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公開番号2025020081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-12
出願番号2024088481
出願日2024-05-31
発明の名称タービンブレードの制振装置用バネ懸架式軸受部材付きダンパエレメント
出願人ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング,General Electric Technology GmbH
代理人個人,弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類F01D 5/16 20060101AFI20250204BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】タービンブレードの振動減衰システム用バネ懸架式軸受部材を備えるダンパーエレメントを提供する。
【解決手段】振動減衰システム(120)用のダンパエレメント(170)は、タービン(108)の回転ブレードの本体開口(160)に使用し得る。ダンパエレメントは、本体開口内で軸方向位置が固定されたベース部材(172)と、バネ懸架軸受部材(174)であって、皿バネ(180)の中心(194)でベース部材に固定連結された皿バネ(180)及び皿バネの第1の側面(198)にその外周部(196)で連結された軸受部材(186)を有する、バネ懸架軸受部材(174)とを含んでおり、軸受部材は、皿バネの第1の側面から半径方向遠位側に延在している。所定の回転速度よりも高い速度での回転ブレードの回転によって生じる遠心力の影響下で、皿バネが弾性伸長した状態で、軸受部材が第1の軸受面に摩擦係合して振動を減衰させる。
【選択図】図8A


特許請求の範囲【請求項1】
タービン(108)の回転ブレード(114)の本体開口(160)における振動減衰システム(120)のためのダンパエレメント(170)であって、当該ダンパエレメント(170)が、
本体開口(160)内に軸方向に固定された位置を有するベース部材(172)と、
バネ懸架軸受部材(174)であって、皿バネ(180)の中心(194)で前記ベース部材(172)に固定連結された皿バネ(180)及び前記皿バネ(180)の第1の側面(198)にその外周部(196)で連結された軸受部材(186)を含み、前記軸受部材(186)が、前記皿バネ(180)の第1の側面(198)から半径方向遠位側に延在している、バネ懸架軸受部材(174)と
を備えており、
所定の回転速度よりも高い速度での前記回転ブレード(114)の回転によって生じる遠心力の影響下で、前記皿バネ(180)が弾性伸長した状態で、前記軸受部材(186)が第1の軸受面(190)に摩擦係合して振動を減衰させる、ダンパエレメント(170)。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記皿バネ(180)のバネ定数及び前記軸受部材(186)と前記皿バネ(180)の集合質量が、所定の回転速度よりも高い速度での前記回転ブレード(114)の回転によって生じる遠心力に応答して第1の軸受面(190)との係合から外れた位置から第1の軸受面(190)との摩擦係合位置に前記皿バネ(180)を移動できるように構成されている、請求項1に記載のダンパエレメント(170)。
【請求項3】
第1の軸受面(190)が、前記皿バネ(180)の第1の側面(198)と対向する前記皿バネ(180)の第2の側面(200)及び前記本体開口(160)の端面(210)のうちの一方である、請求項1に記載のダンパエレメント(170)。
【請求項4】
前記ベース部材(172)が、隣接ダンパエレメント(170)のベース部材(172)の第2の端面(176B)と嵌合するように構成された第1の端面(176A)を有する長尺体(173)を含む、請求項1に記載のダンパエレメント(170)。
【請求項5】
前記皿バネ(180)の中心(194)が、前記長尺体(173)に固定連結されている、請求項4に記載のダンパエレメント(170)。
【請求項6】
前記ベース部材(172)が、前記長尺体(173)と同心に配置され、前記皿バネ(180)の第2の側面(200)に当接する位置決めカラー(216)をさらに含む、請求項4に記載のダンパエレメント(170)。
【請求項7】
前記ベース部材(172)、前記皿バネ(180)及び前記軸受部材(186)が、積層造形され、一体に結合している、請求項1に記載のダンパエレメント(170)。
【請求項8】
回転ブレード(114)用の振動減衰システム(120)であって、当該振動減衰システム(120)が、
前記回転ブレード(114)に画成された本体開口(160)内に配置される複数のダンパエレメント(170)
を備えており、各ダンパエレメント(170)が、
前記本体開口(160)内に軸方向に固定された位置を有するベース部材(172)と、
バネ懸架軸受部材(174)であって、皿バネ(180)の中心(194)で前記ベース部材(172)に固定連結された皿バネ(180)及び前記皿バネ(180)の第1の側面(198)にその外周部(196)で連結された軸受部材(186)を含み、前記軸受部材(186)が、前記皿バネ(180)の第1の側面(198)から半径方向遠位側に延在している、バネ懸架軸受部材(174)と
を備えており、
所定の回転速度よりも高い速度での前記回転ブレード(114)の回転によって生じる遠心力の影響下で、前記皿バネ(180)が弾性伸長した状態で、前記軸受部材(186)が第1の軸受面(190)に摩擦係合して振動を減衰させる、振動減衰システム(120)。
【請求項9】
前記皿バネ(180)のバネ定数及び前記軸受部材(186)と前記皿バネ(180)の集合質量が、所定の回転速度よりも高い速度での前記回転ブレード(114)の回転によって生じる遠心力に応答して第1の軸受面(190)との係合から外れた位置から第1の軸受面(190)との摩擦係合位置に前記皿バネ(180)を移動できるように構成されている、請求項8に記載の振動減衰システム(120)。
【請求項10】
第1の軸受面(190)が、前記皿バネ(180)の第1の側面(198)と対向する前記皿バネ(180)の第2の側面(200)及び前記本体開口(160)の端面(210)のうちの一方である、請求項8に記載の振動減衰システム(120)。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、回転ブレードにおける振動の減衰に関する。さらに具体的には、本開示は、各々バネ懸架軸受部材を有する複数のダンパエレメントを含む振動減衰システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
タービン運転における懸念の1つは、回転するタービンブレードが運転中に振動応力を受ける傾向があることである。多くの施設では、タービンは頻繁な加速及び減速条件下で運転される。タービンの加速又は減速時に、ブレードの翼形部は、少なくとも瞬間的にある共振周波数での振動応力を受け、多くの場合、二次又は三次周波数での振動応力を受ける。ノズル翼形部にも同様の振動応力が加わる。例えば、ガス温度、圧力及び/又は密度の変動は、ロータアセンブリ全体、特にブレード翼形部内で振動を励起するおそれがある。タービン及び/又は圧縮機セクションの上流で周期的又は「脈動」的に排出されるガスも、不都合な振動を励起するおそれがある。翼形部が振動応力に付されると、その振動の振幅は、ガスタービンの運転及び/又は部品の寿命に悪影響を与えかねないところまで容易に高まるおそれがある。従来、振動を減衰させるためにタービンブレード内のスタック式中実ダンパエレメンが使用されてきたが、遠心力によってダンパエレメント同士がロックされ、振動減衰能力が低下又はなくなってしまうおそれがある。
【発明の概要】
【0003】
以下に挙げるすべての態様、具体例及び特徴は、技術的に可能な方法で組合せることができる。
【0004】
本開示の態様は、タービンの回転ブレードの本体開口における振動減衰システム用のダンパエレメントを提供し、ダンパエレメントは、本体開口内で固定された軸方向位置を有するベース部材と、バネ懸架軸受部材であって、バネの第1の端部でベース部材に固定連結されたバネ及びバネの第2の端部に連結された軸受部材を有するバネ懸架軸受部材とを備えており、バネは、所定の回転速度よりも高い速度での回転ブレードの回転によって生じる遠心力の影響下で弾性伸長状態を達成するように構成され、バネの弾性伸長状態が、軸受部材を第1の軸受面と摩擦係合させて振動を減衰させる。
【0005】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、バネのバネ定数及び軸受部材とバネの集合質量が、所定の回転速度よりも高い速度での回転ブレードの回転によって生じる遠心力に応答して、第1の軸受面との係合から外れた位置から第1の軸受面との摩擦係合位置に軸受部材を移動できるようにように構成される。
【0006】
本開示の他の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、ベース部材は、第1の側面及び第2の側面を有し、バネは、ベース部材の第1の側面から軸受部材まで延在する複数の部分的螺旋状コイルを含む。
【0007】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、各部分的螺旋状コイルは、ベース部材の中心軸に対する第1の周方向位置でベース部材の第1の側面に結合した第1の端部と、ベース部材の中心軸に対して第1の周方向位置とは異なる第2の周方向位置で軸受部材に結合した第2の端部とを含む。
【0008】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、各部分的螺旋状コイルの第1の端部は、ベース部材の第1の側面に垂直な角度で結合し、各部分的螺旋状コイルの第2の端部は、軸受部材に垂直な角度で結合している。
【0009】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、第1の端部及び第2の端部を有する位置決め部材をさらに備えており、位置決め部材は、位置決め部材の第1の端部でベース部材の第1の側面に結合してそこから延在しており、位置決め部材はバネに隣接して延在する。
【0010】
本開示の別の態様は、上述の態様のいずれかを包含し、ダンパエレメントは、スタック構成で配置された複数の同一のダンパエレメントの第1のダンパエレメントであり、第1のダンパエレメントの軸受部材に係合する第1の軸受面は、隣接ダンパエレメントのベース部材の第2の側面にあり、位置決め部材の第2の端部は、隣接ダンパエレメントのベース部材の第2の側面の第2の軸受面と摩擦係合して振動を減衰させるように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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