省略されています)

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